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年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性T |
2013年8月10日 |
【相談者】2013年8月10日 女性T
質問1
右上完全埋伏智歯を抜歯後、上顎洞に交通したと説明があり、抜歯後に綿密に縫合したとのことで、注意事項を守りつつ、経過を見ている状況です。
空気が抜けたり、水が鼻から出たり…といった明らかな症状は無いものの、口をゆすいだ時に、時折鼻に水が入ったような、鼻の奥がツンとすることがあったり、息を吸うと鼻が軽く痛む感覚があったりします。
抜糸時に傷はきれいに完全に塞がっているので様子を見ましょうと主治医からは言われていますが、完全埋伏智歯でしたので抜歯後の大きな穴は見えず、歯茎の傷が塞がっていても、抜歯窩が上顎洞と交通している場合は、切開した歯茎が塞がっていて蓋がある状態でも水が鼻に入るような症状が出るのでしょうか?また、どういう治療過程となるのでしょうか?どうぞよろしくお願いいたします
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎の臼歯の上方には上顎洞という空洞があり、鼻の周辺に幾つかある副鼻腔の一つとして上顎骨の大部分を占めています。上顎埋伏智歯は上顎洞と接近しているケースがあるため、抜歯の際に上顎洞と貫通したのでしょう。このように口と上顎洞がつながった状態を「上顎洞穿孔」といいます。
抜歯によって上顎洞穿孔が生じた場合でも、上顎洞との交通部分が狭ければ自然に閉鎖します。また、口腔粘膜から上顎洞までの距離が長ければ同様に閉鎖します。ただし交通部分が広く上顎洞までの距離が短い場合は閉鎖せず、「口腔上顎洞瘻孔」が形成されることになります。瘻孔が残ると口から摂取した飲食物が上顎洞に流れ込んで痛みや感染が起こるため、瘻孔が形成された場合は「瘻孔閉鎖術」が必要となるのです。
さて、上顎埋伏智歯抜歯後の抜歯窩は閉鎖されているように見えるとのお話ですが、水や空気が時折通過することから、わずかな通り道は残っているのでしょう。ただし、抜歯窩が治るにつれて自然消滅することが予想されます。
どうしても症状がなくならない場合には、瘻孔閉鎖術を受けるかどうか検討すべきですが、当分の間は自然治癒を待たれることをお勧めします。
【相談者】2013年8月22日 女性T
質問2
先日は詳細にご回答をいただき、ありがとうございました。お礼が遅くなりまして、申し訳ございません。
さて、現在は抜歯後4週間弱となりますが、未だ水を飲む際に、稀に鼻に上がるような感覚があります。空気の抜ける感覚はなくなりました。抜歯窩は歯茎で覆われているので穴が空いているわけではないですがを鏡で見たところ、歯茎を縫い合わせたところに小さな隙間が見えるようでした。
抜歯窩の治療と共になくなる、また、当分の間は自然に塞がるかどうか様子見…とのことでしたが、その期間というのは、1か月以上も違和感が続くようでしたら担当医に見ていただいた方がよいのでしょうか?
