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口腔外科無料相談室



口腔内のどこからか唾液が湧き出てくる

年齢 性別 相談日
50代 男性 2012年3月7日

【相談者】2012年3月7日  男性

質問

はじめまして。昨年の12月ごろから 口腔内のどこからか唾液が湧き出てきて仕事に差し障る状態になりました(そのため30年吸っていたたばこをやめました)。近くの口腔外科に診察にいっても異常なしといわれ相手にされませんでした。でも口の中に唾液とともに何かわきでてきて歯にくっつくのです(上あごの真ん中に特に集中している)

考えられることは、昨年6月ごろ水虫のため皮膚科にゆきチガソンを処方されそれから味覚障害になったということです(8月末にはチガソンはやめた)。薬害と考えるべきでしょうか。このままどうすればいいか途方にくれております。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

チガソンは皮膚が角質化して固くなった部分を剥がし、正常な表皮を再形成するための薬で、副作用として口が渇いたり口腔粘膜が荒れる場合があるため、味覚障害はそのため生じたのかもしれません。

さて、現在気にされている「唾液が湧き出てくる」症状と、チガソンが関係しているか否かといえば、おそらく関係ないでしょう。副作用であればチガソンの服用中に出るはずですが、服用期間と症状出現の時期が一致しないからです。

また、唾液の問題については唾液分泌過多(流涎症)、ドライマウス、口腔異常感症、口腔セネストパチーなどの病名が考えられますが、口腔粘膜や唾液に異常があるかどうかで治療法が大きく分かれます。従って、耳鼻咽喉科や口腔外科を受診されることをお勧めします。

味覚障害と舌痛症

年齢 性別 相談日
40代 女性 2012年2月29日

【相談者】2012年2月29日  女性

質問

今年に入りよく舌に塩分だけが残っているような感じがして、最近は常に舌が塩っぽく感じます。耳鼻咽喉科で診察(舌を見るだけ)を受けましたが、『特に舌に異常はないので原因はわからない』との診断でした。サイトで味覚異常は亜鉛不足とあったので亜鉛のサプリを10日ほど飲んでいますが、最近は舌や口の中が苦くなってきており、何を食べても美味しくなく舌もほんの少しひりひりする感じでとても不安です。どのような病院でみてもらったらいいのか、亜鉛のサプリは飲まない方がいいのか、治るのか教えて下さい。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

味覚障害と舌痛症が生じているようですね。亜鉛が不足すると粘膜の傷の修復が遅れ、味覚が変わったり舌がひりひりする場合がありますが、亜鉛が不足しているかどうかは、血液検査をすればある程度は見当がつくものです。

口が乾く病気であるドライマウスの場合もまた、味覚の変化や舌のひりひり感が生じるケースがありますが、安静時唾液分泌量や刺激時唾液分泌量を測定すればドライマウスの有無がある程度は確認できます。

他にも頭蓋内の病変や糖尿病、ストレス、うつ病、薬の副作用などでもこのような症状が生じる可能性があります。

従って、これらについて診察を受けられる耳鼻咽喉科や口腔外科、内科を探して受診されるとよいでしょう。また、亜鉛について血液検査を受けるまでの間はサプリメントの服用を継続しても問題はありません。

粘表皮癌に対する代替療法

年齢 性別 相談日
50代 女性 2012年2月28日

【相談者】2012年2月28日  女性

質問1

粘膜表皮癌になり3回の手術を受けました。1998年が最初でそれから2006年、2011年です。今回は高悪性度のもので左頬の一部と下顎骨筋突起の3分の2を切除。一応全摘できましたがまた出来るのではと不安で一杯です。代替療法のお勧めがありますか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

左側耳下腺に粘表皮癌が生じ、耳下腺を含めた切除後も2度再発し、切除範囲が拡がっていったのでしょう。粘表皮癌は比較的悪性度が低くおとなしい癌ですが、悪性度の高い一部分が周辺に潜んでいたために再発したのでしょう。二度の再発で性質が変化し、再発や転移の恐れが高まっている状況であると推測します。

