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口腔外科無料相談室



下の前歯4本の歯肉の腫れと、圧迫感、顎関節の痛み

年齢 性別 相談日

50代

女性

2023年6月30日

質問1

はじめまして。30代前半に右上5番目の歯痛があり、近医受診。すると、歯痛箇所はそっちのけで20才に奥歯8本C1で虫歯治療を受け、当時の鉛?で十字に詰め物がありました。そこの右下奥歯2本の根幹治療として元々の歯より1/3程度まで削られ、左上奥歯1本も同様の治療を受けた後、歯髄炎で顎下から首にかけて腫れた経過があり、そこの歯科受診を止め、別の歯医者へ行きました。

漢方のような薬剤治療の後、残りの奥歯も根幹治療した方が良いと言われ、結局、8本全てが1/3程度の大きさとなり、治療が完了するまでカバーとなる歯は付けないと、仮歯のままあちこちの治療を進められ、左右バラバラに治療された為、咀嚼障害が起こり、噛み合わせが合わなくなりました。歯科医の言われた通り通院をしていましたが、最終的には、噛み合わせは専門外と言われ、そこでの治療も止めました。

その後も口腔内トラブル続出のため、痛みを最小にしてもらう治療を勧められるまま、歯自体の治療をし、左右上下奥歯4-5本全て神経抜かれていて、最初に通い始めるきっかけとなった右上4番目は抜歯されました。

そんな感じで歯科には不信感しかないのですが、歯周病は認知症やその他のトラブルへ繋がるので、定期的な歯の掃除と治療を続けています。

そこで質問なのですが、歯髄炎の頃から下の前歯4本の歯肉の腫れと、圧迫感が始まり、歯ぎしりが激しくなっています。その為、鎖骨から首周囲、頭痛が酷くなり、マウスガードや筋弛緩剤、鍼灸治療など出来ることは試しています。

また口腔外科では心療内科も勧められて、うつ剤も服用していますが改善には至らず。この半年は左の顎関節に痛みと、開口障害が起きたので、MRI、CT、シンチなどから、下顎骨の破損と頭蓋骨側の軟骨が無くなっていること、下顎骨と頭蓋骨の間に異物があるという事で、秋頃op予定です。

あまりにも頭の痛みと下前歯4本の不快感、嚙むと左顎関節のバキバキ音と痛み、最近は右側で食事をしていても、左顎関節に強い痛みを生じており、仕事もままならず、休むことや起き上がれなくなっています。問欄から、似たような症状で先生の回答を見ました。専門医の立場から、opして改善するのか、前歯4本の痛み圧迫感は治療方法があるのか、教えていただけると嬉しいです。

口腔外科では裂けた骨の箇所を切り取る、異物取り除くが骨の充填や全置換などの補強などはせず、骨と異物の大きさ分は空洞になるようです。肩首鎖骨痛、頭痛は改善されないと言われました。

過度な歯ぎしりによって前歯下4本並びの左端が内側に倒れ、3番目が左斜めになってきているので、歯並び矯正みたいなのをすれば、歯の圧迫感や首、頭痛が改善されないのでしょうか?噛み合わせの改善でマシになるような気がしますが、どうでしょうか?長々とすみません。よろしくお願いします。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

実際に診察していないため、どのような問題が生じているのかを推測するのは困難ですが、可能性としてお話します。顎関節(下顎骨と頭蓋骨側の側頭骨との間の関節)の痛みは、顎関節症(咀嚼筋障害、顎関節痛障害、顎関節円板障害)による痛みであると考えられます。顎関節の内部の間接円板に穴が開いている、あるいは関節ネズミが生じているかもしれません。手術以外の治療で痛みが改善しない場合には、最終的に手術を選択する場合があります。既に薬物療法、運動療法、スプリント療法は受けられたのでしょうか。まずはこれらの治療法をいろいろと試してみる必要がありそうです。

