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| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 40代 |
男性 |
2014年1月20日 |
【相談者】2014年1月20日 男性
質問1
早速ですが…年末から今まで、3日おき位に突然上唇がしびれて、歯がうく感じがあります。症状は15分位で治りますが、初めての事で気になります。脳外科を受診しましたがMRIは異常なしです。なんなんでしょうか?よろしくお願いします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
上唇のしびれはこの部分を走行する神経、即ち上唇と上顎の歯に分布する上顎神経の麻痺によって引き起こされていると推察します。
これは三叉神経の2番目の枝に当たり、頭蓋内と上顎の後方の翼口蓋窩、眼の下方、顔面の皮下のいずれかの部分に腫瘍、膿瘍、のう胞、骨折、脳梗塞、脳出血などがあると麻痺が生じます。
脳外科でMRI撮影を行ったようですが、骨の異常はMRIよりもCTの方が見つかり易いため、CTにより何らかの問題が見つかるかもしれません。
また、神経の麻痺には他に糖尿病やビタミン不足、代謝性疾患、薬の副作用、ウイルス感染、自己免疫疾患、重金属中毒、アレルギー、浮腫、冷え、微少循環障害などさまざまな原因があります。
【相談者】2014年1月22日 男性
質問2
こんにちは。突然のメールに、とても詳しく返信して頂きありがとうございます。初めての事で不安でしたが、次はCTや糖尿、ビタミン不足を調べて見ようと思います。よろしければまた質問させてください。ありがとうございました。
【相談者】2014年1月22日 男性
質問3
ありがとうございます。早速なんですが…今日のお昼頃から頭のハチと言いますか、右の上の方(中でなく、皮膚?筋肉?)が顔をしかめる位痛みます。そう言えば以前かかった帯状疱疹後神経痛で胸が痛かった痛みに似た痛みなので、神経痛の痛みなのでしょうか?とすると唇のしびれ等と関係があるのでしょうか?口腔外科ではないですね。スミマセン。乗り掛かったもので質問させて戴きました。よろしくお願いします。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
帯状疱疹後神経痛は帯状疱疹というウイルス性の皮膚の発疹が治り、病変の消失後に痛みのみが続く病気です。何らかの理由により抵抗力が低下すると、神経の近くに潜むウィルスが増殖を始め、帯状疱疹やその後の神経痛を発症させる場合があります。
今回は胸に生じたようですが、顔面や頭部に帯状疱疹がなければ唇や頭部の症状は帯状疱疹後神経痛ではないと推察します。
頭部、特に右側頭部表面の痛みの原因についてはさまざまな理由が考えられますが、最も深刻なのは脳出血や脳梗塞、くも膜下出血、脳腫瘍など頭蓋内病変による痛みです。他には緊張型頭痛、偏頭痛、群発頭痛などの機能性頭痛や皮膚の感染、発疹、筋炎、側頭動脈炎などが挙げられます。
唇と頭部の症状が異なり、場所も離れていることから関連する可能性は低く、むしろヘルペスウイルスの感染、筋・筋膜痛、多発性硬化症、ギランバレー症候群、身体表現性障害などが疑われます。
【相談者】2014年1月28日 男性
質問4
いつもとても詳しくありがとうございます。お忙しい中感謝いたします。もう一度病院を受診して見ようと思います。何科に行けばいいですかね?ちなみに、私は痛風でいつも受診している個人病院はあります。その他に遠距離にMRIをとった病院。近距離に以前一度かかった脳外科もあります。あまり行きませんが大きな総合病院もあります。
【回答3】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯の違和感は歯科ですが、唇に関しては歯科、耳鼻咽頭科、口腔外科、皮膚科のいずれかを受診されるとよいでしょう。また、頭部周辺の痛みに関しては頭痛外来、神経内科、脳神経外科の受診をお勧めします。
【相談者】2014年1月31日 男性
質問5
いつもありがとうございます。まずは口腔外科に行ってみます。ありがとうございました。
【相談者】2014年1月20日 TF
質問1
舌の側面に白いできものがあります。ほほの内側にすじ状のもができています。口の中が苦くヌメヌメしてます。2ヶ月ぐらい続いています。相談に乗っていただければ幸いです。宜しくお願い申し上げます。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の側面の白いできものと頬粘膜の白い筋状のものについては歯型が疑われますが、他に白斑症や扁平苔癬、カンジダ症、ガンの可能性も考えられます。
