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口腔外科無料相談室



顎関節強直症

年齢 性別 相談日
30代 女性 2009年11月17日

【相談者】2009年11月27日 30代 女性 L 

私は顎関節強直症で7年前に手術を受けたのですが、リハビリを、していたのですがまた口が開かなくなり噛み合わせも全然合っていないのですが歯の治療が出来なくて困っています。

前の手術は、某大学の形成外科でしたのですが、あまりにも過酷なリハビリでこのような治療はどこに行けばいいのですか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

「顎関節強直症」は、下顎骨と側頭骨が癒着したり靭帯が石灰化したりすることによって、顎関節が動かなくなる状態です。手術によって癒着や石灰化している部分を取り除き関節を動かせるようにしますが、関節包や筋肉も萎縮しているため、術後もリハビリによって可動域を拡げていく必要があります。

従って、萎縮していたものを訓練によって動かそうとするのですから、やはり痛みを伴う苦しいものなのでしょうが、リハビリを中断すると再度癒着や石灰化が起こり、動かなくなってしまいます。

また、噛み合わせも合っていないということですが、再度癒着する際に噛み合わせが変化したと考えられます。小さい頃の外傷や感染によって顎関節強直症に罹った場合は、左右の顎の発育が異なり、噛み合わせが合わなくなります。ご質問の文章にははっきりとは書かれていませんが、手術前から噛み合わせが合っていなかったのかもしれませんね。

今後どのような治療を受けるべきかとのご質問ですが、やはりもう一度手術を受けるべきでしょう。ただし、その場合は顎関節を動くようにする「顎関節授動術」だけでなく、噛み合わせを改善するために「下顎骨骨切り術」や「骨延長術」、「骨移植術」、「顎関節置換術」などを併せて行う必要があると思います。

これらの手術は口腔外科か形成外科で受けることが可能ですが、歯列矯正や咬合治療も必要となることから、これらの治療に詳しい歯科医師のいる病院を受診されることをお勧めします。

【相談者】2009年11月15日 20代 女性 L

こんにちは。メールありがとうございました。今すぐ手術ができないのですが、病院に通いたいのですが、この種の専門にいい病院は、どこがお勧めですか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

大学の歯学部付属病院にある口腔外科がよいと思います。

気管支炎と親知らずの抜歯

年齢 性別 相談日
20代 女性 2009年11月15日

【相談者】2009年11月15日 20代 女性 F 

はじめまして。早速相談なのですが、気管支炎の時に親知らずの抜歯は可能でしょうか?私は元々上下左右親知らずが生えていて今回気管支炎で体調を崩した事により左下の親知らずの歯茎が腫れてしまいました。下両方は歯茎に埋まり手前の歯に向かって横に生えている状態で頭は出していません。

かなり前からそういう状態で親知らずが生えていることは知っていましたが、抜いたほうがいいとは一度も言われた事がなかったですし、痛みを感じる事もありませんでしたが、今回初めて行った歯医者さんで抜くことを勧められました。やはりこのままにしておくと今後何らかの影響があるのでしょうか?

また、内科で咳止めの薬は処方されていますが、気管支炎がなかなか治りません。軽い咳が続いている状態です。たまに歯茎がズキズキ痛むような感覚があります。(抜いたほうがいいといわれたことにより、今まで何も感じていなかったのに何となく痛みを感じてしまうような気がします)。気管支炎の咳が治るのを待っていたら、歯茎の痛みも同時進行で辛いのでどうしたらいいのか分かりません。宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

親知らず周辺の歯肉が細菌感染を起こし、腫れている状態であると推測されます。親知らずは口の一番奥に位置するため磨きにくく、かつ磨き残しが多いことから感染を起こしやすいものですが、その場合は抜いた方がよいでしょう。

また気管支炎については、軽い咳程度であれば親知らずの抜歯に支障はないと考えられます。一度、内科の先生にもご相談されることをお勧めします。

www.koku-naika.com/p230pericoindex.htm

頬粘膜の腫瘤

年齢 性別 相談日
70代 女性 2009年11月14日

【相談者】2009年11月14日 70代 女性 M 

はじめまして!半月程前に、右の奥歯の少し離れた頬の粘膜を噛んだ記憶があり、その5日後に歯科治療に行きましたら、医師からホッペを噛みましたかと聞かれました。その内、治るかと気にせず居ましたが、隆起が少し大きくなった気がして見ました。