下顎前歯の痛みや歯肉の腫れの原因はさまざまなものが考えられます。虫歯や歯周病、歯のひび割れなどがあれば、それらの問題に対する治療が必要です。最も疑わしいのは歯ぎしりや食いしばりの問題です。過去に臼歯の抜歯や抜髄を経験されているようですが、これらの問題も歯ぎしりや食いしばりによって引き起こされた可能性があります。顎関節症、首や肩の痛み、頭痛の原因も歯ぎしりや食いしばりが疑われます。夜間の歯ぎしりが問題であれば、スプリント療法が効果的です。日中の食いしばりや上下歯列接触癖が問題であれば、認知行動療法(行動変容法、筋弛緩法、呼吸法)、薬物療法、運動療法などが必要となるでしょう。

骨粗鬆症の注射と抜歯の可否

年齢 性別 相談日

30代

男性

2023年6月9日

質問1

オドガイ舌リンパと呼ばれる場所付近が押したりしない状態でも凄く痛いのですが原因が知りたいです。またあくびをしたり唾を飲み込む等した時は痛みが増し、舌の根元のほうが若干痺れを感じていて滑舌も悪くなってしまっています。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎の前方にあるオトガイの下内面にあるオトガイ下リンパ節、あるいはその周辺部に痛みがあるようですね。オトガイ下リンパ節が腫れている場合は下顎前歯や歯肉、下顎骨、下唇などに細菌感染が生じている可能性があります。亜急性壊死性リンパ節炎、リンパ上皮性嚢胞への細菌感染、悪性リンパ腫なども考えられます。一方、オトガイ下リンパ節ではなく周辺の組織に問題が生じている場合は唾石症、口底がんの他、皮膚や膿疱、良性腫瘍、異物への感染などが可能性として挙げられます。

非歯原性歯痛と心因について

年齢 性別 相談日

20代

女性

2023年6月16日

質問1

はじめまして。仕事が忙しくなり精神的にも不安定になり出したころから歯がツキンと痛むようになりました。痛みも不定期でご飯を食べても冷たいもの熱いものを飲んでも痛みはありません。(かかりつけ医には「歯ぎしりや食いしばる癖がある」とは言われていたのでナイトガードを使ってる状態です)。そしてツキンと痛む場所が移動するのです。右下がツキンとしたと思いきや左下や左上、右上と移動するんです…調べたら否定型歯痛が出てきたのですが心因性のものなのでしょうか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯が痛むにもかかわらず、歯自体に痛みの原因となる問題が見当たらない場合は非歯原性歯痛、あるいは非定型歯痛に該当します。

上記の痛みの原因としてよくみられるのが筋・筋膜性歯痛で、歯ぎしりや食いしばりにより生じる痛みです。受診された歯科ではこの痛みであると判断されたようですね。

他にも神経障害性歯痛、神経血管性歯痛、心原性歯痛などいくつもの原因が考えられます。心理的な問題が大きく関連する痛みとしては痛覚変調性疼痛があり、うつ病に伴う症状として痛みが生じることもあります。

質問2

早々に返信くださり、ありがとうございます!ここのところ仕事でとてもストレスを感じることがあり、頬肉を癖で意識的に噛んでしまったりしていたのでそれも一因でしょうか…?

痛みが出るようになってから、噛み締めないように意識的に上下の歯を離すようにしたりしていました。そうこうしているうちに一週間ほどいろんな箇所に出ていた痛みが、ほとんど出なくなり今は下の左右の歯が時折ツキンとするだけになりました。ツキンとする箇所は昔シーラントやCRをしていただいた箇所で一月前かかりつけ医に診て貰った時に「食いしばりが酷いから痛みが出る時があるのかも」と言われたところです。痛む頻度も減り、痛む箇所も限られてきたので、このまま様子見でよろしいのでしょうか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

頬粘膜(頬肉)を意識的に噛む癖は歯や筋肉にかかる負担を軽減するため、痛みの原因ではないと推察します。痛みが治ってきているのであれば、このまま様子を見られることをお勧めします。ただし、特定の歯の痛みが残る場合は治療が必要になる可能性があります。