口の中がヌメヌメしているのは唾液が粘稠となっているからで、唾液が出にくい状態や口呼吸によって唾液の蒸発が進んでいるケースなどが考えられます。
一度、粘膜や唾液の状態について診察を受けられることをお勧めします。
【相談者】2014年1月21日 TF
質問2
相談 ありがとうございました 近いうちに 口腔外科の方へ行ってみてもらうことにします。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
女性 |
2014年1月15日 |
【相談者】2014年1月15日 R
質問1
左下の親知らずを一年前くらいに抜歯したのですが、そのときから透明のぬるぬるしたものが、常にどこからかでてきます。口臭もあります。歯磨きをしてる最中もでてくるし、変な味がします。痰が柔らかくなったような感じです。
歯科医院も何件もいったし、歯科大の口臭外来もいきましたが、原因不明と、言われたり、歯周病と、診断され、治療しましたが全くよくなりません。サービス業で口臭が気になり困っています。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
親知らずを抜いた後に細菌感染が持続すると膿が出続け、このような症状が生じる場合があります。ただし複数の医院や大学病院で問題がないことは確認されているようなので、現在の症状は親知らずとは関係なく持続しているのでしょう。
原因としては、ドライマウスの可能性が高いと推察します。唾液が少なくなって口が乾くことがドライマウスの典型的な症状ですが、同時に唾液が粘稠となり、ぬるぬるして痰が柔らかくなるのです。また、唾液の量が減ると舌の表面にある味曹の働きが悪くなり、味覚に狂いが生じやすくなります。
さらに口臭も発生しやすくなりますが、口臭外来を受診された際に唾液の分泌量や性質について調べてもらいましたか。唾液の分泌量や緩衝能力が低下している場合は、これらの改善が必要になります。ガムやガーゼを噛んだ際の刺激唾液分泌量が正常な場合でも、安静時唾液量が低下していれば問題が生じます。万一このようなドライマウスに対する検査や治療を受けていない場合は、診察を受けられることをお勧めします。
一方、唾液の出具合が正常なのにヌルヌルする場合は「感覚障害」が考えられますが、うつ病や統合失調症の場合もこのような症状がみられます。唾液に異常があるかどうかで今後の対応が異なってくるでしょう。
【相談者】2014年1月15日 R
質問2
丁寧な回答ありがとうございます。約半年くらい前に口臭外来で、唾液の検査はしました。
唾液pH 7.1
唾液流出量 1.6ml/分
唾液中総細菌数 108CFU/ml←10の右上に小さい8 8乗!?
ミュータンス半定量試験 ±
ラクトバチルス半定量試験 -CFU/ml
口腔内カンジダ培養検査 -
唾液緩衝能試験 高い
でした。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
唾液検査を含めて異常が見当たらない場合は「口腔異常感症」に相当すると推測され、抗うつ剤を中心とした治療法になります。口臭も心配されていますが、他人にわかる程度に口臭が生じているのでしょうか。また、口臭外来では口の中の臭いを嗅いで調べてもらいましたか。口臭の程度によって治療法も異なります。
【相談者】2014年1月16日 R
質問3
わかりました。何度もありがとうございます。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
男性SN |
2014年1月14日 |
【相談者】2014年1月14日 男性SN
質問1
顎関節症について相談です口を開けるとカクンカクンと音が鳴り痛くて口があまり開かなくなりました。顎の関節がズレてないか心配です。なんていう検査をすればズレてないかわかりますか?MRIってやつですか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
カクンカクンと音がなる場所はおそらく顎関節でしょう。顎関節は下顎骨下顎突起と側頭骨下顎窩という二つの骨から構成され、開口時に下顎突起が回転しながら同時に前方へ滑走しますが、そのとき下顎骨がスムーズに滑走できるようにクッションの役割を果たしているのが、軟組織である関節円板です。
