口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪
相談内容検索1 口腔外科総合研究所

口腔外科無料相談室



親知らず抜歯後に開いた穴

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年3月2日

【相談者】2008年3月2日 30代 女性  E

飛び込み質問ですが気になってしかたないので教えていただけますか。

1年程前に下の親知らずを抜いた際、歯茎とほっぺの肉を一緒に縫われた様なのですが 害がないので放っていました。最近 縫った辺りに2mmくらいの穴が開いているのに気付きました。縁が薄く、中は赤黒い感じです。痛くもなんともないのですが、裂けてきたり、食べ物が入ってどうかなったら怖いなと思います。穴の症例は他にもありますか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

お話のように2mm程度のへこみでしたら、単なる粘膜のひだなので特に問題は起こらないと予想されます。ただし、抜歯時に歯の削りかすや金属片などが抜歯窩に残存して感染が続くと、粘膜に小さな穴があいて膿が出てくる場合があるため、このケースではないことを確認しておいた方がよいと思います。

感染が続いている場合は、穴から膿が出たり周囲の粘膜が赤く腫れて触れると痛みます。このような症状がある場合には、レントゲン撮影などの検査を受けた方がよいでしょう。

セメント質骨形成性線維腫

年齢 性別 相談日
20代 女性 2008年2月2日

【相談者】2008年2月2日 20代 女性  MM

質問1

去年、左下顎骨セメント質骨形成性線維腫と診断された20代の女です。先月、顎骨腫瘍摘出術を受けました。当初の手術の計画では、将来的にはインプラントをしたかったので、皮質骨を除去し、左下の歯を奥3本抜き、腫瘍を摘出後、金属のプレートで固定し、皮質骨を戻す方法でしたが、実際に開いてみたところ、腫瘍が大きくて皮質骨が戻せなかったこと、そのためもしインプラントをするには骨移植をしなくてはいけないと言われました。

そこでお聞きしたいのですが、骨移植は全額実費になってしまいますよね?もし、腫瘍摘出術と同時に骨移植もすれば、健康保険適用になるのに、なぜこのときにしてくれなかったのでしょうか?主治医が信じられなくなってきました。インプラントは実費で構わないのですが、骨移植くらい保険でカバーする方法はないのでしょうか?教えてください。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

顎骨腫瘍を摘出した後は骨に欠損部が残ってしまうため、外傷によって骨折する可能性があります。また骨がないため、義歯を使用することも困難となります。そのため、腫瘍摘出時あるいは摘出後に骨移植を行うことにより、顎骨を補強して義歯の使用を可能にすることができます。

ただし、これらの治療には保険が適応されますが、保険適応外であるインプラント治療を引き続き行う場合には、骨移植も同様に保険適応外となってしまいます。手術と同時に骨移植を行うか否かは手術時の感染状態、また局所や全身の状況による判断となりますので、術者である主治医の判断が適切であったかどうかをお答えすることは困難といえます。

【相談者】2008年2月12日 20代 女性  MM

質問2

お返事ありがとうございます。親切に、かつ丁寧にありがとうございました。もう1点、ご質問があります。手術を受けた今さら聞いても仕方のないことなのですが、どうしても主治医に聞けなくて、ここで教えていただけたらと思います。

知り合いの医者(耳鼻咽喉科と病理専門医)に「セメント質骨形成線維腫」の病気のことを相談したところ、この場合の腫瘍は良性だし、顎の骨は丈夫だから折れにくいし、手術を受けるほうがリスクがあるのではないか、と言われました。さらに、この病気は非常に稀なので、手術をすることで症例発表になるから、大学病院の先生は手術をしたがっているだけなのではないか、とも言われました。

今回の場合、手術を受けたほうが良かったのでしょうか?(年齢は20代で、腫瘍の大きさは左下奥の歯3本分です。)

術後は骨移植も必要になってきて、さらに再発の可能性もゼロでもないとも言われ、これだったら手術を受けないほうが良かったのではと思っています。主治医の言われるがままに、手術をしてしまったことを後悔しています。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