半透明の粘膜の下に黒い所があり、赤くはないです。噛んだ時の血が黒く変化したのでしょうか?痛みはありません。指で触るとコロコロと硬いです。悪性ではないかと心配になりました。よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

半年前に噛んで生じた隆起であれば、血豆(血腫)か粘液のう胞の可能性が高いと考えられます。血腫は内部に血液、粘液のう胞は唾液がたまっている状態です。黒い部分は血液が壊れて分解され、黒っぽく見えているのでしょう。

血腫であれば自然に治っていきますが、粘液のう胞の場合は唾液の溜まる袋(のう胞)と傷ついた小唾液腺を摘出する必要があります。また、徐々に大きくなる場合は悪性黒色腫の可能性があるため、口腔外科を受診してください。

【相談者】2009年11月22日 40代 女性 M

早速にご回答を、ありがとうございます!心配なので、手遅れにならない為にもなるべく早く口腔外科で診察してきます。ほんとうに、ありがとうございました。

半年間続く顔面痛

年齢 性別 相談日
40代 女性 2009年11月13日

【相談者】2009年11月13日 40代 女性

今年の5月から、脈打つ痛み、ずきずきする痛みが続いていて辛いです。MRI 検査をしましたが、脳に問題はなく三叉神経痛でもないとの診断です。でも、最近になり、顔面を動かさなくても激痛があります。食事や会話、歯磨きでも誘発されます。痛みの範囲は、はじめは左頭、左上下の顎、鼻でしたが今は、右側にも症状があります。やはり三叉神経痛なのでしょうか。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

三叉神経痛の痛みは瞬間的に発生し、数秒~数分間で消失するものですが、そのような痛みでしょうか?「脈打つ痛み」という表現からは長時間にわたる痛みを推測しますが、持続する痛みの場合は三叉神経痛ではないと考えられます。

また、頭蓋内にも異常はないということから、原因としては筋・筋膜痛や片頭痛、慢性持続性神経痛、疼痛性障害などが考えられますが、他にも虫歯など歯や顎骨に問題がある場合も同様の症状が生じる可能性があります。

www.koku-naika.com/p414orofacialpain1.htm

口蓋の腫瘤

年齢 性別 相談日
60代 女性 2009年11月12日

【相談者】2009年11月12日 60代 女性 YM

口中の上顎部の真ん中あたりを舌で触るとどんどん大きく硬くなり、指で触ったり、食事の時に食べ物が当たると痛みを感じます。しかし、放置しておくと腫れはすぐにひきます。

これは一種の腫瘍なのでしょうか?これを診断してもらうには口腔外科なのでしょうか、それとも歯科でも見ていただけるのでしょうか?お教えください!

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口蓋の粘膜、あるいは粘膜下に炎症が生じているようですね。その原因としては、

 細菌感染 異物の迷入 腫瘍

などが考えられますが、上顎前歯の虫歯から細菌感染が拡大している可能性もあります。口腔外科を標榜している医療機関で診断しますが、お近くの歯科でも問題はないと思います。

骨髄炎と発熱

年齢 性別 相談日
30代 男性 2009年11月8日

【相談者】2009年11月8日 30代 男性 

11月2日に近くの一般歯科で右下5番の神経を抜く治療を行い、そのしばらく後に悪寒を感じ、同日夜に40度の高熱が出ました。その後、神経を抜いたはずなのに異常に歯が疼き、11月6日に間違いなく骨髄炎になっていると先生より言われました。「抗生剤を飲んだら1週間くらいで治る」と曖昧な説明しか受けませんでしたが、自身で骨髄炎を調べてみると、そんな簡単な病気ではないように思い不安になりました。

このような骨髄炎の初期状態の場合には、その原因を追究したりなどの検査を行って、治療方法を決めるような進め方に通常なるかと思いますが、貴院ではこのケースではどのような検査を行い、どのような治療の可能性があるでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

高熱が出た理由はいくつか考えられます。

1.虫歯の原因菌が歯の根の先から顎骨の中へと進行し、急性骨髄炎を起こしている。

この場合は原因となっている歯を抜く、あるいは虫歯の治療(歯内療法)を行うと同時に抗生物質の内服か点滴を行うことにより、ほとんどの場合は治癒します。ただし、中には骨髄炎が慢性化して持続してしまうケースも見られます。