歯ぎしりや食いしばりなどの影響で下顎突起が後方に移動して関節円板が前にずれると、下顎突起の滑走を妨害するため、カクンカクンというクリック音が発生します。これをクリッキングといい、関節円板が前に押し出されることによって痛みが生じる場合もあります。
通常のエックス線写真では軟組織である関節円板が見えないため、MRIや顎関節造影検査が必要となります。また、さらに詳しく顎関節の状態を調べる場合は関節鏡による検査が有効です。
【相談者】2014年1月15日 男性SN
質問2
お忙しい中本当にすみません。そうですか。カクンカクンがなくなった感じというか音がしなくなったのですが、口を大きくあくびの時に開けた時に戻ることなどはあるんでしょうか?MRIと顎関節造影をしてもらうことにします。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
カクンカクンというクリック音がなくなったということですが、二通りの可能性が考えられます。まず前方転位していた関節円板が本来の位置に戻ったというケースで、クリッキングが出現した初期の段階であればその可能性はあります。
二つ目は関節円板の前方のズレが増し、下顎突起が前方に滑走できなくなった場合です。この場合は関節円板の後方付着部が引き伸ばされると痛みが生じます。
【相談者】2014年1月16日 男性SN
質問3
本当にお忙しい中すみませんでした。了解しました。最後にズレていた場合は手術をしないといけないんですか?それとも他に方法はありますか?またズレが治ったら歯の矯正をしても大丈夫でしょうか?いろいろと本当にすみません。
【回答3】口腔外科総合研究所 樋口均也
関節円板が前にずれてしまうと、元の位置に戻って治る可能性は低いでしょう。特に発症後、日にちが経過している場合は難しいといえます。
ただし関節円板が前方転位してクリッキングが生じていても、痛みや開口障害がなければ特に治療の必要はありません。痛みがある場合は治療による改善が可能ですが、クリッキングは残ります。
またクリッキングが続いていても矯正治療は可能です。矯正治療によって症状が悪化することはあまり考えられず、通常は症状の大きな変化は見られないでしょう。顎関節の状態を確かめながら矯正治療を進めていくとよいでしょう。
【相談者】2014年1月18日 男性SN
質問4
本当にありがとうございました。了解しました。近いうちにちゃんと検査してもらいます。本当に本当にありがとうございました。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 40代 |
女性OM |
2014年1月14日 |
【相談者】2014年1月14日 女性OM
質問
口内炎かなと思い口内を確認したところ舌の裏側の皮がめくれていました。受診したほうがいいでしょうか?自然に治るものでしょうか?おおよそ0.5~1cmくらいです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の皮がめくれるという状態はよくある口内炎、即ちアフタ性口内炎とは様子が違うようです。おそらく水膨れができてそれが破れ、めくれたのだと推察します。
水膨れの場合は、内部に血液か唾液か組織液が溜まっていたのでしょう。血液であれば何かの拍子に傷ついて内出血を起こし血腫が生じたと考えられ、自然治癒が見込めます。
また、内部に唾液が溜まっていたとしたら粘液のう胞で、舌下面にある前舌腺という唾液腺が壊れ、唾液が漏れ出して粘膜下に留まったと考えられます。粘液のう胞はつぶれてもすぐに再発するため、傷ついた前舌腺を含めてのう胞を摘出する必要があります。
一方、組織液というリンパ液の一種が溜まっている場合は、ウイルス感染や自己免疫疾患の疑いがあります。これらの場合は一か所だけでなく通常は多発するため、可能性は低いといえるでしょう。ウイルス感染の場合は自然に治っていきますが、天疱瘡や類天疱瘡など自己免疫疾患の場合は血液検査や病理組織検査を行う必要があります。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 40代 |
女性R |
2014年1月1日 |
【相談者】2014年1月1日 女性R
質問
右下の奥歯が12月の始めに噛むと痛み、食べなければ痛くないという状態てしたが今は痛まないのですが右の頬に触れると丸い固いしこりのようなものがあり、頬の側からしこりを押すと奥歯の根元が痛みます。口の中から奥歯の歯茎や頬の内側を見ても異変はありませんが、奥歯の虫歯治療を9月にした時には特に何も言われなかったのですが、今の症状の場合には歯科医と口腔外科のどちらを受診すれば良いですか?