再発や転移を防ぐために放射線照射や抗癌剤を用いた化学療法を併用する場合がありますが、これらの治療は免疫力を低下させ、かえって再発や転移を生じやすくする懸念も持たれます。一方、免疫力を高めるための代替療法は幾つもありますが、その基本は不規則な生活を改めて抵抗力を高めることです。つまり、規則正しい生活(早寝早起き)を行いながら暴飲暴食を避け、玄米菜食を意識的に取り入れることなどをいいます。また、原則としてタバコは厳禁、飲食量は控えめにし、適度な運動を心がけましょう。

その他、免疫療法や運動療法、食事療法、温熱療法、漢方薬、鍼や灸、民間薬などの代替療法があります。私は大学院時代にピシバニールという薬を用いた免疫療法を研究し、患者さんに投与していましたし、温熱療法やキラー細胞を点滴する免疫療法を研究している同僚もいました。漢方薬では紅豆杉や雪南白薬、田七人参などが癌に対して用いられるケースがあります。

このように代替療法は多種多様にありますが、効果が科学的に証明されているものはほとんどありません。中にはかえって寿命を短くする危険性が潜むものもあるので、どの方法を試してみるかについては担当の先生とよく相談されることをお勧めします。

【相談者】2012年6月2日  女性

質問2

粘表皮癌で先日相談した者です。回答ありがとうございます。再発と転移が強まる細胞に変異したものとの事何か対策を考えたいです。でもし又できてしまったら治療法として重粒子線治療や陽子線治療が可能かどうか教えて下さい。顔面にメスを入れたくないので。再発でも大丈夫ですか?

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

再発や転移により手術で癌を取り除くことが難しい場合は、抗癌剤による化学療法や放射線治療が残された方法となります。放射線治療の効果が十分でない場合は、最後の手段として重粒子線治療や陽子線治療がありますが、残念ながら重粒子線治療を受けられる治療施設はほとんどありません。

口の動きが変になり、話しにくくなりました

年齢 性別 相談日
50代 男性 2012年2月26日

【相談者】2012年2月26日  男性

質問

初めまして。51歳の会社員です。6年前から口の動きが変になり、話しにくくなりました。また、2年前の4月末に左側上顎洞ののう胞摘出手術を行いました。その頃から左目の視神経に違和感を感じ、今でも左側はピリピリします。(痛みはありません。)最近は、話難く、食事も食べ難く、唇を噛んだり、頬の内側を噛んだりする事があります。特に左側だけに違和感を感じます。舌の動きも固定化する事が出来なく、意識すればするほど、口を動かしてしまいます。

歯医者や神経内科に行っても特に異常はないという事です。精神的なものでしょうという事です。また、頚椎椎間板ヘルニアですので、肩と首に定期的にブロック注射をうっています。仕事はIT関連の営業職です。結構忙しく、全国を出張で飛び回っております。今回、先生のHPを見て、まさに私の症状を理解して頂けるのではないかと思いまして、ご相談させて頂く次第です。宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上顎洞に生じたのう胞が上顎洞の上辺に接すると摘出術後、眼に影響が出る場合があります。原因は、のう胞で破壊された骨を摘出することによって眼球の位置が下がり、物が二重に見える可能性があるためです。

ただし、口の中の症状はこの手術とは恐らく無関係で、別の原因があると推測します。「意識すればするほど、口を動かす」という状態は不随意運動と考えられ、原因として頭蓋内の病気や薬の副作用などが挙げられますが、神経内科で異常なしという結果から、不随意運動ではなく、単に口が動くような感覚があるだけなのかもしれません。

