| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 40代 |
男性 |
2008年4月2日 |
【相談者】2008年4月2日 40代 男性 YK
左上の一番奥の歯が歯槽膿漏が元で抜けました。穴が空いている為鼻腔に貫通して空気・水が抜けてしまうようです。どのような処置ができますでしょうか?> > 痛み等が無いため放置していますが、危険でしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎には臼歯のすぐ上に上顎洞という空洞があり、歯が抜けると穴が残り、口の中と交通してしまう場合があります。これを口腔上顎洞ろう孔といい、口にした飲み物が鼻の中へ流出する場合があります。また、長期間放置すると蓄膿症(副鼻腔炎)を起こす可能性もあります。
歯が抜けてしまってから日が浅ければ、自然に塞がって治る場合が多いようです。一方、日が経っても治らない場合は穴を塞ぐ手術が必要となります。手術は、穴の内側の口蓋粘膜や穴の外側の頬粘膜を剥がし、移動させる方法が一般的に行われています。
【相談者】2008年4月10日 40代 男性 YK
返信ありがとうございます。
自然に塞がることを願ってしばらく様子を見ることにします。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 40代 |
女性 |
2008年3月28日 |
【相談者】2008年3月28日 40代 女性 A
大学病院で10年近くかけて歯列矯正をしていた18才の姪が大学進学となり、最後のレントゲンをとったところ、顎に黒く映る部分があるとのことでCTを。すると、顎の骨の一部がかなり深いところまで骨でなくなっている、5月初めに口内切除で組織検査をし、結果次第では5月下旬に顎を切開してワイヤーをいれる2-3ヶ月入院の手術になる、と言われたそうです。
大学も留年を覚悟してほしいと。顔の形も今のままではなくなるかもしれないとまで。女の子だし、痛みも何もない状態で、そんな手術をうけなければならないものでしょうか。突然の話に姉もお医者さんのいうままのようで、私としては心配です。
詳しい症状がわからないので、お訊ねしていいものかどうかと思いましたが、何かいい方法があるように思い、ご相談させていただきました。少なくともセカンドオピニオンはうけたほうがいいのではと思いますので、セカンドオピニオンに関するネット検索をして当サイトにたどりついた次第です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
こんにちは。ご心配はお察しします。
下顎の病気についてですが、いくつかの可能性が考えられます。最も深刻なのは骨肉腫など、肉腫系の悪性腫瘍です。この場合は、周囲の骨や筋肉を含めて(頬や舌も)広い範囲で切除する必要があります。また、再発や転移の可能性が高く、緊急の治療を要します。しかしながら、腫れがないことや検査のスケジュールが比較的ゆっくりしていることから、この可能性は低いと思われます。
今回の場合、可能性が高そうな疾患はエナメル上皮腫と角化嚢胞性歯原性腫瘍(以前は歯原性角化嚢胞と呼ばれていました)です。いずれも良性腫瘍ですが、再発しやすいため腫瘍の周辺の骨を含めて取り除く必要があり、術後は顔面の変形などが残る場合があります。そのため腫瘍をすべて取り除くことはせず、一部の切除により腫瘍を縮小させる開窓術を行う場合があります。このような点についてを相談されてみてはいかがでしょうか。
【相談者】2008年3月28日 40代 女性 A
早速ありがとうございました。姉に伝えて、よりよい治療ができることを祈ります。できれば、手術なしで済むことを願うばかりですが。。。本当にありがとうございました。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
男性 |
2008年3月26日 |
【相談者】2008年3月26日 20代 男性 N
はじめまして。顎変形症についての質問ですが、上顎が未発達だと首の骨がまっすぐになって肩こりなど体調が悪くなる可能性があるというのを本に書いてあるのを見たのですが、顎変形症の手術で上顎の位置を前に出すと、首の骨の位置も前に傾けることができるのでしょうか?よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎の発育と頚椎の湾曲の関係については、一部の先生が意見を発表している段階に過ぎないため、科学的にどの程度正しいのかはっきりしていません。仮に正しいとしても、骨切り術というダメージの大きな手術を行うことで改善できるか否かについては、信頼できるデータが揃っていないと思われます。
その一方、手術を行うことによってかみ合わせに悪影響が出ることは確実で、この点をクリアしない限り手術を勧めることはできません。しかしながら、顎変形症の手術を予定されていて、ついでに頚椎の問題も治ればよいというお考えであれば、骨切り術自体は問題がないと思われます。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 10代 |
男性 |
2008年3月24日 |
【相談者】2008年3月24日 10代 男性 RR
右下の顎に痛みと熱を感じています。総合病院の口腔外科で診てもらったところ、特に問題はないとのことでしたが、診察後に歯科衛生士の方から、レントゲンを見ると歯の根の先にセメント腫の様な物が見える、と言われました。このまま放置しておいてもよいのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