担当医からは、抜糸後は特に通院の必要なし、とのことでしたので、どのくらいの期間で判断すればよいのかわからず・・・再度の質問となり恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
一カ月以上違和感が続いているということですが、いつまで期待して待つべきかの明確な目安はありません。
今すぐにでも改善を求められる場合は、早々に受診し瘻孔閉鎖術の希望を伝えられるとよいでしょう。逆に、早急な治療を求めるほどではない場合は当分の間様子を見ていかれてもよいと思います。
抜歯後1か月であれば、一度状態を診てもらうことをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性US |
2013年7月25日 |
【相談者】2013年7月25日 女性US
質問1
2か月前に大学病院で入院し親知らずを抜き、左下唇とあごに神経麻痺が残りました。感覚は戻ってきていますが、神経麻痺がある部分がひっぱられる感じで痛くしゃべりにくく食べにくいです。また左下の真ん中の歯~奥の歯も軽くたたくと痛いです。
主治医に痛い理由がわからないと言われ不安です。原因と治療法をアドバイスした頂けると嬉しいです。お願いします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
下顎骨の内部には下歯槽神経が走行し、顎や下唇の知覚を脳に伝える役割を担っていますが、親知らずの抜歯の際にこの神経が傷つくと麻痺が出る場合があります。今回の抜歯では、このような神経の損傷が生じたのでしょう。
神経が傷つくと麻痺が生じる、即ち知覚が低下しますが、同時に神経障害性疼痛という痛みが出る場合もあります。神経障害性疼痛は麻痺の改善とともに自然治癒することもありますが、麻痺が治っても痛みが続く場合もあります。
麻痺と痛みに対しては星状神経節ブロックや近赤外線照射、薬物療法、はり治療などの治療が行われます。できるだけ早期に治療を開始した方がよいでしょう。
【相談者】2013年7月26日 女性US
質問2
樋口先生、こんばんは。お忙しい中、すぐに&丁寧にお返事下さりありがとうございます。夜遅くに返信してごめんなさい。
神経麻痺により、痛みが生じていると原因がわかりほっとしました。(主治医の先生は一生懸命私の話を聞いて下さり、いい先生でいらっしゃるのですが麻痺で失うのは感覚神経であり、運動神経には関係がないし、どうして痛いんだろう??とおっしゃったので、とても不安になりました。)
でも、麻痺と共に治るのであればあと半年ぐらいがんばろうか、という気になるのですが痛み・不快が続く可能性もあるなら今後どうすればいいのか、心配になりました。昨日のメールは文字制限があったので全部説明しきれなかったので少し補足させて下さい。
- 抜歯直後からメチコバールを服用。
- 麻痺している場所は、抜歯後2日後からピリピリとした感覚が戻り、今はピンセットでさわられる感覚と冷たいという感覚はなんとなくわかります。
- 2週間前よりリリカカプセル25mgを朝、晩服用。(これが効くかも?と先生が処方して下さいました。)
- リリカカプセルを飲んだ直後から痛みは消え、少し硬めのものでも食べられるようになり生活の質はよくなりました。
- でも、痛みは消えてもひっぱられる感覚は残っているのでやっぱり辛いです。(話ずらいですし、きゅうりとか噛む感触も違和感があります。)
- 疲れていたりすると晩のリリカを飲む前に痛みが戻ってきてこれも辛いです。
樋口先生、お忙しいのにわがままを言って申し訳ありませんがあと3つ私の質問に答えて下さいませんか?
- 私の主治医の先生はいい方ですが、麻痺によりつっぱる感覚があったり、痛みが起こることはご存知ないです。それなら、”口腔顔面痛”を専門とする先生に診て頂いたほうがいいでしょうか?
- ①に対してはい、であるならば私が住んでいる都市もしくは県内で、樋口先生がすすめて下さる先生はいらっしゃいますか?
- 麻痺に対しての治療は今のところメチコバールのみです。近赤外線照射や針治療も同時に行なった方がいいなら。私はどうしたらいいのでしょうか?
