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60代 |
女性 |
2009年9月23日 |
【相談者】2009年9月23日 60代 女性
お忙しいところ申し訳ありませんがご相談のほど、よろしくお願いします。
9月の初めより20年以上も前に虫歯治療をした下の左奥歯が食事の後に数分痛み、その後は食べている時に噛み合わせるとものすごい痛みが出て、歯科医院に行ったところレントゲンでは新たな虫歯はないし、歯周病もないので歯の噛み合わせのせいかもしれないと歯を削り調整をしました。
奥歯を使わないで食事をしていたら3日ほどで痛みはなくなったので、5日後位から奥歯で食べ、特にお煎餅を食べたところ、また食べて噛み合わせると痛み出し、歯科医院に診てもらったところ、やはり噛み合わせということで調整。食べる時に奥歯が当たらなくなった分、痛みはなくなったのですが、そっと噛んでみると痛みがあります。
医師は、しばらく様子を見て、まだ痛みがあるようなら詰め物を取って、中を診てみましょうとのことですが虫歯の可能性は低いとのこと。食べる時のみの痛みで、2回目の歯の削りの調整前は、歯が浮いている感じがありましたが、今は当たらないように削られたため、そのような感じはなくなりました。歯茎の腫れはありません。歯に力をかけると圧迫痛があり、噛まなければ痛みはありません。
今迄、歯の治療、検査は定期的にして、歯並びはきれいです。自然にしていると上下の歯は接触せず少しあいています。ただ、数年前に急に口が半分くらいしか開かなくなり、歯科医院で顎の付け根のマッサージをしてもらったら、その場でなおりました。今年の4月に歯の治療をした後、口を大きくあけると顎の付け根がカクカクと音がしているのが気になっていましたが、最近それも右側はなくなり、左の部分だけ、少し音がしています。
それと最近、日中、車の運転をしている時などに無意識に歯をくいしばっていることがあります。このような状態で、今の奥歯が以前のように痛みがなく噛めるようになるのか心配です。
私は素人考えで初期の見えない虫歯ではないかと思うのですが、先生はどのように思われるでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、どのような治療が考えられるかご意見をお聞かせいただけたら幸いです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
左奥歯の痛みは、歯肉より深部の隠れた部分で歯がヒビ割れている「歯根歯折」によるものと思われます。しかし、隠れているために割れていても見えず、エックス線写真にも写らない場合があるため、歯根歯折であるかどうかを確認するのが難しい状況であると推測します。その場合、詰め物を取れば割れているかどうかがわかりやすくなるため、よく相談されることをお勧めします。
また、歯根歯折は歯ぎしりや食いしばりなどの無理な力が歯に加わると生じやすくなります。数年前から顎関節の調子もよくないようですが、食いしばりや歯ぎしりが影響している可能性が高いと考えられます。歯根歯折であるなら、歯や神経を抜く治療が必要となります。加えて、食いしばりや歯ぎしりに対する治療を受けられるとよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
男性 |
2009年9月18日 |
【相談者】2009年9月18日 10代 男性 M
今朝起きた時に、右頬(あごと耳たぶ下の輪郭線上の真ん中)に触るとくりくり動くパチンコ玉くらいのしこりを発見しました。触っても痛くなく、歯科で受診したところ、口の中には何もできていないので、頬の皮膚の中にしこりがあるようだと言われました。唾液腺のつまりだとそのうち大きくなるだろうし、痛みがないので様子をみて過ごせばよいとのことでした。どう思われますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
可動性の腫瘍が右側頸部か頬部の皮下に存在するということだと思います。腫瘍が何であるか幾つかの可能性が考えられます。
- リンパ節側頸部や頬部には小さなリンパ節が多数あるが、これが何らかの刺激で大きくなったもの。
- リンパ上皮性のう胞、側頸のう胞内部に粘液が入った風船状ののう胞。
- 良性腫瘍線維腫、脂肪腫、粘液腫などの良性腫瘍。
- ガン腫瘍が良性ではなく悪性の場合。
この部分には耳下腺がありますが、大きさや性状からは「関係ない」と思われます。また、触って調べる以外に超音波断層撮影(エコー)やCT、MRI、穿刺細胞診、全摘生検(組織検査)などの方法もあります。大きさに変化がなければ、そのまま放置しておいても問題はなさそうですが、ご心配であれば上の検査を行っている病院を受診されるとよいでしょう。
