年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
男性 |
2011年1月12日 |
【相談者】2011年1月12日 10代 男性 K
質問
上唇の噛み合わせが悪く、口内炎になることが多かったのですが、いつの間にか腫れがしこり状(色は赤)になってしまいました。痛みはないのですが、直径4-5mmで高さも2mm程度であります。出来てから1年以上経過し、時折噛むせいか一向に消失しません。治療法を教えて頂ければ有難いのですが。宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上唇の症状と経過から考えて粘液のう胞の可能性が高いと思います。これは口唇の唾液腺が傷ついて唾液が周囲に漏れ出して腫れる病気です。治療法はのう胞と傷ついた唾液腺を摘出することです。
粘液のう胞以外に良性腫瘍や口唇ガンの可能性も考えられます。口腔外科や耳鼻咽喉科で診てもらってください。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
男性 |
2011年1月10日 |
【相談者】2011年1月10日 10代 男性 K
質問
昼飯を食べた直後に上あごが赤くはれました。痛みはないのですが、まだ腫れています。何なのでしょうか?また、食べ物を食べて、上あごがただれたり、喉がかゆくなったり、腹痛を伴うことがしばしばあります。花粉症のアレルギー検査はしているのですが、食物アレルギーの検査も受けたほうがいいのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
食物によって口やのどの粘膜が赤くなったり、かゆくなったり、腫れたりする場合があります。これはアレルギー反応によるもので、上顎の軟骨蓋に症状が出るケースをよく見かけますが、この病気を「口腔アレルギー症候群」もしくは「口腔粘膜症候群」といいます。どの食物に反応するかはアレルギーの検査で調べることができ、治療法は抗アレルギー薬の内服や注射、漢方薬、減感作療法が中心となります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2011年1月8日 |
【相談者】2011年1月8日 50代 男性 T
質問1
2週間位前に舌に違和感を感じました。大した違和感でないため放置していましたが、5日位前から唾を嚥下しにくいように感じたため、12月16日、鏡で確認しました。すると、舌が白くなっていて、中央部分に幅1センチ位、長さ3センチ位の茶色の隆起部分がありました。痛み等はありません。どのような科目の診療科にかかるのが良いか、また、病気としての判断をお伺いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の後方の正中部分が、菱形や楕円形に膨らんだ状態であると推測します。舌の表面には舌乳頭という細かいヒダがあるのですが、この部分に舌乳頭がなく、色が白や赤に変わっているのでしょう。
このような症状を「正中菱形舌炎」といいますが、先天的にこのような状態であったはずです。これ自体は特に治療の必要がないのですが、時には細菌感染を起こす場合があるため、2週間前に何らかの理由によって炎症を起こし、違和感が生じたのでしょう。
本当に正中菱形舌炎なのか、あるいは別の病気であるのかについては、検査を受ける必要があります。従って歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。
【相談者】2011年1月12日 50代 男性 T
質問2
回答有難うございます。出張で不在であったため返信が遅くなりました。早急に受診したいと思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2011年1月6日 |
【相談者】2011年1月6日 30代 女性 S
質問
おとつい、右下の一番奥の半分生えかけの親知らずを抜いたのですが、神経を傷つけてしまい、麻痺が残る可能性があるので、大きい病院に紹介状を書くと言われてしまいました。
最初に説明もないまま、抜く事になりましたが、親知らずを抜くのに神経を傷つける事は多いのですか?それとも先生のミスなのでしょうか?抜いた後は、出血がひどく痛みもあり、ひきつった様な突っ張り感があります。
もし、麻痺が残った場合、治るのでしょうか?一応様子を見ることになりましたが、どのくらい様子を見るべきですか?不安なので、回答宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
下顎骨の中には、下歯槽神経や下歯槽動脈が通っているのですが、下顎親知らずの根の先端部分がこれらの神経や血管と近接しているケースがよくあります。そのため、親知らずの抜歯によってこれらの神経や血管が傷つき、結果として麻痺が生じたり、激しく出血する場合があるのです。しかしながら、損傷が生じるか否かを事前に的確に予想することは困難です。たとえ十分な注意を払っていたとしても、損傷が生じる可能性はゼロではありません。
また、下顎骨の骨折や腫瘍摘出術によって下歯槽神経が切断されてしまうと、麻痺が永続することになりますが、親知らずの抜歯で神経を切断するケースは考えにくいため、損傷があったとしても部分的なものでしょう。それなら徐々に麻痺は改善していくはずですが、早ければ数日、長ければ数ヶ月、もしくはそれ以上を要する場合もあります。