最後まで読んで下さり心から感謝しています。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
星状神経筋ブロックを行うペインクリニックの先生をお勧めします。大学病院の歯科麻酔科で相談してみてください。
【相談者】2013年7月27日 女性US
質問3
樋口先生、こんにちは。お忙しい中、返信下さりありがとうございました。感謝してます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
男性D |
2013年7月25日 |
【相談者】2013年7月25日 40代 女性m
質問
粘液嚢胞摘出術を2度(同じ個所に再発)受けましたが、2度とも失敗との事で、『唾液腺が取れてないようなので。再発したらまた来て』と言われました。現在は唇のポコッとした腫れがあり、触ると中にしこりのようなコロッとしたモノがあり、上唇と下唇を擦り合わせるような動きが出来なくなっています。
しこりが気になりますので、違う口腔外科を探して受診したいと思っています。私の住んでいる都市にお勧めの口腔外科はありますでしょうか?ご返答頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
粘液嚢胞とは唾液腺で作られた唾液が周囲の粘膜下組織に漏れ出し、風船のように丸く膨らむ病気です。下唇の中の口唇腺や唾液が口の中に出ていくまでの通路である導管が、噛んで傷付けられて粘液嚢胞が生じたようですね。
治療としては粘液嚢胞摘出手術が行われますが、その際に嚢胞だけでなく、傷ついた口唇腺も同時に摘出する必要があります。2度再発したということから、傷ついた口唇腺が摘出できていなかったのかもしれません。
再発後の2度目の手術ではその点を注意して口唇腺を探したはずですが、それでも2回目の再発があったということは、傷ついた口唇が見つけにくい理由が潜んでいる可能性があります。
また、唇を噛みしめるなど何らかの癖がある場合は手術だけでなく、癖そのものをなくす方策も必要となります。
このように、通常の粘液嚢胞摘出手術より難しい状況に陥っている可能性があるため、3回目の手術は経験豊富な口腔外科の先生に任せるのがよいでしょう。大学病院の口腔外科の受診が難しい場合は、電話等で問い合わせると市内の開業医を紹介してくれます。
ただし大学病院を受診する際には、現在の通院先の先生を通じて紹介してもらうことをお勧めします。「再発を繰り返すのは辛いので、専門医のいる病院を紹介して欲しい」とお願いし、紹介状を書いていただきましょう。これまでの経過や手術内容などを正確に伝えてもらえるため、3度目の手術の参考になるはずです。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
男性s |
2013年7月18日 |
【相談者】2013年7月18日 女性s
質問1
歯科恐怖症で何年間かぶりに受診しました。上前歯の歯茎に口内炎の様な出来物が出来て、治っては出来てを繰り返してて、悩んだ末受診しました。
レントゲンを撮ると、歯根の真ん中部分が黒く丸くなっていて、歯根が溶けて膿が溜まっていると説明を受けました。電流を流して調べると、神経が死んでいることもわかり、歯根のうしゅ?のようです。が、位置が珍しいと言われ、大学病院の先生と相談して治療方針を決めますと言われました。
そして、次回は普通の歯根のうしゅ同様の、歯の裏に穴を開けて中を綺麗にする処置をします。と言われました。
子供の時のトラウマで歯科がすごく怖くて、意を決して受診したのに、色々言われて、正直怖くてたまりません。可能性として、差し歯にするか、今の歯を出来るだけ使うか、と言われ、どちらにせよ処置が怖いです。
どんな処置をする可能性があるのか、痛みはどの程度なのか教えていただけませんか?そんなに珍しい症状なのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯の根の中で細菌の感染が進むと、神経が死んで根の先に膿が溜まり、周囲の歯や骨が溶けてくる場合があります。通常レントゲンで黒くなるのは歯根の先端部分なので、位置が珍しいといわれたのでしょう。歯根は骨の中に埋まっていますが、膿が溜まると出口を求めて歯茎付近まで出てくるため、口内炎のような出来物になります。
処置の内容は説明を受けられた通り、まずは感染した神経を取って根の中をきれいにします。そのためには神経が走行する部分まで穴をあける必要がありますが、前歯の表に穴をあけると見た目がよくないので、歯の裏側から穴をあけます。