歯の根の先端部分が虫歯菌に感染して炎症が続きいつまでも治らない場合(根尖病変)は、歯根端切除術や意図的再植術で対応が可能なケースもあります。また、歯周病が進行して前歯を支える骨(歯槽骨)がなくなり歯がもたない場合は、骨移植やエムドゲイン、GTR、ハイドロキシアパタイトなどの方法によって歯槽骨を再生させたり補強したりする対応をとります。
現在前歯がどのような状況にあるのかわかりませんが、歯を延命させることは可能かもしれません。
一方インプラントが難しいとのお話から、おそらく歯槽骨が少なくなっているのでしょう。その場合は骨造成(骨移植や人工骨、代用骨、GBRなど)を行って歯槽骨を増やすことも可能ですが、抜歯してインプラントにした方が改善するとも考えられます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2009年9月16日 |
【相談者】2009年9月16日 40代 女性 K
ここ何ヶ月か内頬側面に、白いミミズ腫れ状やプツプツ状のできものがあります。しかも上あごのざらざらした所の皮がべろべろ剥けます。口腔内をやけどした時みたいな感じで剥けます。痛みは全くなく、気にもしていなかったのですが、どんどん範囲が広くなっていくので、気になりだしました。今、貧血の薬(フェロミア)を服用しています。貧血は改善されていますが・・・関係ないとは思いますが・・・。放っておいても大丈夫でしょうか
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の粘膜に水ぶくれ(水疱)とただれ(粘膜剥離)があるようですね。貧血は改善されているとのことから貧血との関連はないでしょうし、フェロミアの副作用でもなさそうです。このような症状は「剥離性口内炎」という病名に当てはまりますが、原因としては「天疱瘡」や「類天疱瘍」、「ジフテリア」などの可能性が考えられます。
これらの場合は治療が必要であるため、放置せずに診察を受けられることをお勧めします。口の粘膜に水ぶくれ(水疱)とただれ(粘膜剥離)があるようですね。貧血は改善されているとのことから貧血との関連はないでしょうし、フェロミアの副作用でもなさそうです。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性 |
2009年9月15日 |
【相談者】2009年9月15日 60代 女性 NA
前歯の治療についておたずねします。2本差し歯にしていますが、腫れてしまいました。(7月)その後薬により痛みはなくなりました。次の治療として、今まで治療して根がだめになりまた神経を取っているので
- 前歯のインプラントは難しい
- 問題の2本を抜いて横の歯を削り金具でかける。(合計5本かけます)
とのことで2を勧められました。しかし横の歯にかけると、横の歯も削り加重がかかり良くないと聞きます。できればまた差し歯にできないものでしょうか?良い治療法お教えください。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
虫歯か歯周病の前歯2本について片方あるいは両方が悪化してしまい、治療が難しくなっている状態ですね。虫歯が進行して歯肉の深い部分まで歯質がなくなると、クラウンをかぶせるのが困難になります。ただし、その場合には矯正的挺出法や外科的挺出法、歯冠長延長術などの方法によって対応が可能なケースもあります。
歯の根の先端部分が虫歯菌に感染して炎症が続きいつまでも治らない場合(根尖病変)は、歯根端切除術や意図的再植術で対応が可能なケースもあります。また、歯周病が進行して前歯を支える骨(歯槽骨)がなくなり歯がもたない場合は、骨移植やエムドゲイン、GTR、ハイドロキシアパタイトなどの方法によって歯槽骨を再生させたり補強したりする対応をとります。
現在前歯がどのような状況にあるのかわかりませんが、歯を延命させることは可能かもしれません。
一方インプラントが難しいとのお話から、おそらく歯槽骨が少なくなっているのでしょう。その場合は骨造成(骨移植や人工骨、代用骨、GBRなど)を行って歯槽骨を増やすことも可能ですが、抜歯してインプラントにした方が改善するとも考えられます。
【相談者】2009年9月18日 60代 女性 NA
早速回答くださいまして有難うございました。いろいろな方法考えてみたいと思います。また、よろしくお願いいたします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2009年9月12日 |
【相談者】2009年9月12日 30代 女性 K
