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口腔外科無料相談室



口内炎

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年4月26日

【相談者】2008年4月26日 30代 女性  JJ

お忙しいところ失礼致します。

ここ数週間前より、下唇の表面より口腔内側に口内炎らしきものができました。一度潰れたあと、少しの間は何事もなかったのですが、最近また同じところに出来ました。しかも、前回同様に若干舌で触ると中に軟らかいしこりを感じ表面は、その部分が白い網目状の粘膜をはった感じになってます。

これは、何なのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

今回の場合、3通りの可能性が考えられます。

  1. 口内炎の再発
  2. 口唇の小唾液腺が壊れ、唾液が溜まっている粘液貯留のう胞。治らない場合は摘出術を行います。
  3. レース状の白い病変ということから、扁平苔癬も考えられます。この場合は難治性であるため、長期間の療養が必要となる可能性があります。

口底部の唾石

年齢 性別 相談日
10代 女性 2008年4月23日

【相談者】2008年4月23日 10代 男性  A

約2年くらい前から口底の舌の付け根より少し歯に近いところにしこりというか出来物があります。最初は小さいのが左側に1つと右側にも小さいのが3,4ことありました。

左側は何も変化がないのですが、右側はくっついたのか分からないけど1つになって、大きさが大きくなりました。舌でさわるとすごく大きくて堅く尖った感じがします。でも指で触るとそうは感じません。

段々不安になってきてネットでもいろいろ見たのですが、白板症のような物は見あたらないし、特にしこりも見えませんでした。ただ気になったのは口全体の血色があまりよくなく、特に口底にある血管が浮き出ていて青白くなってました。

最初はあまり気にならなかったのですが、最近は気になっていろんな事に集中出来なくなってしまいました。

うまく伝えられないのですが、とにかく不安なのでどんな可能性があるのか教えて頂きたいです。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口底には、ワルトン管という唾液の管が左右に1本ずつ走っています。この管の中に小さな石(唾石)ができる場合があり、触れると硬くコロコロした石の存在が確認できます(場所によってはよくわからないこともありますが)。

この石があると、唾液の流れの悪化により感染して腫れたり、唾液が詰まって腫れたりする場合があります。唾石の有無については、レントゲン検査によって確認することができます。治療法は唾石の摘出ですが、局所麻酔下で短時間で終わる簡単な手術です。

残根の抜歯

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年4月15日

【相談者】2008年4月15日 40代 女性  HM

はじめまして。ネットにて調べ質問させていただきます。 実は右上奥歯が昨日差し歯がぼろっととれました。今日近くの歯医者に行きましたが、歯が歯茎から上に全く出てないため、もう差し歯はできないとのことでした。

また、残っている根っこを取ることは簡単でなく、専門でないので、取れるかどうかはっきり言えないといわれました。歯茎が盛り上がっているので、外科でないと、自分は専門ではないとのことでした。そんなに大変なことなのかと、大変ショックでした。

また、痛みもかなり伴うのかと、今不安だらけです。このままほっとくわけにも行きませんし、いったいどうしたらいいのかと思います。もし先生のところでなんとかなるなら、診ていただきたく思います。突然のメールでもうしわけありませんが、どうかお返事をお願いします。今歯茎の周りを抑えたら少し痛みがあります。以上よろしくお願いします

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

差し歯の下で残存部分が少ない場合はかぶせ物が外れやすく、そのままの状態での再治療は難しい場合が多いです。一般的にはあきらめて抜歯するか、あるいは歯肉を短くして残っている歯質を露出させ、再度差し歯を作るかのいずれかです。

他にも矯正治療によって歯を引っ張り出したり(矯正的挺出)、歯を一度抜いて引っ張り出した位置に固定する(外科的挺出術)といった方法もあります。いずれの方法でも適切な麻酔や傷口の保護を行うことにより、強い痛みを避けることができます。

上顎のう胞

年齢 性別 相談日
50代 女性 2008年4月15日

【相談者】2008年4月15日 50代 女性  X

私の母親なのですが、15年程前に米国にて上前歯を治療するために、上歯茎を切開しました。

この部分がここ5年程腫れはじめ盛り上がったようになり、下から覗き込むと鼻の穴が変形しています。最近では正面から見ても右の小鼻部分が引きつったように見えます。痛みはさほどないようのですが、きちんと治療したいと申しております。ですがどの科へ診療に伺えばよいのかが分かりません。こういった場合、口腔外科でよいのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上顎前歯の歯根のう胞、あるいは顎骨の良性腫瘍が疑われます。治療法としては、のう胞や腫瘍の摘出と歯の処理を併せて行う必要があり、受診する診療科は口腔外科が最も適しています。

【相談者】2008年4月17日 50代 女性  X

先日歯茎の腫れ・鼻の変形についてご質問させて頂いた者です。ご回答ありがとうございました。母には口腔外科での受診を勧めようと思います。症状についても歯科医の先生から直接アドバイスを頂くことができ、漠然としていた不安が少し和らぎました。本当にありがとうございます。

実際の状態をご覧になっていないので、無理なご質問かもしれませんが、歯根のう胞や良性腫瘍だった場合の歯の処理とは、抜歯という可能性もあるということでしょうか?