根の中の神経はおそらく死んでいると予想され、そうでない場合には麻酔をして治療するため、痛みはほとんどないでしょう。ただし、根の先の神経は生きているため、器具がここへ到達したときにチクッと痛みが走ることがあります。また、神経を治療した歯は数日間痛みが出るかもしれません。
これらの処置で治らない場合には外科的な治療を行い、根の中だけでなく根の周りに進展した感染を取り除きます。
以上が一般的な説明となりますが、処置の内容や痛みの程度については、実際の歯の状況やレントゲンなどを見ている担当の先生に尋ねられるとよいでしょう。
今回頂いたメールを拝見していると、大変詳しく丁寧な説明を受けられているという印象を受けますので、疑問や不安は質問により解消されると思います。同様に、歯科恐怖症についてもじっくりと相談されることをお勧めします。
【相談者】2013年7月26日 女性s
質問2
お返事ありがとうございます!2回目の歯科に行ってきました。前回は聞きもらしていたみたいですが、病名?症状?は、内部吸収と言われました。
今の時点では、内部吸収が歯根のはばギリギリまで広がってて、中の掃除をすると、痛みが出る可能性、掃除のときに、そのギリギリ繋がっている部分が割れてしまう可能性があり、割れると抜歯になるといわれて、掃除をしたからといって内部吸収は治ることもないと言われてしまいました。
掃除をしなくても、いつ痛みが出てもおかしくないと。たまたま今は痛みがないだけで。先生は、中の治療をしていくほうがいいといわれていたのですが、このままの経過観察か治療か、決めてきてくださいと言われて..正直、決められません(;o;) この治療には技術は要りますか? ちなみに、内部吸収の治療は20例ほどある先生みたいです
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
まず歯の内部吸収の治療には、歯科の技術が必要です。
担当の先生の技量については分かりませんが、内部吸収は数が比較的少ないので、20例ほど経験されていたら多い方でしょう。もちろん、経験と技術は必ずしも比例するわけではありません。
経過観察か治療かの選択については、担当の先生の意向に従うことをお勧めします。このまま放置すると悪化し、いつかは痛みが出る可能性が高いと思われます。特にストレスや病気などで身体が弱っていると悪くなりやすく、ひどい場合にはその歯だけでなく周りの歯や骨にまで悪影響を及ぼすこともあります。
ただし、治療したら必ず治るとは限りません。歯の中の状態はレントゲンだけでは完全に把握できず、治療開始後詳しく調べるとやはり残せない状態で、抜歯した方がよいケースもあるからです。そうなると、現状では痛みも何もないのに治療をしたから抜かなければならなくなった、という印象になってしまうため、治らない可能性や抜歯の可能性について理解した上で治療を受けていただく必要があります。
それが無理な場合は、将来的に今よりも状態が悪くなることを覚悟の上で経過観察することになります。因みに抜歯になるかどうかは、その歯の状態によることが多く、先生の治療技術はあまり関係ありません。
従って、判断をゆだねられても決めかねる、というお気持ちはよく分かりますが、ご自身で判断して頂くのがよいでしょう。歯科医が強引に治療を決定するのではなく、患者さんご自身の考えや生活状況が優先されるべきです。
よい先生に巡り合われたと思いますので、信頼して共に治療について考えられるようになれば、よい治療ができるだけでなく、歯科恐怖症も徐々に克服できるのではないでしょうか。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2013年6月11日 |
【相談者】2013年6月11日 U
質問
前歯を3本、7年前に差し歯にしています。メタルコアで、中央の2本はくっついている義歯です。もともと噛みしめる力が強い、と言われたので今の義歯は、裏が金属のものです。
去年の4月に前歯の根本が痛み、小さな個人医院にてのう胞除去の切開手術をしましたが、半年後にはまたのう胞が。大學病院付属の歯学部を受診した際再切開手術は無理、義歯を壊しメタルコアを外して根治療、両サイドの義歯も含め作り直し、患部の根をまたぐようなブリッジ状の差し歯にするとのこと。
ここ1年半ほど、特に強いストレスがかかり、急に顔の印象が変わる程に咬筋が肥大。今入っている前歯の義歯も、半年ほど前に欠けました。これを機会に口腔内の金属の被せ物や詰め物もセラミックに、前歯義歯も裏が金属でないものにしたいです。義歯の処理のみならず、この、ストレスからきている咬筋肥大もどうにかしたいです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