ちなみに、しこりには2~3日前に気づきました。洗顔の際に触れると痛みを感じました。急激にしこりができて癌になる事はありますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
頬粘膜に腫瘍やのう胞、ガンが発症している、あるいは異物が埋まっている、またリンパ節が炎症を起こして腫れているなどの可能性が考えられます。
虫歯が進行して歯の神経が虫歯菌に侵され歯の根の先の骨に根尖病変が生じると、噛むだけで痛む場合があります。根尖病変が頬粘膜まで拡大し、しこりが生じている疑いもあります。
虫歯との関連性を調べるため、一度歯科を受診されることをお勧めします。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
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女性Y |
2013年12月29日 |
【相談者】2013年12月29日 女性Y
質問
1週間前より歯に違和感があったので質問させてください。最初は歯茎に違和感がある程度だったのですが、最近は口の形をイーッとすると引っ張られる感じがして口の下(歯茎があるあたりを)触ると少し痛みます。触らない限り痛みはなく、口を動かすと違和感があるという感じです。歯医者にかかった方が良いのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯肉に口内炎や外傷、火傷、あるいは腫瘍があるのかもしれませんが、見た目はどのような状態なのでしょうか。
肉眼で見て異常がない場合は虫歯が進行して炎症が骨まで達し、根尖病巣が生じている可能性があります。その場合は歯の根を治療する歯内療法が必要となります。
また、食いしばりや歯ぎしりの影響から骨が膨らんで骨隆起が生じていたり、歯の根が骨から飛び出すフェネストレーションの疑いもあります。いずれにしても、一度歯科を受診されることをお勧めします。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
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60代
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男性 |
2013年12月19日 |
【相談者】2013年12月19日 60代 男性
質問1
本年4月より定年退職しのんびり生活しようと思いましたが、その時期より唾液に泡立ちが感じるようになり少しずつ不快感が増してきました。状況は少しづつ変化していますが、唾液に甘いような苦いような味が有り泡立ちがひどいです。最近では、上の歯茎が少し荒れている感じがします。また、睡眠時口を空けて眠ると舌が乾燥し泡が粉のようになり一瞬息ができなくなります。等々。
病院も数件受診しましたが原因不明で処理されました。漢方もツムラ#17.29.34等を処方され服用しましたが効果はありません。尚、常用している薬は、睡眠薬、尿酸を抑える薬、高血圧薬、前立腺の薬、胃薬です。よろしくお願いします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
唾液の泡立ちや味覚の変化、口腔粘膜の荒れなどが生じたようですが、これらの症状は口の乾き、即ちドライマウスと関係があるものばかりです。
唾液の出が悪かったり口呼吸で唾液の蒸発が進むと口の中が乾燥し、睡眠時に口を開けていると、さらに口の渇きが助長されます。
また睡眠薬や降圧剤、前立腺肥大治療薬、胃薬などの薬はいずれも口の乾きを招く副作用を持っています。加えて、加齢による筋力低下や糖尿病、ストレスなどもドライマウスの原因となります。
まずは唾液の分泌量や性質、味覚や口腔粘膜の状態について診察を受けられることをお勧めします。
【相談者】2013年12月19日 60代 男性
質問2
早速の回答ありがとうございます。再度、市民病院の口腔外科を受けご指摘の検査を受けるようにします。服用している薬の調整も必要ですか。ありがとうございました。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
薬を変更したり、種類や量を減らしたりすることが可能であれば、口の症状が改善する可能性はあるでしょう。薬の調整について、担当医にご相談されることをお勧めします。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
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男性HT |
2013年12月18日 |
【相談者】2013年12月18日 男性HT
質問1
虫歯治療後の深刻な悩みについてです。去年11月から今年4月にかけてA歯科で虫歯があるとのことで上歯を6本を削り5月にかみ合わせ不具合がおきました。7月に舌の付随運動がおこり8月には収まりましたが今度は口中がからくねばいのです。
大学病院の口腔外科ではカウンセリングばかり。その大学病院の精神科ではパキシル サインバルタを服用しましたが改善せず今はリフレックス1ヶ月程度服用していますが変わりません。特にストレスを感じると余計にからみが強く仕事にも支障をきたし先月退職しました。
今もかみ合わせ 口中がねばくからいです。よって大学病院でも適切な診断がされてないように感じています。ちなみに精神科では身体表現性障害となっています。歯のことでずっと悩んだ1年でした。本当に情けなく誰にも理解されないんです。