オトガイ下リンパ節かその辺りが痛んでいます

年齢 性別 相談日

30代

男性

2023年6月9日

質問1

オドガイ舌リンパと呼ばれる場所付近が押したりしない状態でも凄く痛いのですが原因が知りたいです。またあくびをしたり唾を飲み込む等した時は痛みが増し、舌の根元のほうが若干痺れを感じていて滑舌も悪くなってしまっています。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎の前方にあるオトガイの下内面にあるオトガイ下リンパ節、あるいはその周辺部に痛みがあるようですね。オトガイ下リンパ節が腫れている場合は下顎前歯や歯肉、下顎骨、下唇などに細菌感染が生じている可能性があります。亜急性壊死性リンパ節炎、リンパ上皮性嚢胞への細菌感染、悪性リンパ腫なども考えられます。一方、オトガイ下リンパ節ではなく周辺の組織に問題が生じている場合は唾石症、口底がんの他、皮膚や膿疱、良性腫瘍、異物への感染などが可能性として挙げられます。

2〜3年前から左の唇がうまく動きません

年齢 性別 相談日

80代

 女性

2023年5月28日

質問1

2〜3年前からになるのですが、左の唇がうまく動かないとのことで喋りにくい状態です。かかりつけの歯科医院では内科に相談するようにと言われ、内科では神経内科を紹介され受診しました。脳のCTでは問題なかったようです。こういった症状は口腔外科で対応可能でしょうか。よろしくお願い致します

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

唇の動きは顔面神経により制御されています。脳には異常がないということですが、顔面の軟組織や骨内に顔面神経を圧迫するような病変がないか否かについて確認する必要があります。問題がない場合は、筋力低下など唇を動かす筋肉の問題ということになり、トレーニングが必要です。いずれの問題に対しても口腔外科で対応が可能です。

下顎骨骨切り術2週間後に生じた痛みと腫れ

年齢 性別 相談日

30代

女性

2023年5月17日

質問1

顎変形症による下顎の骨切り手術を行いました。術後2週間は経過しているのですが、昨日から右下顎部分が痛み出し、今朝鏡を見ると明らかに腫れているのがわかりました。触ったり左横を向くと若干痛みが走ります。そしてなぜか右下の奥歯も痛むようになりました。

腫れている部分を触ると硬いので骨が動いてしまったのか?ととても不安です。こういった症状は現れるものなのでしょうか?かたい物を食べたりしていませんし、顎に力が加わるようなことはしていないと思います。主治医からも激しい運動以外は普段通り生活して良いとも言われていました。再度手術になる可能性もあるのでしょうか?教えていただきたいです。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

骨片が外れて動いてしまったのではとご心配されているようですが、骨片はスクリューやプレートなどでしっかりと固定されているはずなので、簡単に外れることはありません。腫れている部分に硬い骨の出っ張りがあるようですが、骨切り後に移動させた骨の断端に触れているだけであると推察します。

術後2週間が経過してから痛みが生じてきた問題については、術後感染、筋・筋膜性疼痛、大臼歯の根尖性歯周炎による炎症の波及などが可能性として考えられます。骨片の固定が緩んだり外れたりした可能性もゼロとは言えないので、やはり手術を受けた病院で診察を受けられることをお勧めします。

質問2

ご回答ありがとうございます。近々診察してもらうようにします。何点か追加で質問なのですが、

・顎の腫れが術後感染、筋・筋膜性疼痛、大臼歯の根尖性歯周炎からの炎症の波及といった事態である場合、抗生物質を服用すれば徐々に良くなるのでしょうか?

・術後2週間以上経過していても顎を使っている限り突然腫れが酷くなったり痛みが生じることがあるのでしょうか。

・顎の痛みが歯に現れることもありますか?
 
・現在下顎の一部と下唇の一部の感覚が麻痺しています。この症状はどのくらいで治まるものなのでしょうか?

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

顎の腫れが術後感染や大臼歯の根尖性歯周炎による炎症である場合は、抗生物質が効果的でしょう。 一方、筋・筋膜性疼痛に関しては消炎鎮痛剤が症状の緩和に役立ちます。

術後2週間以上が経過しているとはいえ、顎を使う限りは突然腫れが悪化したり痛みが生じたりする可能性はあります。また、顎の痛みの原因となる炎症が歯に波及し、歯も痛むことがあります。

下顎の一部と下唇の一部の感覚が麻痺しているのは、下顎骨骨切り術の際に下歯槽神経が損傷したことが原因です。麻痺はしばらくすると治る可能性もありますが、いつまでも治らない場合もあります。