「話難く」という状態も、神経内科的な病気があって構音障害が生じているのではなく、単に話しにくいような感覚があるだけなのかもしれません。

いずれにしても確認できる異常が何も見当たらないことから、病名としては「口腔異常感症」に該当するでしょう。その場合は、抗うつ剤などによる薬物治療や感覚を改善するための機能療法などが有効です。

下顎臼歯部の腫瘍とオトガイの突出

年齢 性別 相談日
20代 男性 2012年2月23日

【相談者】2012年2月23日  男性 K

質問

歯の治療のため、歯科医院でレントゲンを撮ると偶然、下顎の左の第二小臼歯の下に直径0.8~1㎝ほどの腫瘍が見つかりました。心配になり、大きい病院でCTを撮ってみると全身麻酔をして頬っぺたと歯の間から切らないと腫瘍が取れないそうなのですが、この手術のときに多少、顎を削るかもしれないのですが、おそらく、この腫瘍ができたころから、オトガイが突出しました。なのでこの手術を受けるときにオトガイ短縮手術も頼めばしてもらえるものなのでしょうか。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎骨腫瘍あるいは下顎骨のう胞が発見されたようですね。いずれの場合も手術で取り除く必要があるため、頬側歯槽粘膜を切開し病巣にアプローチする運びとなったのでしょう。

この腫瘍が原因でオトガイが突出したとお考えのようですが、それについては疑問です。臼歯部の顎骨病変が大きくなった場合、左側下顎面が突出することがあっても前方のオトガイが突出することにはならないからです。病変のため噛み合わせに変化が生じ、結果として下顎が前方に移動したのでしょうか。その場合であればオトガイの短縮ではなく、噛み合わせの修正や下顎の位置を後方に移動させる必要があります。

何が原因でオトガイが突出してきたかをはっきりさせたうえで、対応について検討されることをお勧めします。

両頬の内側に小さな穴が空いていてふとしたときに泡が出てきます

年齢 性別 相談日
20代 女性 2012年2月22日

【相談者】2012年2月22日  女性 Y

質問

初めまして。両頬の内側(口内)に本当に小さな穴が空いていてふとしたときに泡が出てきます。痛みはないのですが、泡が出たあと少しだけツーンとしたような違和感があります。受診した方がいいのでしょうか?気になります。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

両側の頬粘膜には1ケ所ずつ唾液が出てくる膨らみがあり、これを耳下腺乳頭といいます。この部分から唾液と一緒に泡が出てきているのではないでしょうか。

耳下腺で作られた唾液は耳下腺乳頭から出てきますが、正常であれば泡が出たり痛んだりすることはないため、耳下腺炎や導管炎、唾石症、唾液腺腫瘍など、何らかの異常が疑われます。

また、頬粘膜の膨らみは腫瘍や感染症などの可能性も考えられます。従って、口腔外科か耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。

上下顎骨切り術後の痺れと痛み

年齢 性別 相談日
50代 女性 2012年2月20日

【相談者】2012年2月20日  女性 H

質問

宜しくお願いいたします。私は、H22年に上下の顎切り手術 その後左顎の痺れと上顎の痺れあり。3か月後左顎の化膿と腫れがあったので、6カ月待ち左の一枚のプレートを除去。そのプレートの一つのネジが歯の欠片とともに外れていました。その後も症状は変わりなく。H23年8月に残りのプレートを全身麻酔で取りました。

痺れが軽減することもなく髪の毛1本触っただけでも痺れます。夕方になれば、歯を噛みあわせて、刺激する性か、食べる事、しゃべる事も大変です。痺れている歯茎を押すと痛みもあります。今は月ー2回程大学病院に行って麻酔の注射をしてもらい、数時間楽にしてもらっています。

何十年も軽減する事を願いながら待つしかないのでしょうか。いっそ感覚神経を切ってしまおうかとも思っています。宜しくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

受け口や下顎面の左右非対称など、骨格的な歪みの治療として上下顎の骨を切って移動させる骨切り術を受けられたのでしょうね。そしてその際、太い神経が傷ついてしまったため術後に知覚麻痺が生じたと推測します。