前歯部分ですし、腫れは3~4本の歯茎にわたっているので、その部分全て抜歯となるとやはり抵抗があります。ですが、歳も歳ですので、今後のことも考えきちんと根本的な治療をしたいと思っているのもまた事実です。

歯根のう胞や良性腫瘍の一般的で最適な治療方法などございましたら、合わせて教えていただけると、非常に助かります。お忙しいとは思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯根のう胞の治療は通常歯の神経の部分の再治療(歯内療法)を行います。この治療で治る場合があり、治れば摘出手術は必要ありません。治らない場合や再治療ができない状況の場合はのう胞の摘出手術を行います。その場合歯の先端部分を切り取る歯根端切除術も同時に行います。

良性腫瘍の場合は摘出手術を行います。歯根に癒着しているような場合は歯根端切除術も行います。

いずれにしても抜歯する場合はあまりありません。虫歯や歯周病が進行していてもともと抜歯が必要な場合は別ですが。

下顎隆起

年齢 性別 相談日
50代 女性 2008年4月2日

【相談者】2008年4月2日 50代 女性  S

下の歯の裏側の歯茎に白っぽい硬いできものがごつごつとできています。何かの病気ではないでしょうか?喫煙をしていますので不安です。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

骨が膨らんでくる理由を大きく分けて、2つの理由が挙げられます。1つめは、「顎骨のう胞」や「顎骨腫瘍」ができている場合です。そしてもう1つは、食いしばりによって骨が膨らんでくる「外骨症」という状態です。前者であれば何らかの手術が必要であり、後者は食いしばらないように気をつけるだけでよく、手術は不要です。やはり、口腔外科を受診してレントゲン検査を受けられたほうがよいと思います。

下顎の内側の粘膜には、程度の差こそあれ誰にでも硬いふくらみがあります。これは下顎の骨のふくらみで、下顎隆起という正常なものです。歯ぎしりや食いしばりがある場合は、ふくらみが大きくなります。食事のときを除き、できるだけ上下の歯を接触させないように心がけてください。

【相談者】2008年4月8日 50代 女性  S

ありがとうございます

口腔上顎洞ろう孔

年齢 性別 相談日
40代 男性 2008年4月2日

【相談者】2008年4月2日 40代 男性  YK

左上の一番奥の歯が歯槽膿漏が元で抜けました。穴が空いている為鼻腔に貫通して空気・水が抜けてしまうようです。どのような処置ができますでしょうか?> > 痛み等が無いため放置していますが、危険でしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上顎には臼歯のすぐ上に上顎洞という空洞があり、歯が抜けると穴が残り、口の中と交通してしまう場合があります。これを口腔上顎洞ろう孔といい、口にした飲み物が鼻の中へ流出する場合があります。また、長期間放置すると蓄膿症(副鼻腔炎)を起こす可能性もあります。

歯が抜けてしまってから日が浅ければ、自然に塞がって治る場合が多いようです。一方、日が経っても治らない場合は穴を塞ぐ手術が必要となります。手術は、穴の内側の口蓋粘膜や穴の外側の頬粘膜を剥がし、移動させる方法が一般的に行われています。

【相談者】2008年4月10日 40代 男性  YK

返信ありがとうございます。

自然に塞がることを願ってしばらく様子を見ることにします。

下顎骨腫瘍

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年3月28日

【相談者】2008年3月28日 40代 女性  A

大学病院で10年近くかけて歯列矯正をしていた18才の姪が大学進学となり、最後のレントゲンをとったところ、顎に黒く映る部分があるとのことでCTを。すると、顎の骨の一部がかなり深いところまで骨でなくなっている、5月初めに口内切除で組織検査をし、結果次第では5月下旬に顎を切開してワイヤーをいれる2-3ヶ月入院の手術になる、と言われたそうです。

大学も留年を覚悟してほしいと。顔の形も今のままではなくなるかもしれないとまで。女の子だし、痛みも何もない状態で、そんな手術をうけなければならないものでしょうか。突然の話に姉もお医者さんのいうままのようで、私としては心配です。

詳しい症状がわからないので、お訊ねしていいものかどうかと思いましたが、何かいい方法があるように思い、ご相談させていただきました。少なくともセカンドオピニオンはうけたほうがいいのではと思いますので、セカンドオピニオンに関するネット検索をして当サイトにたどりついた次第です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