一方、腫瘍が比較的小さく症状のない場合や、歯の治療時のレントゲン写真で偶然に腫瘍が見つかったような場合です。これらの場合には腫瘍が今後大きくなっていくのか、あるいはあまり変化しないかを経過観察しても悪くはありません。

ただし実際のところは、腫瘍は徐々に大きくなる性質があることから、心配なので取ってほしいと希望される場合が多いものです。手術の実績を増やしたいという大学側や医師の都合も関与しているかもしれませんが。

手術の是非については、レントゲン写真などを見ないと判断できないというのが正直なところです。皮質骨が残らなかったということから腫瘍はある程度大きく、骨折や感染の可能性もあったのではないかと想像しますが。

またひとつの方法として、入れ歯を作る前提で手術を受けた病院で骨移植を受け、別の歯科でインプラントの治療を受けることは可能だと思います。ただし骨移植を受ける際には、そのことを内密にしておいた方が余計なトラブルを避けられるかもしれません。

フォサマック

年齢 性別 相談日
40代 男性 2008年2月2日

【相談者】2008年2月2日 40代 男性  TK

はじめまして。

私の友人のお母さん(73歳)が約1年前から、骨粗鬆症の予防のために、「フォサマック錠35mg」を飲み始めたところ、昨年秋ぐらいからあごが腫れ始めてしまいました。近くの歯科医に行ったところすぐに近くの総合病院を紹介され、下顎骨骨髄炎と診断されたそうです。

先月になって、製薬メーカから薬の副作用でこのような症状が出るという通知があったようです。今かかっている先生のお話では、場合によっては骨移植の手術が必要になるかもしれないとのことでした。

  1. フォサマックの副作用に対する治療法は確立されているのでしょうか?
  2. 本当に骨手術までする必要が出てくるのでしょうか。
  3. 手術をしさえすれば完治するものなのか、術後の様子はどうなっていくのでしょうか。

本当にお忙しいところ恐縮ですが、なにとぞよろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

> 1)フォサマックの副作用に対する治療法は確立されているのでしょうか?

フォサマックは骨粗しょう症の治療薬ですが、ここ数年副作用として顎骨壊死や顎骨骨髄炎が起きる例が多数報告されており、口腔外科関係者の間で問題視されています。

フォサマックの副作用への対策としては、まず内服を中止することです。それから、顎骨骨髄炎に対する治療を受けていただくことになります。顎骨骨髄炎の治療法は、従来より多くの方法が実施されてきました。従って、病気の進行度と症状の程度に応じて適切な治療法が複数あり、その多くは治癒が見込めるといえます。

>2)本当に骨手術までする必要が出てくるのでしょうか。

重症の場合は骨移植手術が必要な場合もありますが、まずはもう少しダメージの少ない治療法、つまり点滴や骨面の切除による治療を試みることになると思います。

> 3)手術をしさえすれば完治するものなのか、術後の様子はどうなっていくのでしょうか。

骨移植手術が必要な場合はかなり重症なので、手術をしても完治するとは限りません。

デプロメール

年齢 性別 相談日
20代 女性 2008年2月1日

【相談者】2008年2月1日 20代 女性  K

全身麻酔で親知らずを4本抜歯します。パニック障害でデプロメール服用中です。他にメニエール病とストレス性喘息、アレルギーがあります。朝は薬を服用できませんと言われました。デプロメールを服用しなくて大丈夫でしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

デプロメールは選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)という種類の抗うつ薬で、従来の抗うつ薬に多い口の乾きや便秘、心毒性などの副作用が軽減された比較的新しい薬です。

> 朝は薬を服用できませんと言われました。

主治医か麻酔科の先生のご指示でしょうから、従うのがよいと思います。一般的には、1回くらいなら服用しなくても大丈夫だと思います。

耳の奥の痛み

年齢 性別 相談日
20代 女性 2008年1月18日

【相談者】2008年1月18日  女性OS

2週間ほど前から左耳の奥が痛くなり我慢していたところ、先週からは右耳の奥も痛み始めました。耳鼻科で検査を受けたのですが、耳には異常はないといわれ、顎関節の問題ではないかと指摘を受けました。確かに顎関節のあたりでカクカクと音がなるのですが、痛みはありません。首や肩まで凝るようになってしまい、このままどんどん悪くなっていくようでとても心配です。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