質問3

ご丁寧にありがとうございました。大変参考になりました。

オトガイ形成術の下顎前歯の麻痺と痛み

年齢 性別 相談日

20代

男性

2023年4月28日

質問1

顎の輪郭手術(中抜き)をしてから1週間が経ちます。中抜きは顎の骨をだるま落としのように切り抜く術式です。下の前歯付近の歯茎の感覚がありません。(麻酔されている感じ)さらに下の前歯がムズムズする麻痺のようなものを夜になると強く感じます。また歯がズキズキ痛むのが続いておりとても辛いです。これは術後の合併症なのでしょうか?改善する治療はあるのでしょうか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎の前下方部(オトガイ)が出過ぎている、後退している、上下に長すぎるなどの場合には下顎骨を切断し、オトガイ部を移動させることにより改善をはかります。これがオトガイ形成術です。

オトガイ部付近の下顎骨の内部には下歯槽神経が走行しているため、手術で神経を傷つけてしまうと下唇の知覚が麻痺したり、下顎前歯の感覚が麻痺したりします。現状、このような神経損傷が生じていると推察します。

歯がムズムズし、ずきずきと痛むということですが、一般的に歯の痛みが強い場合に歯の神経を抜く(抜髄)が行われますが、神経損傷による麻痺と痛みに対しては抜髄しても痛みが改善しにくく、かえって悪化する場合があります。従って、抜髄には慎重であるべきでしょう。

神経損傷による麻痺を伴う痛みのことを神経障害性疼痛といい、抗うつ薬や抗けいれん薬の内服が一般的な治療法となります。手術を受けた医療機関でご相談されることをお勧めします。

側頭部から耳、あご、喉にかけて痛みが慢性的にあります

年齢 性別 相談日

30代

女性

2023年4月27日

質問1

こんにちは。3年ほど前から、急に喉の違和感や痛みが出て、現在では側頭部から耳、あご、喉にかけてジンジン、チクチクといった痛みが慢性的にあります。ひどい時は食事を飲み込むのが辛いです。

病院には数え切れないほど行きましたが、原因不明です。痛みは波があり、悪くなるとひどい症状が数日続きます。顎関節症の症状が少しあり、かかりつけの歯科でマウスピースを処方してもらって毎日つけています。ですが、改善には至らず、今も慢性的に首から上の片側のみ痛みがあります。

何科に行ったらいいかもわからず、途方に暮れています。舌咽神経痛や、慢性上咽頭炎など色々な診断を受けましたが、薬を飲んだり治療もしましたが、改善しませんでした。口腔顔面痛というものを知り、少し似ているような気もするのですが、可能性はあるのでしょうか。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

喉から側頭部にかけての広い範囲で続く慢性的な痛みは、口腔顔面痛と表現することができます。口腔顔面痛とは口腔や顔面にかけての慢性的な痛みの総称で、のど、耳、顎、側頭部に及ぶ痛みは、口腔顔面の痛みといえるでしょう。

さて、喉から始まった痛みの原因については、上咽頭炎を含めて咽頭や喉頭の炎症、外傷、感染、腫瘍、アレルギーが考えられます。舌咽神経痛、三叉神経痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛、顎関節症、茎状突起過長症、側咽頭間隙の悪性腫瘍、側頭動脈炎(巨細胞動脈炎)、聴神経腫瘍、脳腫瘍、片頭痛、群発頭痛といった原因による痛みもあります。今まで受診した病院で異常がないことを確認していても、見落とされている可能性はあるでしょう。

いくら調べても原因が見つからない場合は本態性疼痛ということになり、原因の究明は諦めて痛みを軽減させることが治療目標となります。このような痛みに対しては抗うつ薬、抗けいれん薬、麻薬性鎮痛薬、抗精神病薬、アセトアミノフェン、抗不安薬などの薬物療法で改善する場合があります。また、認知行動療法などの心理療法も慢性的な痛みの緩和に効果的です。

中医学(漢方)においては、経絡疎滞、肝鬱気滞などが痛みの原因として挙げられます。漢方薬や針治療が効果を発揮する可能性もあるでしょう。

質問2

返信ありがとうございます。こんなに詳しく返答頂き、ありがとうございます。首から上の慢性的な痛みがある場合に、総称として口腔顔面痛と呼ぶのですね。

病院では舌咽神経痛、三叉神経痛、茎状突起過長症、聴神経腫瘍、脳腫瘍、慢性上咽頭炎、耳下腺腫瘍の検査はしました。どれも、特にこれといった病変は見当たりませんでした。舌咽神経痛は可能性としてあり得るということで、テグレトールやリリカを服用しました。