神経障害性疼痛は神経が傷つくと時々生じる痛みであり、痺れと同時に痛むという特徴があります。しかも、通常は痛みなど感じないはずの「髪の毛一本触っただけ」程度で症状が出現する、いわゆるアロデイニアの状態にあると考えられます。ただし、これらは神経障害性疼痛によくみられる症状です。

このような痛みに対する治療法のひとつが、「星状神経節ブロック」という頸椎付近への注射です。このブロック注射によって首から上の血行を良くして、痛みを和らげる効果があります。その他抗てんかん薬や抗うつ薬、漢方薬の内服や局所麻酔薬の使用も有効です。

また、切断によって新たな神経障害性疼痛が発生する可能性があるため、知覚神経を根元の方(中枢側)で切断することはお勧めできません。"

噛み合わせを盛り上げて治すには、神経を抜かないとできないのか

年齢 性別 相談日
50代 女性 2012年2月8日

【相談者】2012年2月8日  女性 H

質問1

院長、樋口先生へ。どうか、宜しくお願い申し上げます。十年以上前にほとんどの歯を何度も削る治療になりました(半分は健康な歯ですが、健康なものも)、現在、赤いカーボン紙でカチカチすることが、苦痛で、出来ません。2009年の模型がありますが、ほとんどどこもつかず、分厚い物が間にはいります。虫歯の治療は長年していません。

私のような場合、噛み合わせを盛り上げて治す場合、神経を抜かないとできないのでしょうか?神経を抜く、抜かないはどのようなことで決まるのでしょうか?先日の先生、全部抜く、とだけおしゃいます、どうか、宜しくお願い申し上げます。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

神経を抜くか否かを決める基準は、虫歯が神経まで達しているかどうかという点で、神経の炎症が治まる見込みがない場合に神経を抜きます。またかぶせをする際、ブリッジによって治す場合は平行性を確保するため便宜的に神経を抜く場合があります。

【相談者】2012年2月9日  女性 H

質問2

すぐのご回答有り難うございました。申し訳ございませんが、理解がついていけませんので、もう少し、質問させて下さいませ。

「また、被せをするときにブリッジによって治す場合は平行性を確保するために便宜的に神経を抜くことがあります。」

とは、どういうことでしょうか?健康な歯、(28本中半分くらい有ります)も含めて何度も、削る治療になって、現在大変噛みにくく、下顎がかなり、後ろへ引かれる洋で苦しく、どうしようもありません。

噛み合わせがひくくなってしまったようで、模型の間に、(上下)かなり分厚い物が、入ってほとんど噛めていません。上下の前歯の間があいて、います。カチカチ赤いカーボン紙でできません。噛み合わせを盛り上げる治療をする場合、神経を抜くか、抜かないかは、どのようなことできまるのでしょうか?使う材料によるのでしょうか?先生の経験や技術でしょうか?それとも、私の歯の状態でしょうか?

私の歯の状態としたら、それはどのようなことでしょうか?低くなった度合いでしょうか?なかなか相談できる先生が、いらっしゃらなくて困っています、どうか宜しくお願い申し上げます。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯をつなげてかぶせを作成する場合、歯を平行な筒状に加工する必要があるために神経を抜く場合があることをお伝えしました。詳しく説明すると、平行になるように削ると神経が露出してしまう、もしくはそれに近い状態になり、あとで神経が死んでしまう可能性があるのです。従って、作り直しにならないようにあらかじめ神経を抜くわけですが、特に前歯と奥歯を全体につなげる場合は前歯と奥歯の向きが異なる場合が多いため一般的に行っています。

ただし通院中の歯科とのコミュニケーションに問題がある場合は、きちんと意思を伝える必要があるでしょう。奥歯が噛み合った時、前歯が咬合紙で2~3枚すいた状態にすることは何も問題ありませんが、場合によってはもっとすかせるケースもあります。