「耳の奥」と「顎関節のあたり」は接近していて、どちらの痛みか区別がつきにくいものです。ただし、顎関節周辺の痛みと筋肉の凝りは顎関節症特有の症状であり、耳に異常がなく、顎の外傷もなければ顎関節症と考えられます。早めに口腔外科で治療を受ければ症状は改善するはずです。

上唇小帯の切除

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年1月4日

【相談者】2008年1月4日  女性YH

上の前歯の歯の隙間が目立つようになったため、職場の近所の歯医者にかかりました。レントゲンを撮って調べてもらった結果、歯周病が進んでいるということでした。毎日3回きちんと歯磨きをしていたのですが、磨き残しているところがあるといわれ歯磨きの指導を受けました。

また、上唇のヒダのせいで歯周病が進んでいるといわれ、手術が必要だともいわれましたが、急な話で不安だったためその日はお断りしました。できれば切らずに治療してもらいたいのですが、どうしても切らないといけないのでしょうか。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上の前歯と上唇を結ぶヒダを上唇小帯と呼びます。歯周病が進行して歯肉がやせてくると、上唇が動くたびに歯肉が引っ張られて歯周病が悪化します。これを防止するために、小帯を切って伸ばし上唇が動いても歯肉が動かないようにする必要があります。

手術は麻酔が効いて痛みはありません。時間も5~10分で済み、術後の痛みもほとんどありません。

親知らずの抜歯の中断

年齢 性別 相談日
30代 女性 2007年12月27日

【相談者】2007年12月27日  女性NM

一昨日左下の奥歯が痛くなり歯茎が腫れてきました。そこで、かかりつけの歯科でレントゲンを撮って調べてもらったところ、親知らずが埋まっていて化膿しているといわれ化膿止めと痛み止めを出されました。そして翌日、痛みがやわらいだため抜歯をすることになりました。

麻酔をして歯茎を切り取り、骨を削って歯を砕く予定だったのですが、痛みに耐え切れなくなったため骨を削っている途中で抜歯は中止になってしまいました。歯茎は切り取って消毒したので症状はおさまるし、当分痛くなることはないだろうといわれましたが、このまま抜かずに放置してもいいのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

親知らずがきちんと生え揃っていない場合や埋まっている場合は汚れが滞まりやすく、化膿しやすい状態にあるといえます。従って、今回の痛みも埋まっている親知らずの周囲に汚れが滞まり、細菌感染を起こしたと考えられます。また、化膿している間は親知らずの周囲の組織が酸性化しており、麻酔が効かない状態であった可能性が高いのです。

歯肉を切除して親知らずを出したということですが、それでも汚れが滞まりやすいという状況は残ってしまっています。このまま放置するといつか再び痛み出す可能性が高いため、やはり抜歯する必要があるでしょう。しばらく抗生物質を内服して炎症が収まるのを待ち、症状がなくなってから再度抜歯をしてもらいましょう。今度は麻酔が効くはずです。また、担当医と相談して口腔外科を紹介してもらってもよいでしょう。

上の親知らず

年齢 性別 相談日
30代 男性 2007年12月19日

【相談者】2007年12月19日  男性WY

右上に親知らずが生えているのは指で触ってわかっていたのですが、先週から痛みが出てきました。口を大きく開けようとすると痛く、つばを飲み込むときものどの右側が痛みます。親知らずを抜くと後が腫れてとても痛いと友達から聞きました。抜かれるのが怖くて歯医者に行っていないのですが、どうなるのでしょうか。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

抜かなくても痛みを治す方法はありますので、歯科を受診して治療を受けるべきです。親知らずの周囲を洗浄したり、抗生物質を内服すれば症状は消失します。ただし、親知らず付近は歯磨きが難しく汚れがたまりやすいため、同じような症状が再発する可能性が高いでしょう。

また、抜歯は症状が収まってから行うことをお勧めします。一般的に、上の親知らずは抜くのが簡単で、抜いた後もほとんど痛むことはありません。