損傷した神経の回復を促す治療にはいくつかの方法があるため、その治療を行うために大学病院を紹介すると説明されたのではないでしょうか。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性 |
2011年1月5日 |
【相談者】2011年1月5日 40代 男性 H K
質問
はじめまして。私は高校生の頃から、左の鼻の通りが悪く鈍い痛みがあり、2005年4月(39歳)、鼻中隔湾曲矯正と下鼻甲介切除の手術を受けました。しかし、鼻づまりは解消されたものの、痛みと鼻の中の膨張感が取れず、時々左鼻だけ血混じりの膿のようなものが出ます。
耳鼻科では歯が原因と考えられると言われましたが、掛かり付けの歯科医では、鼻まで影響するほど悪い歯はないとのこと。実際、左上の奥歯二本は治療済みで神経は生きていますが痛みはありません。歯と鼻の間の長期間に渡る鈍痛と膨張感が続いているにもかかわらず、鼻のCTや歯のレントゲンでは写らず、病変部位が不明などということはあるのでしょうか。先生のご意見をいただければ幸いです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎もしくは鼻腔の痛みが持続し、かつ原因が見当たらないということですね。にもかかわらずいつまでも痛みが続くという現象は、日々の診療で頻繁に出会うことです。脳に病気がある可能性も否定できませんが、鼻のCTを撮影した際、脳も調べているはずですから、おそらく異常がなかったのでしょう。
上述のように、実際に原因を見つけ出すことは困難なので、原因探しよりも痛みをなくすことに主眼を置いた治療を検討する方が賢明です。
なお、治療法としては痛み止め8(消尖鎮痛剤)や抗うつ薬、抗けいれん薬などの薬物療法が中心となります。また、痛みの変動のパターンを分析したうえで、対処法を検討するのもよい方法です。特に、不安やストレスが痛みの増強因子となっているケースでは、これらへの対処が有効となります。
まずは痛みの治療を得意とする耳鼻咽喉科や口腔外科、ペインクリニックで相談されることをお勧めします。
www.koku-naika.com/p414orofacialpain1.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2011年1月5日 |
【相談者】2011年1月5日 20代 女性 A
質問1
こんにちは。以前歯医者さんでレントゲンを撮った際、たまたま見つかったのですが、下あご?レントゲンですと下の歯の根よりさらに下の辺りに白い影がありました。その際医師に、良性の腫瘍で石灰?のようなものがたまってできるもの。と説明を受けました。また、すぐに摘出したがる人もいるけれど、1年に1度程度レイトゲンと撮り、様子を見てればいいでしょうといわれました。
実際、今後どうしていけばいいのでしょう?いつか必ず摘出することになるのでしょうか?その場合大きな手術ですか?よろしくお願いいたします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
顎の骨の中に白く写る病変には骨腫、セメント質腫、歯牙腫、セメント質骨形成繊維腫、繊維性骨移形成症、骨髄炎の腐骨、唾石などがあります。この中で歯の根の先とつながってできるのがセメント質腫の中のセメント芽細胞腫、根当性セメント質異形成症、巨大セメント質腫のいずれかです。
大きなものであれば摘出する場合もありますが、通常は小さくて変化に乏しいものです。そのため摘出する必要がない場合が多く、大きくなっていないかエックス線写真で確認する程度でよいのです。
【相談者】2011年1月10日 20代 女性 A
質問2
さきほど質問したもので、続きで申し訳ないのですがよろしくお願いいたします。その腫瘍があると言われた付近に(舌の先を左あご側に動かすと当たるような場所)、口の中を見ると、その診察当初から固めの膨らみのようなものがあります。これはいつもあったみたいなのですが、正直腫瘍の診察を受けるまで気付きもしませんでした。
今も当初と大きさも変わらず痛みもなくあるのですが、これは腫瘍によるものですか?医師からは、このふくらみについて何の指摘もないもので、なんでもないのかな?と思いつつも気になってしまいます。よろしくお願いいたします。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
下顎の内側(舌側)の膨らみを気にされているようですが、これはおそらく下顎隆起であると推測します。下顎隆起とは、下顎舌側に左右対称に生じる骨の膨らみで、治療の必要はありません。
万一セメント質腫が増大して骨が腫れてきた場合は、エックス線写真の白い影もかなり大きいはずです。また診察の結果、セメント質腫ではなく下顎隆起であると判断されたために、様子を見るようにと言われたのではないでしょうか。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2011年1月3日 |
【相談者】2011年1月3日 30代 女性 R
質問1
12歳の息子の相談です。1~2年前から、舌の中央から左寄りの所に1センチ位のできものがあります。しこりと言う感じです。中央から左です。中央では無いです。痛みはありません。8歳の頃から歯列矯正をしています。大きさは前と変わりないと子供は言いますが、歯科医には何も言われず、最近「まえからあったっけ?」と言われ紹介状をもらいました。歯科には、3~6カ月おきに行っていました。