セメント質腫は、顎骨の中で骨ではなくセメント質(歯の根の表面の組織)が違所性に増殖した腫瘍で、通常痛みや腫れといった症状が生じないケースがほとんどです。従って、放置しておいてもよいと思われます。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
男性 |
2008年3月5日 |
【相談者】2008年3月5日 30代 男性 P
質問
すいませんお聞きしたいのですが。右の咬筋が異常に腫れております。ネットで調べているうちにこちらのサイトに出会いました。他に調べたところこの症状は咬筋肥大症と言う病気で口腔外科の診察が必要だと。あと圧倒的に多いのは美容整形でボットクスと言う注射で直すという記事ですが。
お聞きしたいのですが、この病気総合病院などで治療してもらう場合一般的にどのような方法で治療するのでしょうか?美容整形しか?なおせないのですか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
右側だけの咬筋肥大症ですね。咬筋肥大症は、上下の歯が接触し続けることによって顎の筋肉で最も大きい咬筋に常に負荷がかかる状態が続き、筋肉が肥大してくる病気です。上下の歯が常に接触しているのは異常な状態で、通常は上下の歯が2~3mm離れているものです。つまり、常に筋トレをしているような状態になるため咬筋が次第に肥大してしまい、顔面下部の両側面が膨らんでくるのです。
右側だけが腫れているというお話から、右側の歯が常に接触していると考えられます。従って、右側の歯を接触させないようにすることが第一です。左右のかみ合わせのバランスに狂いがないかどうかの検査を受け、問題がある場合は治療を受けましょう。かみ合わせを正すことで咬筋にかかる負荷が軽減されれば、咬筋は徐々にやせて元の大きさに戻るはずです。
また、就寝中の歯ぎしりも咬筋を肥大する原因となります。歯ぎしりの対処法は、歯科でマウスピース状の「ナイトガード」という装置を作成してもらうことをお勧めします。
参考までに肥大した咬筋をすぐ改善する方法としては、ボトックス(A 型ボツリヌス製剤)の注射が効果的なようです。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
女性 |
2008年3月2日 |
【相談者】2008年3月2日 30代 女性 E
飛び込み質問ですが気になってしかたないので教えていただけますか。
1年程前に下の親知らずを抜いた際、歯茎とほっぺの肉を一緒に縫われた様なのですが 害がないので放っていました。最近 縫った辺りに2mmくらいの穴が開いているのに気付きました。縁が薄く、中は赤黒い感じです。痛くもなんともないのですが、裂けてきたり、食べ物が入ってどうかなったら怖いなと思います。穴の症例は他にもありますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
お話のように2mm程度のへこみでしたら、単なる粘膜のひだなので特に問題は起こらないと予想されます。ただし、抜歯時に歯の削りかすや金属片などが抜歯窩に残存して感染が続くと、粘膜に小さな穴があいて膿が出てくる場合があるため、このケースではないことを確認しておいた方がよいと思います。
感染が続いている場合は、穴から膿が出たり周囲の粘膜が赤く腫れて触れると痛みます。このような症状がある場合には、レントゲン撮影などの検査を受けた方がよいでしょう。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
女性 |
2008年2月2日 |
【相談者】2008年2月2日 20代 女性 MM
質問1
去年、左下顎骨セメント質骨形成性線維腫と診断された20代の女です。先月、顎骨腫瘍摘出術を受けました。当初の手術の計画では、将来的にはインプラントをしたかったので、皮質骨を除去し、左下の歯を奥3本抜き、腫瘍を摘出後、金属のプレートで固定し、皮質骨を戻す方法でしたが、実際に開いてみたところ、腫瘍が大きくて皮質骨が戻せなかったこと、そのためもしインプラントをするには骨移植をしなくてはいけないと言われました。
そこでお聞きしたいのですが、骨移植は全額実費になってしまいますよね?もし、腫瘍摘出術と同時に骨移植もすれば、健康保険適用になるのに、なぜこのときにしてくれなかったのでしょうか?主治医が信じられなくなってきました。インプラントは実費で構わないのですが、骨移植くらい保険でカバーする方法はないのでしょうか?教えてください。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
顎骨腫瘍を摘出した後は骨に欠損部が残ってしまうため、外傷によって骨折する可能性があります。また骨がないため、義歯を使用することも困難となります。そのため、腫瘍摘出時あるいは摘出後に骨移植を行うことにより、顎骨を補強して義歯の使用を可能にすることができます。
ただし、これらの治療には保険が適応されますが、保険適応外であるインプラント治療を引き続き行う場合には、骨移植も同様に保険適応外となってしまいます。手術と同時に骨移植を行うか否かは手術時の感染状態、また局所や全身の状況による判断となりますので、術者である主治医の判断が適切であったかどうかをお答えすることは困難といえます。
【相談者】2008年2月12日 20代 女性 MM
質問2
お返事ありがとうございます。親切に、かつ丁寧にありがとうございました。もう1点、ご質問があります。手術を受けた今さら聞いても仕方のないことなのですが、どうしても主治医に聞けなくて、ここで教えていただけたらと思います。
知り合いの医者(耳鼻咽喉科と病理専門医)に「セメント質骨形成線維腫」の病気のことを相談したところ、この場合の腫瘍は良性だし、顎の骨は丈夫だから折れにくいし、手術を受けるほうがリスクがあるのではないか、と言われました。さらに、この病気は非常に稀なので、手術をすることで症例発表になるから、大学病院の先生は手術をしたがっているだけなのではないか、とも言われました。