もう半年以上立つのですが、口内が四六時中粘々し、泡のような唾液が前歯に溜まるようになりました。風邪をひいてからのような気もしますし、差し歯にした辺りから粘つき感がでたようにも感じます。前歯2本を差し歯にしたのですが、差し歯の裏辺りが特に粘つきます。
歯医者の先生にも相談してみたのですが、大きな虫歯を抜けば改善されると思いますと仰って下さったのですが、ずっと粘々が消えません。癖になっているのでしょうか。ネットで調べても原因が全く分からないので、こちらに相談させて頂きました。尚、口内は粘つきがあるだけで、口臭は今のところないです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の中がねばついて唾液が泡のようになるということですが、このような症状はドライマウスの際によくみられる症状です。唾液の出が悪くなっている、口呼吸で唾液の蒸発が進んでいる、ストレスなどで交感神経の活動が活発となりネバネバした唾液が出てきているといった状態が考えられます。
ドライマウスの原因には幾つかのものがありますが、原因を調べてそれに応じて治療する必要があります。また、唾液の出具合いや性状を調べることも必要です。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
男性 |
2009年9月8日 |
【相談者】2009年9月8日 30代 男性 SK
右の奥歯が噛むと痛くて、近くの歯医者に行きました。レントゲンを撮ると、一番奥の奥歯の歯茎の根元に白い影が写っていました。抗生剤とはれ止めの薬を、処方してもらい飲んでいますが、よくなりません。
先生は奥歯にかぶせているものを取ってみてみると言っております。口腔外科で見てもらった方がよいのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
お書きいただいた内容だけでは、どのような問題が生じているのかを的確に判断するのは難しいのですが、虫歯が進行して顎の骨の中に問題が起こっていると考えられます。すでに歯科で診察を受けているということですが、ご心配なら口腔外科を受診されてもよいと思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2009年9月7日 |
【相談者】2009年9月7日 30代 女性 Y
2,3日前から口を開けると左の顎あたりが痛みます。上の歯の奥に親しらずがあるのが何か関係してるのでしょうか?あと、下の歯に虫歯もあるのでそれが原因と言う場合もありますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
虫歯や親知らず周辺の炎症によって、顎が痛む可能性があります。その場合は口を開けた時に痛むだけでなく、噛んだ時や触った時などにも痛むのが一般的です。従って、口を開けた時のみ痛みが生じるということは、虫歯や親知らずの痛みではない可能性が高いと考えられます。
そこで、どのような原因が考えられるかというと「顎関節症」が疑われます。顎関節症とは、口を動かす時に関節雑音や関節痛が起こる、あるいは筋肉の凝りや痛みがあるといった顎関節やその周辺に生じる機能障害をいいます。
他にも顎関節炎や顎骨骨折、舌咽神経痛、三叉神経痛、筋突起過長症なども考えられます。まずは痛みの原因が何であるのかを究明するため、歯科か口腔外科を受診されることをお勧めします。
www.koku-naika.com/p139TMJdisorders.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2009年9月5日 |
【相談者】2009年9月5日 40代 女性 A
先日、外出から帰りうがいをしたところ、突然、鮮血が出たので驚き、口の中を確認しました。すると、上あごに血豆のようなものがあったので、何かの原因で出来たものが潰れたのだろうと思い、痛みも無かったのでそのままにしておきました。(以前にも、舌の横に血豆が出来たのですが、やはり自然に破れて、その後、何事もなかったので)。
そのまま、収まったと思っていたのですが、翌日、また出血を感じ、確認すると小さなオデキのようになっており、舌でさわったりするとジクジクと出血します。止まっている時間の方が長いのですが、小さくなるわけでもなく、完全に出血が止まるわけでもないので心配です。ちなみに、痛みなどは全くありません。
これは何でしょうか? 気づいてから今日で3日目です。しばらく様子を見た方がいいのでしょうか?また、治療などには普通の歯科医ではなく、やはり口腔外科を訪れた方がいいのでしょうか?よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
いくつかの可能性が考えられますので、以下に列挙します。