まずは治療の方針やあなたの意向、治療によるメリット、デメリットなどをしっかり確認したうえで、どうしても話し合いが不調な場合は他院を探されることをお勧めします。"

上顎骨の腫れたような圧迫感のある骨の痛みが持続的にある

年齢 性別 相談日
40代 女性 2012年2月8日

【相談者】2012年2月8日  女性 Y

質問

上顎骨の腫れたような圧迫感のある骨の痛みが持続的にあり、入浴するとガンガンしてくる、骨を押さえると痛い、強い全身倦怠感がある、などの症状もあり骨髄炎か骨膜炎をうたがって口腔外科を受診したのですが、パノラマで歯からの感染はないということで口腔外科ではみないと言われました。

副鼻腔炎、三叉神経痛、顔面神経痛、頭痛などはありません。何度か同じ骨をうったことはあり、もしかしたらひびなどの細かい外傷はあるかもしれませんが、整形外科のレントゲンではわからないと言われました。

外傷などから上顎骨骨髄炎などになる可能性はありますか?その場合は口腔外科ではないのでしょうか?お手数ですが、返信よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

軽い外傷から骨髄炎になることはないと考えますが、細菌が上顎骨に侵入した結果として骨髄炎になる場合はあります。その場合は一般的に、パノラマエックス線写真などで何らかの異常所見が観察されるものですが、口腔外科での診察の結果からは確認できる器質的な疾患が見当たらないようですね。

上顎の痛みの原因を大別すると、機能的な痛みと心因性の痛みがあります。機能的な痛みの代表は入浴などによって痛みが増悪する偏頭痛ですが、頭痛とはいえ痛む箇所は目の奥や上顎が多いのです。一方、心因的痛みはストレスや不安、緊張などにより引き起こされますが、うつ病や統合失調症によって生じる痛みもあります。

ヒアルロン酸の分解注射

年齢 性別 相談日
20代 女性 2012年2月4日

【相談者】2012年2月4日  女性 N

質問

はじめまして。下唇粘膜の違和感についての相談です。3週間ほど前にヒアルロン酸の分解注射を行ってから、食事や喋った時など、下唇の内側粘膜部分が前歯に触れるような違和感が続いています。ヒアルロン酸が入っている状態の時は違和感はありませんでした。

担当の美容外科医によると、粘膜の中での内出血がまだ収まっていない可能性があるので、1ヶ月くらい様子を見たほうがいいとのことで、別の美容外科医に相談したところ、瘢痕の名残の可能性があり、瘢痕は小さくはなるが完治はしない、とのことでした。

瘢痕の場合、完治は難しいのでしょうか。。?素人判断ですが、見た目は特に目立った荒れや赤みはないと思います。一生このままではないかと不安で悩んでいます。お手数ですが、ご回答宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下唇をふっくらした感じに仕上げるプチ美容整形を受けた際、下唇裏側の下唇粘膜からヒアルロン酸を注入し、事情によりその後ヒアルロン酸を分解させるための注射も打たれたのでしょう。ヒアルロン酸によるプチ整形に難がある場合に、分解注射を行う場合があります。

おそらく繰り返しの注射によって下唇の粘膜下組織が炎症を起こし、その結果瘢痕化したのでしょう。そのために下唇粘膜が前歯に当たる感覚に対し、違和感を覚えるようになったのだと思います。一度生じた瘢痕が完全になくなることはないと予想されますが、年月の経過とともに徐々に小さく、軟らかくなることもあります。

瘢痕が強い場合は瘢痕除去術やステロイド剤を使用する場合もありますが、このような手術によってかえって瘢痕が強くなる可能性があるため、現在の状況をよくみて判断する必要があります。美容外科医の意見が分かれていることから、今は判断が難しい状況なのでしょう。