まず前歯の根については、のう胞摘出術に根の先まで感染が及んで病気が拡がっている場合に、原因である根の先も含めて病気の部分を除去します。現状を確認しないと正確なことは言えませんが、根の先を除去しても短期間で再びのう胞ができたなら、残存する根の中に原因があると推察されるため、切開手術で根の先や周囲を治療するより根の中の治療が必要でしょう。また、根の先を繰り返し切除すると歯を支える根が短くなり、噛む力に耐えられなくなってしまいます。
上記のような事情から、根の治療を行ってブリッジにすることが最善であると判断されたのではないでしょうか。
次にストレスによる咬筋肥大についてですが、強いストレスにさらされると歯ぎしりや食いしばりをしてしまうケースが多く見られ、中には無意識の場合もあります。ただし、これが癖になってしまうと顎や歯に強い力が加わり続けることになり、咬筋など顎の筋肉の疲れや肥大、また歯の痛みやすり減り、欠損の原因にもなります。
近年、このようなトラブルを抱える方が増える一方ですが、最も有効な対策はストレスを取り除くことです。現代社会ではストレスは当たり前と軽視しがちですが、身体に異常が発症している以上、何らかの対応は必要でしょう。ストレスを完全に取り除くことは困難であっても、薬で軽減できる場合もあるため、ぜひ専門医に相談されることをお勧めします。
今すぐストレスをゼロにして顎や歯に余計な負担がかからないようにするよりも、例えば夜に歯ぎしりをする癖がある場合は、ナイトガードと呼ばれる装置を付けて顎や歯にかかる力を軽減するなどの対処を行うとよいでしょう。
一方、詰め物や被せ物については、少なくとも強い力が顎や歯にかかっている現状では金属をお勧めします。セラミックは陶器の一種で硬い材料ではありますが、食事など一般的な歯の機能の範囲を超える強い力がかかってしまうと、割れたり欠けたりする可能性があります。
実際に咬筋肥大や差し歯が欠けるという症状が出現している以上、遠からず破損する可能性が高いといえます。ただし、セラミックは保険が適用されません。従って、費用をかけて自費診療を繰り返すよりも、まずはストレスへの対策と顎や歯にかかっている過剰な負担を軽減する治療を受け、歯にかかる力をある程度コントロールできるようになってから、詰め物や被せ物の治療に移行されるのが望ましいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性N |
2013年6月7日 |
【相談者】2013年6月7日 女性N
質問1
長文で申し訳ないです。今年二月末コンタクトが調子悪くなり眼科を受診したところ、涙量がほぼゼロでした。二年半前くらいから唾液が出にくくなっていたこと、祖母がリウマチだったことから、ちゃんと検査をした方がいいと、紹介された病院のリウマチ科と耳鼻科でシェーグレンの検査を受けました。
唇の唾液腺を取る生体検査を受けましたが、何が起こったのか?五針縫いましたが、そこに痺れと痛みが入り混じったQOLが著しく低下するほどの強い痺れが残ってしまいました。それと糸が溶けにくい体質でなかなか溶けなかったところにしこりができて、口を動かす時、痛みが倍増することがあります。唾液が出にくくつらい日々でしたが、さらに強い痺れが加わりしんどい毎日です。
生体検査で何が起こったのか?痺れとしこりはもう治ることはないのか?教えていただきたくて、メールをしました。(生体検査を担当した医師からは「あなたのような人は初めてですよ」と言われました。)
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
シェーグレン症候群に罹患するとリンパ球が唾液腺や涙腺を誤って異物とみなし、これらの腺組織を攻撃するため、唾液腺や涙腺が破壊されてドライマウスやドライアイが発症します。
シェーグレン症候群に罹患するとリンパ球が唾液腺や涙腺を誤って異物とみなし、これらの腺組織を攻撃するため、唾液腺や涙腺が破壊されてドライマウスやドライアイが発症します。
シェーグレン症候群の検査方法のひとつとして、唾液腺や涙腺を採取する病理組織検査があります。おそらくこの検査のために口唇(通常は下唇)を切開し、小唾液腺(口唇腺)を採取されたのでしょう。