紹介先では、大丈夫ともオペした方がいいとも何も言われなく、オペ後の大変さのみ話がありました。不信感が残りました。しこりは、動かなく、柔らなく無いといわれました。手術をした方がいいのかと思っています。ネットをたくさん見てここにたどり着きました。どうぞよろしくおねがいします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌背部に半球状のやや硬い隆起があるのではないかと推測しますが、それはおそらく腫瘍か炎症によるものでしょう。ただし、メールだけでは判断材料に乏しく、何物であるか断定することはできません。
良性腫瘍の場合は繊維腫や脂肪腫、唾液腺腫瘍、神経繊維腫などが考えられますが、中には舌ガンや悪性リンパ腫の場合もあります。一方、炎症の場合は化腫性肉芽腫や正中菱形舌炎などが考えられます。また、少し様子が違うようですが、粘液のう胞や血腫の可能性もあります。これらの多くの場合で手術が必要になるため、手術後に摘出物を病理検査すれば病気の正体がつかめるはずです。
【相談者】2011年1月8日 30代 女性 R
質問2
樋口先生。素早いメールの対応、本当に感謝いたします。ありがとうございます。大事な部分ですので、慎重に考えていきたいとおもいます。あす、大学病院に行ってみます。
子供にメスを入れるのは、できれば避けたいのですが、状況によっては仕方ないこと。私も冷静にドクターの意見を聞いてきたいと思います。「舌背部に半球状のやや硬い隆起が生じている」、まさしくその通りです。そのような表現は、ネットでは見つけられませんでした。ここに相談して本当に良かったです。また新たな情報が入りましたら報告いたします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2011年1月1日 |
【相談者】2011年1月1日 40代 女性 K S
質問
4年前舌の右奥の裏側に血豆状のおできができ口腔外科で切除手術を受けました。病理検査で13例程しか報告がない血管の病気とのことでその後も定期的に再発がないか受診しています。2×3cmの切除で術後唾液腺の詰まり、痛点の麻痺、痺れ、冷たさや熱さが右舌先で感じないなど後遺症が残りました。
最近なんですが、のどの奥で膜が張るような感覚と左扁桃腺あたりがつるっと赤まったままで、内科で風邪と言われましたが2ヶ月経っても治りません。ほかに目が異常に痛み、頬が張っている感覚があり噛むことが時々あります。あと、唾をのむと扁桃腺と舌があたる感覚があります。このような場合なにか考えられる病気はありますか、また何科がよいのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
症状が多彩であることから、特定できる病気ではなさそうですが、のどや舌の症状は腫瘍の再発かもしれません。あるいは、細菌やウイルス感染のために炎症を起こし、赤くなったり腫れたりしているのかもしれませんし、元の腫瘍とは別の腫瘍やのう胞が生じた可能性もあります。
また口やのどの乾燥症状、すなわちドライマウスでもこれらの感覚がおかしくなる場合があります。
一方、頬の張りは筋肉の凝りや上顎の腫瘍、目の痛みはさまざまな目の病気が疑われます。
まずは、現在かかっている口腔外科を受診すべきでしょう。その結果によっては、耳鼻咽喉科や眼科、神経内科、脳神経外科を紹介されるかもしれません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性 |
2011年1月1日 |
【相談者】2011年1月1日 60代 女性 P
質問
半年前から上あごの奥からのどにかけて痛みがあり声も高い声が出にくいです。最初はむずがゆさのみでしたが半年前からは痛いです。アレルギー性鼻炎あり毎日クラリチンを服用しています。それで鼻のほうはおさまっていますが上あごの奥の痛みまったく解消しません。なにかほかの病気でしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
耳鼻咽喉科で治療を受けられていることから、「上あごの奥の痛み」は鼻や副鼻腔ではなく、歯や顎骨の問題であると考えられます。歯科でエックス線写真を撮るなど、診察を受けられることをお勧めします。
また、脳梗塞や脳腫瘍が原因となる場合もあるため、CTなどの検査が必要になるかもしれません。他に、調べても痛みの原因が見つからない口腔顔面痛もありますが、その場合は薬の服用により痛みを抑えることが治療の目標となります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性 |
2010年12月27日 |
【相談者】2010年12月27日 60代 女性 S
質問
初めて相談させて頂きます。骨粗鬆症治療薬ベネット錠を服用(3ヶ月位)中に右下7番と左下5番に歯骨のう胞が見つかり、他の治療薬に変え4ヶ月経過しておりますが、抜歯をし取り除く為1週間ほどの入院が必要との事ですが、顎骨壊死のリスクを考え大学病院のような最新医療や専門医にお願いする方が望ましいでしょうか?また、他に治療法はないものでしょうか?夜も眠れずに悩んでおります。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
ベネット錠はビスホスホネートという種類の骨粗鬆症治療薬の一つで、長期間使用すると顎骨壊死を起こす場合がありますが、内服薬でかつ3ヶ月という短期間の使用で顎骨壊死を起こす可能性は、きわめて低いと考えられます。既に4ヶ月の休薬期間があることからも、そのリスクはさらに低下しています。
入院施設のある病院の口腔外科であれば、十分に対応が可能なので、あえて大学病院を受診する必要性はないといえます。