今回の場合、手術を受けたほうが良かったのでしょうか?(年齢は20代で、腫瘍の大きさは左下奥の歯3本分です。)
術後は骨移植も必要になってきて、さらに再発の可能性もゼロでもないとも言われ、これだったら手術を受けないほうが良かったのではと思っています。主治医の言われるがままに、手術をしてしまったことを後悔しています。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
一方、腫瘍が比較的小さく症状のない場合や、歯の治療時のレントゲン写真で偶然に腫瘍が見つかったような場合です。これらの場合には腫瘍が今後大きくなっていくのか、あるいはあまり変化しないかを経過観察しても悪くはありません。
ただし実際のところは、腫瘍は徐々に大きくなる性質があることから、心配なので取ってほしいと希望される場合が多いものです。手術の実績を増やしたいという大学側や医師の都合も関与しているかもしれませんが。
手術の是非については、レントゲン写真などを見ないと判断できないというのが正直なところです。皮質骨が残らなかったということから腫瘍はある程度大きく、骨折や感染の可能性もあったのではないかと想像しますが。
またひとつの方法として、入れ歯を作る前提で手術を受けた病院で骨移植を受け、別の歯科でインプラントの治療を受けることは可能だと思います。ただし骨移植を受ける際には、そのことを内密にしておいた方が余計なトラブルを避けられるかもしれません。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 40代 |
男性 |
2008年2月2日 |
【相談者】2008年2月2日 40代 男性 TK
はじめまして。
私の友人のお母さん(73歳)が約1年前から、骨粗鬆症の予防のために、「フォサマック錠35mg」を飲み始めたところ、昨年秋ぐらいからあごが腫れ始めてしまいました。近くの歯科医に行ったところすぐに近くの総合病院を紹介され、下顎骨骨髄炎と診断されたそうです。
先月になって、製薬メーカから薬の副作用でこのような症状が出るという通知があったようです。今かかっている先生のお話では、場合によっては骨移植の手術が必要になるかもしれないとのことでした。
- フォサマックの副作用に対する治療法は確立されているのでしょうか?
- 本当に骨手術までする必要が出てくるのでしょうか。
- 手術をしさえすれば完治するものなのか、術後の様子はどうなっていくのでしょうか。
本当にお忙しいところ恐縮ですが、なにとぞよろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
> 1)フォサマックの副作用に対する治療法は確立されているのでしょうか?
フォサマックは骨粗しょう症の治療薬ですが、ここ数年副作用として顎骨壊死や顎骨骨髄炎が起きる例が多数報告されており、口腔外科関係者の間で問題視されています。
フォサマックの副作用への対策としては、まず内服を中止することです。それから、顎骨骨髄炎に対する治療を受けていただくことになります。顎骨骨髄炎の治療法は、従来より多くの方法が実施されてきました。従って、病気の進行度と症状の程度に応じて適切な治療法が複数あり、その多くは治癒が見込めるといえます。
>2)本当に骨手術までする必要が出てくるのでしょうか。
重症の場合は骨移植手術が必要な場合もありますが、まずはもう少しダメージの少ない治療法、つまり点滴や骨面の切除による治療を試みることになると思います。
> 3)手術をしさえすれば完治するものなのか、術後の様子はどうなっていくのでしょうか。
骨移植手術が必要な場合はかなり重症なので、手術をしても完治するとは限りません。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
女性 |
2008年2月1日 |
【相談者】2008年2月1日 20代 女性 K
全身麻酔で親知らずを4本抜歯します。パニック障害でデプロメール服用中です。他にメニエール病とストレス性喘息、アレルギーがあります。朝は薬を服用できませんと言われました。デプロメールを服用しなくて大丈夫でしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
デプロメールは選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)という種類の抗うつ薬で、従来の抗うつ薬に多い口の乾きや便秘、心毒性などの副作用が軽減された比較的新しい薬です。
> 朝は薬を服用できませんと言われました。
主治医か麻酔科の先生のご指示でしょうから、従うのがよいと思います。一般的には、1回くらいなら服用しなくても大丈夫だと思います。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
女性 |
2008年1月18日 |
【相談者】2008年1月18日 女性OS
2週間ほど前から左耳の奥が痛くなり我慢していたところ、先週からは右耳の奥も痛み始めました。耳鼻科で検査を受けたのですが、耳には異常はないといわれ、顎関節の問題ではないかと指摘を受けました。確かに顎関節のあたりでカクカクと音がなるのですが、痛みはありません。首や肩まで凝るようになってしまい、このままどんどん悪くなっていくようでとても心配です。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「耳の奥」と「顎関節のあたり」は接近していて、どちらの痛みか区別がつきにくいものです。ただし、顎関節周辺の痛みと筋肉の凝りは顎関節症特有の症状であり、耳に異常がなく、顎の外傷もなければ顎関節症と考えられます。早めに口腔外科で治療を受ければ症状は改善するはずです。