2.以前から慢性骨髄炎に罹患しており、虫歯の進行によって急性発作が生じた。

この場合は骨髄炎の範囲や程度をよく診査し、手術や薬物療法の是非を慎重に検討する必要があります。また、右下5番は抜歯する必要性が高くなるでしょう。

3.虫歯の原因菌が血管に入り、菌血症を起こしたために高熱が出た。

熱が下がっているなら特に対処の必要はなく、虫歯の治療を維持すればOKですが、体力が落ちている場合は安静と睡眠、栄養摂取を心がけましょう。また、熱が続く場合は血液検査などを行い、詳しく調べる必要があるでしょう。

4.虫歯とは関係がなく、持病や風邪などにより高熱が出た。

高熱の原因となった病気を治すことが第一です。

上記以外の可能性もゼロではありませんが、実際に診療していないのでこれ以上のことはわかりません。ただ、不安を感じられるのは当然だと思います。従って、もう一度詳しく担当の先生に説明していただくか、他の医療機関を受診することをお勧めします。

耳下腺炎

年齢 性別 相談日
35歳 男性 2009年11月4日

【相談者】2009年11月4日 35歳 男性 TA 

どの分野での医療範囲か判りませんが、口まわりですので送信させていただきます。先日、非常に疲労が溜まっており、その日はのんびり休暇をすごそうかと、家に帰り風呂に、その後食事を取っていると、急に口奥の右側に違和感があり、鏡を見ると耳のしたアゴの部分が急に腫れていました。

かなり不安になりましたが、何処に相談したらよいかわからず、そのまま睡眠して翌日には腫れが引いていました。原因は、病名わかりましたらお教え下さい。また、どの科が専門分野なのでしょうか。宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

耳の下の部分が腫れたということですので「耳下腺炎」が疑われます。耳下腺から唾液が産生され「ステノン管」という管を通って頬粘膜の「耳下腺乳頭」から唾液が口腔内に分泌されます。ステノン管内に「唾石」という石ができたり、ドライマウスで唾液の流れが少なくなったりすると口腔内の細菌が耳下腺に入り込み耳下腺炎を発症します。耳下腺に腫瘍やのう胞が生じている場合も炎症を起こしやすくなります。

耳下腺の病気は耳鼻咽喉科もしくは口腔外科で診療を受けることができます。

耳下腺炎と口内の腫れもの

年齢 性別 相談日
40代 女性 2009年10月25日

【相談者】2009年10月25日 40代 女性 M  

はじめてご相談致します。口の中の頬の裏あたりに小豆大の腫れ物ができております。しみる感じはないのですが、腫れたジンジンとした痛さが少しあります。

今年始めあたりから、反復性の耳下腺炎にかかり、1~2,3ヶ月の周期で耳の下(顎の付け根)あたりが大きく腫れて抗生物質を飲んで治療するということを繰り返しています。3日ほど前からまた耳下腺炎にかかり耳鼻科に行き、抗生物質と整腸剤を出していただき飲んでおります。この翌日(2日前)あたりから頬の裏側にも腫れ物ができ、上に記したような症状です。現在は耳下腺炎と口内の腫れ物がどちらも緩くジンジンと痛む感じです。

これは、耳下腺炎と関係しているのでしょうか? それとも、別に口腔外科などに行った方がよいのでしょうか?(関係あるか解りませんが、最近、頬の裏を噛んでしまったということはありません。また、口の中は義歯などをいくつも入れており、舌の上も白くなりがちです。花粉症のアレルギーもあります。ご回答いただけると助かります。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

耳下腺炎の原因には様々なものがありますが、抗生物質の治療によって軽快するということから、細菌感染が中心となって炎症が起こっているのでしょう。細菌がどこから入って感染したかも状況によって異なりますが、最も頻度の高いケースは唾液が通る管(耳下腺の導管)を通って口の中から感染することです。耳下腺で作られた唾液は導管を通り、頬粘膜にある小さな膨らみ(耳下腺乳頭)から出てきますが、この部分の細菌感染が悪化して小豆大に腫れているのでしょう。

唾液が正常に流れていれば耳下腺乳頭や導管、耳下腺自身にも細菌が侵入することは通常ありません。ところが、現在耳下腺炎が起こっているために唾液の流れが悪くなって細菌感染が持続しやすく、悪化しやすい状態に陥っていると考えられます。