通常口唇の切開部位は最後に縫合しますが、傷跡は多かれ少なかれしこりができてひきつり、周囲の知覚が麻痺します。これは体にメスを入れると必ず生じる反応であり、特別なことではありません。ひきつりや麻痺は徐々に軽減しますが、症状が完全に消えるまでには時間を要します。
痛みが耐え難い場合には薬で症状を緩和することが可能なので、この点について担当の先生とよく相談されることをお勧めします。
【相談者】2013年6月7日 女性N
質問2
お答え、ありがとうございました 3月26日に唾液腺を取りました。痺れと痛みの入り交じったとても強い不快症状が治るにはまだまだ月日がかかるのですね! 2週間前からメチコバールを飲んでいます。しこりもいつかは小さくなって消えていくと祈るのみですね。
半年以上?それ以上?2010年10月頃から唾液が出にくくなって、辛くてしんどいうえに痺れが加わり半端なくきついですが痺れはいつかは治ると耐えるのみですね。唾液は治らなくて諦めていますので、痺れは治ってほしいと祈るのみです。
担当医は9月まで様子をみて 変わらないときは、しこりを取ればきっと治るからと、もう一度メスを入れたいようです。もう一度メスをということは拒否かな。
私が住む市では唾液が出なくなったと受診してもちゃんと向き合っていただけない病院ばかりだったのに最終診断も専門医はなかったことが悔やまれます。やはりドライマウスの専門医にかかればよかったです。お忙しいなか返信いただきありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性
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2013年5月30日 |
質問1
はじめまして。6週間前に左下親知らずを抜歯しました。抜歯後翌日より頬の内側の硬い感じの違和感、抜歯箇所のうずく痛みがあり、何度か歯科医で見てもらいましたが、傷口は順調に治っているとのことでした。
現在は抜歯箇所の鈍痛と重い違和感、左頬内側の違和感と舌の軽いピリピリした痺れ感(知覚・味覚はあり)、なぜか左上奥の歯の自発痛があります。症状は夜はそれほどでもなく、日中(特に午後)になると症状が重くなり、身の置き場もないほどになり、仕事も手につかなくなるぐらいになります。左下顎の知覚麻痺や疼痛はありません。仕事などで集中すると悪い感じがします。原因は何が考えられるでしょうか?
回答1
親知らずの抜歯後から頬や舌、上顎の臼歯に痛みや違和感が生じていることから、やはり抜歯の影響が一番に疑われます。親知らずの抜歯によって神経が傷つき、これらの症状が生じた可能性がありそうです。
親知らずの抜歯の際に傷つく可能性がある神経とは、下歯槽神経と舌神経、頬神経ですが、症状の範囲から考えると舌神経損傷の可能性が高いといえるでしょう。
また、頬の違和感は神経の損傷ではなく、抜歯後の傷の影響によるものであると推察します。
謝辞 2015年5月31日
質問2
再び質問させていただきます。舌神経麻痺の可能性とありましたが、上の歯の痛みもおこるのでしょうか?また舌の知覚などはあるみたいですが、損傷の種類によるのでしょうか?またどこに行けば診断・治療が受けれるのでしょうか?質問ばかりですいません。
回答2
ご質問の文章から、上の歯の痛みの原因を特定することはできません。上の歯に別の問題があったり、下顎の影響で上も痛いと脳が勘違いをしている可能性もあります。このような痛みを連関痛といいます。
神経の損傷の程度にもよりますが、舌の知覚が低下していると痛みが生じる場合もあるため、左右の感覚に違いがあるかどうかを詳しく調べることをお勧めします。その際、口腔内の状況を詳しく診てもらう必要があるため、口腔外科か耳鼻咽喉科を受診されるとよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性
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2013年5月30日 |
質問1
はじめまして。6週間前に左下親知らずを抜歯しました。抜歯後翌日より頬の内側の硬い感じの違和感、抜歯箇所のうずく痛みがあり、何度か歯科医で見てもらいましたが、傷口は順調に治っているとのことでした。
現在は抜歯箇所の鈍痛と重い違和感、左頬内側の違和感と舌の軽いピリピリした痺れ感(知覚・味覚はあり)、なぜか左上奥の歯の自発痛があります。症状は夜はそれほどでもなく、日中(特に午後)になると症状が重くなり、身の置き場もないほどになり、仕事も手につかなくなるぐらいになります。左下顎の知覚麻痺や疼痛はありません。仕事などで集中すると悪い感じがします。原因は何が考えられるでしょうか?