薬疹がでたりと、副作用で飲まずにそれっきり病院にはかかっていません。一度エコーで5ミリ程度の何かあるということだったので、耳下腺腫瘍の疑いでMRIも、もう一度撮りましたが正常の耳下腺という結果に終わりました。

どのみち、原因不明であれば薬での対症療法になるとのことですね。漢方内科にはかかっており、漢方は服用しております。鍼灸や、整体も試しました。テグレトールやリリカは副作用が出てしまい、これから妊娠も希望しており、飲める薬もあるのでしょうか。口腔顔面痛であれば、専門外来にいくべきなのでしょうか?今のかかりつけの歯科は一応口腔外科も兼ねているのですが、こんなに複雑な症状は理解してもらえない気がします。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

原因不明の場合は薬物療法や心理療法、理学療法などで痛みや支障を緩和する治療を行うことになります。痛みが病気の主症状であることから、対症療法というよりは根治的な治療といえるでしょう。一定期間で痛みが軽減したり消失したりする場合は、治療を終了しても痛みの再発や再燃が起こらないケースが多くみられるからです。

治療薬については、副作用が出にくい薬(内服薬、外用薬、注射薬)が見つかるでしょう。現状、慢性疼痛に対する治療は限られた医療機関でしか受けられないため、調べたうえで受診されることをお勧めします。

原因不明の歯の痛みが続いて、辛い日々を送っています。

年齢 性別 相談日

60代

女性

2023年4月25日

質問1

右上4番(歯髄なし+陶器冠(メタルボンドクラウン?)の原因不明の痛みが続いており、辛い日々を送っています。しばしば治療法はないものかとIN検索をしています。昨日、貴院のサイトを見つけ、救われた思いです。早速ご相談のメールをさせていただきました。先生にはご多忙と存じますが、どうかご指導くださいますようよろしくお願いします。

この痛みは1年程前から始まりました。右上4番の歯が痛い、一番はっきり痛いのは3番と4番の間の口の内側で、歯茎が痛いようにも歯が痛いようにも、両方ともが痛く感じられます。

チクチクとした痛み、脈打つようにどくどくもします。痛みはほぼ1日中続いていますが、なぜか歯磨きをしても痛みが増すことはありません。むしろ冷たい水でうがいすると治る傾向にあります。歯間ブラシを当てると3と4の間はするする磨くことができて痛くないのですが、4と5の間はブラシが入らなくくらい腫れているように感じる時と問題なく磨ける時があります。

また、食事中は痛みを感じないことにも気が付きました。それで、痛みが酷い時はガムを噛んだり飴を舐めたりして忘れるようにしています。痛みのある3番の歯でガムを噛んでも痛くはありません。ただ、3番で食べ物を噛んだ日は夜間(何も食べていない時)の痛みがひどくなり、その翌日も強い痛みを感じるように思えます。

何もしていない時、特に入眠時にとても痛くて辛いです。痛みが強い時は昼間、夜間の別なく、うがい(ネオステリングリーンを入れた冷たいお水で)をしたり、歯磨きをし直したりしています。

アフターゾロンを塗ると改善しますが、口腔外科の先生から「長期に使うと真菌症になり易いし、現に3番の上の歯茎が疑わしい状態になっている(3月初め受診時)ので塗らないように。」と言われてから、塗るのを止めていましたが辛いので市販薬のデントヘルスを使っています。デントヘルスも塗ると痛みが和らぎますが、アフタゾロンのように歯茎にくっ付かず、唾液で流れてしまうので効果の時間は短いと感じます。その分、塗る回数はアフターゾロンより多くなっていると思います。(1日4〜6・7回)

痛みが強い時は3番の歯とその周辺の歯茎だけでなく、4・5・6・7番の歯が痛いのかもしれないと思えてもきますし、鼻の中や頬の骨がヒリヒリして、左の顔がズキズキするように感じます。そういう時はロキソニンを服用していましたが、あまり効かないようです。