また、耳下腺炎が生じるきっかけとしてドライマウスの状態があり、現在も続いているのではないかと推測します。あるいは義歯のためによくかめず、唾液の出が悪くなっているのかもしれませんし、薬の副作用やストレスが関与している可能性もあります。

いずれにせよ、ドライマウスの診療を行っている口腔外科や歯科、耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。

【相談者】2009年10月26日 40代 女性 M  

早速のご返答ありがとうございました。耳下腺炎に初めてかかった時もどの科にかかればよいのか解らず、あちらこちら電話をして大変困りました。場所的にも遠いため、お答えいただけるものか心配でしたが、本当にありがとうございました。大変助かりました。

上顎骨・鼻骨の陥没

年齢 性別 相談日
30代 男性 2009年10月24日

【相談者】2009年10月24日 30代 男性 B

顔面を強く押されました。病院でCTをとりましたが、骨折等は見受けられませんでした。しかし、歯を食いしばると、上前歯に下前歯が強く押し当たります。微妙に上顎骨・鼻骨が陥没したと感じます。鼻閉もあります。大人の顔面骨は骨折しなくても動きますでしょうか。上顎骨を前に押し出せますでしょうか。どのような処置方法がありますでしょうか。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

かみ合わせの変化、上顎骨や鼻骨の陥没、鼻閉などの症状から顔面骨の骨折の疑いが濃厚です。顔面骨は大人・子供を問わず、骨折している場合以外に動くことはほとんどありません。

また、CTでは骨折が見当たらないということですが、CTでは1cmや5mmの間隔で輪切りにして観察するため、1~2mmのズレがあったとしても通常はわからないものです。

この程度の骨折の場合は、手術を行って元に戻すより何らかの装置や器具を用いて牽引し、元に戻すことを試みるケースがよく見られます。従って、担当の先生と再度現状について相談されることをお勧めします。

【相談者】2009年10月24日 30代 男性 B

お返事ありがとうございます。先生のお返事の中で、「顔面骨は(子供であっても)・・・動くことはほとんどありません」という、その「ほとんど」といわれることは、微妙に動くこともあるのでしょうか。といいますのは、歯の上下のあたりの感覚というのは、非常に敏感です。よって、違和感を感じています。また鼻の皮膚にしわが増え、いわゆる、陥没して皮膚が余っている感じです。

やはり、骨折していなくても、顔面骨の縫合部分や骨の極限値のあたりで、微妙に動いている可能性は考えられますでしょうか。そして、移動修復可能なものでしょうか。よろしくお願い申し上げます。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

「ほとんど動くことはない」とは、「骨折以外」という意味です。骨折の場合はもちろん動くのですが、それ以外でも骨髄炎やガンがあれば動くこともあります。ただし骨折以外の病気はないでしょうから、動くとしたら骨折している可能性が高いと考えられます。骨折していなければ、全く動きません。

移動や修復については、ある程度可能です。

【相談者】2009年10月26日 30代 男性 B

お助言ありがとうございました。検討いたします。

扁平苔癬とリペリオ

年齢 性別 相談日
60代 女性 2009年10月21日

【相談者】2009年10月21日 60代 女性 SJ 

初めまして、ご質問いたします。2年ほど前に、扁平タイセンと診断されました。今は出血もなく、症状が進んでいません。しみたりもせず安定しているのです。

ネットにて"リペリオ"(ぺリオエイド)ウェルテック株、という歯磨きをみつけました。これは扁平苔癬に有効でしょうか?

私はアレルギーがひどく効果があるのかを知って使用したほうがいいと思いました。表皮が硬くなると言うことなので、治療法が無い今希望をいだきます。

かかりつけの歯科で、治療法がないといわれましたが、なにか少しでも良くならないかと思いご質問しました。どうぞ宜しくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

リペリオにはグリチルリチンやトウヒエキスが配合されているため、扁平苔癬による炎症を抑えることが期待できます。また、これらは抗アレルギー作用も有するためアレルギー体質の方でも使用が可能です。

なお、扁平苔癬に対してはビタミンAや免疫抑制剤、ステロイド剤などによる薬物療法の他、歯の金属を除去してセラミックなどに変えるという治療法もあります。従って、リペリオ以外にこれらの治療法についても検討されてはいかがでしょうか。

【相談者】2009年10月22日 60代 女性 SJ

お早うございます。ご返信頂いて感謝しております。少しづつ試して見ます。遠方ですが、なにか支えになるような気がします。ありがとうございました。