こんにちは。ご心配はお察しします。

下顎の病気についてですが、いくつかの可能性が考えられます。最も深刻なのは骨肉腫など、肉腫系の悪性腫瘍です。この場合は、周囲の骨や筋肉を含めて(頬や舌も)広い範囲で切除する必要があります。また、再発や転移の可能性が高く、緊急の治療を要します。しかしながら、腫れがないことや検査のスケジュールが比較的ゆっくりしていることから、この可能性は低いと思われます。

今回の場合、可能性が高そうな疾患はエナメル上皮腫と角化嚢胞性歯原性腫瘍(以前は歯原性角化嚢胞と呼ばれていました)です。いずれも良性腫瘍ですが、再発しやすいため腫瘍の周辺の骨を含めて取り除く必要があり、術後は顔面の変形などが残る場合があります。そのため腫瘍をすべて取り除くことはせず、一部の切除により腫瘍を縮小させる開窓術を行う場合があります。このような点についてを相談されてみてはいかがでしょうか。

【相談者】2008年3月28日 40代 女性  A

早速ありがとうございました。姉に伝えて、よりよい治療ができることを祈ります。できれば、手術なしで済むことを願うばかりですが。。。本当にありがとうございました。

顎変形症

年齢 性別 相談日
20代 男性 2008年3月26日

【相談者】2008年3月26日 20代 男性  N

はじめまして。顎変形症についての質問ですが、上顎が未発達だと首の骨がまっすぐになって肩こりなど体調が悪くなる可能性があるというのを本に書いてあるのを見たのですが、顎変形症の手術で上顎の位置を前に出すと、首の骨の位置も前に傾けることができるのでしょうか?よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上顎の発育と頚椎の湾曲の関係については、一部の先生が意見を発表している段階に過ぎないため、科学的にどの程度正しいのかはっきりしていません。仮に正しいとしても、骨切り術というダメージの大きな手術を行うことで改善できるか否かについては、信頼できるデータが揃っていないと思われます。

その一方、手術を行うことによってかみ合わせに悪影響が出ることは確実で、この点をクリアしない限り手術を勧めることはできません。しかしながら、顎変形症の手術を予定されていて、ついでに頚椎の問題も治ればよいというお考えであれば、骨切り術自体は問題がないと思われます。

セメント質腫は顎骨の中で骨ではなくセメント質

年齢 性別 相談日
10代 男性 2008年3月24日

【相談者】2008年3月24日 10代 男性  RR

右下の顎に痛みと熱を感じています。総合病院の口腔外科で診てもらったところ、特に問題はないとのことでしたが、診察後に歯科衛生士の方から、レントゲンを見ると歯の根の先にセメント腫の様な物が見える、と言われました。このまま放置しておいてもよいのでしょうか。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

セメント質腫は、顎骨の中で骨ではなくセメント質(歯の根の表面の組織)が違所性に増殖した腫瘍で、通常痛みや腫れといった症状が生じないケースがほとんどです。従って、放置しておいてもよいと思われます。

咬筋肥大症

年齢 性別 相談日
30代 男性 2008年3月5日

【相談者】2008年3月5日 30代 男性  P

質問

すいませんお聞きしたいのですが。右の咬筋が異常に腫れております。ネットで調べているうちにこちらのサイトに出会いました。他に調べたところこの症状は咬筋肥大症と言う病気で口腔外科の診察が必要だと。あと圧倒的に多いのは美容整形でボットクスと言う注射で直すという記事ですが。

お聞きしたいのですが、この病気総合病院などで治療してもらう場合一般的にどのような方法で治療するのでしょうか?美容整形しか?なおせないのですか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

右側だけの咬筋肥大症ですね。咬筋肥大症は、上下の歯が接触し続けることによって顎の筋肉で最も大きい咬筋に常に負荷がかかる状態が続き、筋肉が肥大してくる病気です。上下の歯が常に接触しているのは異常な状態で、通常は上下の歯が2~3mm離れているものです。つまり、常に筋トレをしているような状態になるため咬筋が次第に肥大してしまい、顔面下部の両側面が膨らんでくるのです。

右側だけが腫れているというお話から、右側の歯が常に接触していると考えられます。従って、右側の歯を接触させないようにすることが第一です。左右のかみ合わせのバランスに狂いがないかどうかの検査を受け、問題がある場合は治療を受けましょう。かみ合わせを正すことで咬筋にかかる負荷が軽減されれば、咬筋は徐々にやせて元の大きさに戻るはずです。

また、就寝中の歯ぎしりも咬筋を肥大する原因となります。歯ぎしりの対処法は、歯科でマウスピース状の「ナイトガード」という装置を作成してもらうことをお勧めします。

参考までに肥大した咬筋をすぐ改善する方法としては、ボトックス(A 型ボツリヌス製剤)の注射が効果的なようです。