3〜4日の間に一度くらい?極短時間ですが、「あれ、治ったのかな?」と思うこともあり、「良くなっていくのかな?」と期待できるように痛みが弱まる時もあります。

今はドライマウス?にもなっているようで口の中が乾き、ネバネバで、舌先もヒリヒリして痛いです。常に塩辛い味もします。右上3番と4番の間からいつも塩水が出てきているようにも感じています。

INの他のサイトで「食べている時は痛みを感じない。」というのを見て、私もそうだなと気づき、「突発性歯痛」かな?と思った見たりしていました。この度、先生のサイトで同じ説明が詳しく書かれているのを見つけて、やっぱり「特発性歯痛?」と思え、ご相談のメールをさせていただきました。

左の歯が真面目に治療を続けていながら嚢胞になっていた、それも何度も何度も検査のお願いししなければ先生に発見してもらえなかったというショックが、正直、今も心にかかっています。簡単に「突発性歯痛」としてよいでしょうか?  素人判断ですが実は「突発性歯痛なら歯や歯茎は悪くないので、癌や嚢胞なと重篤な状態ではないのでは?」と逆に安心さえ思えますが、間違いですか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯が痛いのに異常が見つからない症状を「非歯原性歯痛」といいます。非歯原性歯痛にはいくつもの種類がありますが、原因を調べて治療してみても改善せず、原因がわからない場合は「特発性歯痛」に該当します。

非歯原性歯痛の原因の分類とは別に、この種の痛みは「痛覚変調性疼痛」に該当し、脳が痛みを感じやすい状態が生じていると推察します。また、同時に味覚異常やドライマウスのような感覚の異常を伴うことが多く、精神的なストレスが影響を及ぼしていると考えられます。

痛覚変調性疼痛に対しては抗うつ薬、抗けいれん薬などの薬物療法が試されますが、侵害需要性疼痛や神経障害性疼痛など他の種類の痛みに比べると効果が出にくいとされています。その他の方法としては、認知行動療法などの心理療法があります。

口内に塩味を感じます

年齢 性別 相談日

60代

女性

2023年4月25日

質問1

口内の塩味についてお伺いいたします。最初に塩味を感じたのは4年前くらいです。左上第二小臼歯の治療をしていたときです。治療している歯の歯ぐきから、最初は極薄い感じで塩味がしだし、治療が終わればなくなるかなと思っていました。治療が終わっても変わらず、だんだん塩味が強くなってきました。

1年前に大学病院を紹介され受診しましたが、特に検査もなく心因性のもので、いわゆる気のせいと言われ亜鉛と漢方の八味地黄丸の服薬を1年しましたが何も変わらなかったので、現在はやめてしましいました。

かかりつけの歯科医院に何か、違う病気から来ているかもしれないから一度内科医などを受診してみてはと促されました。絶対に気のせいではないと思っています。

仕事をしている昼間は、忘れていてさほど気になりませんが、仕事を終え帰宅するとやはり塩味がしてきます。食事のときは、特に気になりません。食べ終わると、やはり塩味がします。就寝のときも、ずっと続いて特に酷いときは塩味で目を覚ますこともあります。顔を洗ったり、頭を洗ったりして左側を刺激すると塩味が濃くなります。内科か口腔外科か受診したほうがよいのでしょうか?このまま、ほおっておいて自然に治ることはないのでしょうか?

先般、口内の塩味についてメールをしたものです。書き忘れことがありまして再伸いたしました。歯ぐきに異常はなく、歯周病も歯槽膿漏もありません。かかりつけの歯科医も特に異常はないとのことでした。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

食事以外で口の中に特定の味を感じる症状を「自発性異常味覚」といい、味覚障害の一種です。明確な原因は不明ですが、味を感じる神経が誤作動を起こし、脳に誤った味覚信号を送っていると推測されています。歯周病は関係ありません。このまま治療せず放置しても自然治癒する可能性はありますが、いつまでも改善しない場合もあります。

この病気に対しては神経の誤作動に効く薬、すなわち抗うつ薬や抗けいれん薬が効果的で、漢方薬が症状の緩和に役立つ場合もあります。また、日常生活に支障をきたしている場合は認知行動療法などの心理療法も改善が期待できます。取り扱いのある内科や口腔外科を受診されることをお勧めします。