このままずっとこんな状態が継続するのは本位ではありません。先生どうしたらよいのでしょうか。かみ合わせを良くすれば改善されるのでしょうか
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の中のネバネバ感や辛味、噛み合わせの違和感などの症状が続いているようですが、いずれも口の中の感覚の狂いから生じている可能性があります。このような感覚障害に対してはパキシル、サインバルタ、リフレックスといった抗うつ剤が効く場合があります。
一方で口の中の乾燥、即ちドライマウスや噛み合わせの問題も疑われます。その場合は、抗うつ剤の内服によってドライマウスを悪化させる恐れがあるため注意が必要です
口腔外科ではドライマウスや噛み合わせについて、詳しい診察を受けられたのでしょうか。まだであれば調べてみることをお勧めします。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
女性Y |
2013年12月18日 |
【相談者】2013年12月18日 女性Y
質問1
ご相談お願いします。一年前、上顎前方歯槽部骨切り術を美容外科にて受けたのですが、一年経った今、切断して下げた上顎の歯槽骨がブロック(左右1番から3番の根本、まさに下げた部分)ごと上下にぐらぐらと動きます…
美容外科で相談してみたら、なんと切断面をプレートがかろうじて繋げているだけの状態らしく、左右5番の歯は歯根膜でかろうじてくっついている程度でぐらぐら。その後も医師に相手にされず、食事のたび上顎がぐらぐらします。
どういった治療をすれば、上顎は治るのでしょうか…正直お医者様が怖くてトラウマになってしまい今まで一年我慢してきましたが、もう限界です。どういった治療になるのか、教えて頂きたいです。宜しくお願いします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎が前方に出ている重度の出っ歯、あるいは上下の歯が離れている開咬などの問題があったようですね。軽度の出っ歯や開咬は矯正治療で治せますが、重度で骨格に問題がある場合は矯正治療のみで治すことはできません。
骨格的な問題に対しては、矯正治療に加え骨格自体を改善する手術が必要になります。歯が並んでいる部分を骨ごと切り離して移動させ、プレートなどで固定する歯槽部骨切り術もそれらの手術のひとつです。
骨切り術の後は約半年かけて切り離した骨同士がくっつき、その後プレートを除去する場合とそのままにしておく場合があります。
術後1年経ってもグラグラしているということは、骨がくっつかず治っていない状態であると推察します。移動した骨と元の骨との距離が広い場合は、その間に粘膜や筋肉などの軟組織が入り込んで骨が付かなくなる場合があります。また骨同士が接触していても、切り離した骨のブロックが噛む力などで動揺し続けると、偽関節ができてブロック全体が動揺する場合もあります。
おそらく今後も同様の状態が続くと思われるため、再度手術をして骨と骨の間を取り除く必要があるでしょう。生じた空間には腰などから骨を摂取して移植し、骨同士がくっつく手助けをします。
また骨同士の距離が広い場合は、現状よりブロックを元の顎の骨に近付けて固定する必要があるかもしれませんし、一度ブロックを元の位置に戻し、骨延長器を取り付けて徐々に骨を延長する骨延長術に切り換えた方がよいかもしれません。
【相談者】2013年12月23日 女性Y
質問2
均也先生へ
回答して下さったのにお礼のご返事が遅くなってしまいすみません。先週、上顎前方歯槽部骨切りを受けて上顎ブロック動揺の相談をしたものです。先日は詳しく再治療の方法を教えて下さってありがとうございました。今後自分が受けなければならないオペの内容は気が重くなりましたが、事前に知れて心構えが出来たと思います。感謝します。年が明けたら、このオペをしている大学病院に怖いけど相談に行ってみたいと思います。
そしてすみません、先生にお聞きしたいことがあるのですが、この手術をして私のように上顎骨ブロックの動揺が見られ、再度切り離し骨移植をして成功したオペの前例はあるのでしょうか? お忙しい中すみませんがご回答お待ちしております。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
骨切り術のように事前に入念な準備をしたうえで行う手術では、このような問題が生じるケースは稀です。報告例が見当たらないため、再手術でどの程度治るかについては未知数です。
骨切り術とは異なりますが、上顎骨の骨折で同じように骨がひび割れるケースでは、多くの場合元のように治るものの、中には骨がつかずにグラグラしたままの場合もあり、再手術が必要となります。そのような症例の報告では、再手術により治癒しています。
【相談者】2013年12月25日 女性Y
質問3
均也先生へ
上顎前方歯槽部骨切り後の上顎の動揺について先々週からご相談させて頂いてるものです。こんにちは。再度のご回答ありがとうございます。何度も質問してしまいすみませんでした。骨折の再手術では症例があるのですね。もし再手術で成功したら、珍しい症例だと思いますから先生の元にも報告がいくのでしょうね。(笑)
全く見ず知らずの私に色々と教えて下さり本当に本当に、ありがとうございました。心から感謝します。問題解決にむけて頑張ります。2013年ももう終わりですね。お体に気を付けて、良い年末をお過ごし下さい。