回答1
親知らずの抜歯後から頬や舌、上顎の臼歯に痛みや違和感が生じていることから、やはり抜歯の影響が一番に疑われます。親知らずの抜歯によって神経が傷つき、これらの症状が生じた可能性がありそうです。
親知らずの抜歯の際に傷つく可能性がある神経とは、下歯槽神経と舌神経、頬神経ですが、症状の範囲から考えると舌神経損傷の可能性が高いといえるでしょう。
また、頬の違和感は神経の損傷ではなく、抜歯後の傷の影響によるものであると推察します。
謝辞 2019年8月1日
質問2
再び質問させていただきます。舌神経麻痺の可能性とありましたが、上の歯の痛みもおこるのでしょうか?また舌の知覚などはあるみたいですが、損傷の種類によるのでしょうか?またどこに行けば診断・治療が受けれるのでしょうか?質問ばかりですいません。
回答2
ご質問の文章から、上の歯の痛みの原因を特定することはできません。上の歯に別の問題があったり、下顎の影響で上も痛いと脳が勘違いをしている可能性もあります。このような痛みを連関痛といいます。
神経の損傷の程度にもよりますが、舌の知覚が低下していると痛みが生じる場合もあるため、左右の感覚に違いがあるかどうかを詳しく調べることをお勧めします。その際、口腔内の状況を詳しく診てもらう必要があるため、口腔外科か耳鼻咽喉科を受診されるとよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
男性D |
2013年5月26日 |
【相談者】2013年5月26日 男性D
質問
舌の表面の端にイボのようなできものがあり痛みはないのですがなかなか無くなりません。何かの病気でしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌にイボができることはあまりありませんが、乳頭腫や線維腫など良性腫瘍の可能性があります。また、イボの形をした疣贅癌の可能性もゼロとはいえない他、傷や細菌感染により粘膜が膨らんだ刺激性線維腫も考えられます。
舌の側面の奥の方には葉状乳頭という膨らみがあり、舌の後方には有郭乳頭という小さな丸い膨らみが横一線で並んでいます。もしかしたら、これらを気にされているのかもしれませんね。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性a |
2013年5月20日 |
【相談者】2013年5月20日 女性a
質問
初めまして。昨年12月から免疫疾患でステロイドを現在も服用しています。当初から舌が痛く、1月に口腔カンジダという事で、ファンギゾンシロップでだいぶよくなっていたのですが、最近また舌がヒリヒリ痛くなり、頬の裏、唇の端などが、白くなって、口の中が気持ち悪くてたまりません。
前歯3本を仮歯からとりあえず、保険のブリッジにしましたが、(病気でステロイドが多い為仮歯のままでした)、前は、でこぼこ、裏は金属が当たって、前歯のブリッジとは保険では、こんな感じなのかなと困っています。そこに、舌が当たっているのか、いつもすごい歯型が舌に付いています。シロいもろもろは、カンジダかなと思って、ファンギゾンを使っていますが、今回はなかなか治りません。
いろんな薬の副作用でしょうか?膠原病内科では、萎縮性?かなみたいに言われてあまり見てはいただけません。長々すみません。本当に治らず途方にくれております。宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
自己免疫疾患に対しては、過剰な免疫反応を抑えるためにステロイド剤を使用しますが、病状が改善する一方で、正常な免疫反応も抑えられてしまいます。
その結果、口の中にガンジダ菌というカビが繁殖し、口腔カンジダ症が生じる場合があります。口腔カンジダ症には主に急性肥厚性カンジダ症と慢性萎縮性カンジダ症があり、前者は粘膜が白くなり、後者は赤くなってヒリヒリと痛むことが特徴です。
治療にはファンギゾンシロップ、フロリードゲル、イトリゾールが主に用いられます。薬の使用により症状が落ち着いたとしても、カンジダ菌は死滅することなく粘膜に潜んで生き続ける性質があるため、多めの量を長期にわたって服用する必要があります。
また、口腔粘膜が白くなって痛む病気に口腔扁平苔癬がありますが、口腔カンジダ症とは治療法が異なります。まずはどんな病気なのかを特定するため、検査を受けることをお勧めします。