- 血豆(血腫) 粘膜が傷ついて内出血を起こし、血液が溜まっている状態です。通常は一度潰れると平坦になり、治まることが多いものです。
- 粘膜下の膿瘍 粘膜に異物が入ったり深い傷によって細菌感染が生じたりすると、膿瘍ができる場合があります。この場合は、血うみ(血性膿汁)がだらだらと出続けることがあります。
- フィステル 虫歯が進行して神経にまで達した上、さらに進行すると周囲の顎の骨まで細菌感染が広がります。骨の中の膿が溜まって上顎の粘膜が破れ、膿が繰り返し出てくる部分を「フィステル」といいます。
- 血管腫などの良性腫瘍やガン 上顎に腫瘍がある場合、粘膜から出血する可能性があります。
1の血腫のケースが該当しない場合は、一度診察を受けられることをお勧めします。最初はお近くの歯科でもよいでしょう。もし必要なら口腔外科を紹介されるはずです。もちろん、初めから口腔外科を受診されてもOKです。
【相談者】2009年9月6日 40代 女性 A
早速に、ご丁寧なアドバイスをいただき、ありがとうございました。実は、昨夜もまた突然出血し、止まるまでにかなり時間がかかったので、不安でした。まずは、近くの歯科医を受診してみようと思います。
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性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2009年8月31日 |
【相談者】2009年8月31日 30代 女性 M
下唇の裏側にのう胞が出来ています。最初は1週間に一度腫れてきて一日で破裂するというのを3ケ月繰り返しています。最近は3日に一度になってきました。それが一箇所なのか、近い場所にもう一箇所出来て3日に一度になってしまったのかはわかりません。腫れてくると結構痛いです。
治療は唾液腺を切除してしまうしか方法はないのでしょうか?切除した部分が引きつったままになるとか、せっかく切除したのに、また再発を繰り返す人もいると聞きました。かといってこの不快な状態でずっと過ごすのも辛いです。
切除のほかに良い方法はありませんか?教えてください。宜しくお願い致します。同じ症状をもつ方は、たいていどういう処置をしてらっしゃるのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
粘液のう胞は、小唾液腺から排泄される唾液が組織間隙に洩れ出して溜まることにより、口腔粘膜のさまざまな場所に生じますが、最もよくできる場所が下唇です。噛んだり押したり傷つけたりすると破裂して小さくなりますが、唾液の洩れが続いていると再び膨らんできます。
根本的な治療法は、小唾液腺を含めてのう胞を摘出することです。口唇の小唾液腺(口唇腺)は直径2~3ミリの小さな組織で、容易に摘出することができます。中には傷口が引きつけるケースもありますがしばらくすると元の状態に戻り、小唾液腺をしっかり取れば再発する可能性もなくなります。
摘出以外の方法としてはレーザー照射や電気メスによる焼灼、あるいはそのまま放置して治癒を待つなどの選択肢がありますが、いずれも摘出術と比較すると効果は不確定です。
一方、口底部に生じる大きな粘液のう胞(がつ腫)に対しては開窓療法、組織硬化剤やOK-432の注入、または凍結外科療法を行う場合もあります。
繰り返し再発し痛みが伴っているという現状から、小唾液腺を含めてのう胞を摘出する方法がよいと考えられます。ちなみに粘液のう胞に対しては、摘出するかそのまま放置するのが一般的な治療態度といえます。
www.koku-naika.com/p453mucocele1.htm
【相談者】2009年9月2日 30代 女性 M]
ご親切なご回答どうもありがとうございました。摘出することにします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2009年8月31日 |
【相談者】2009年8月31日 20代 女性 J
虫歯 → 抜髄治療から耐え難い発作的な疼痛があります。治療している患部とその周辺からも突然痛みが来て、時々反対側の歯にも痛みが走ります。歯医者で非定型形歯痛の疑いがあると言われました。しかし、非定型形歯痛ではジンジンやジーンやズキズキなど瞬間的に突然襲う痛みではなく持続性の疼痛が特徴だと書いてあり不安になっています。
私の痛みはその患部から始まり周辺にも全く違う歯にも症状は現れ、いつ襲うか分からない瞬間的な痛みなのです。チクっと来たりチクチクしたり、ピリピリ来たりキンキンと来たり辛い痛みです。ですが、三叉神経痛の特徴である顔面を触っても痛みはなく不安になっています。突然来る痛みから痛みの間には痛みはなく、本当に今度いつ来るか分からない1~2秒ぐらいの痛みに精神的にも体力的にもまいっています。
神経内科と脳神経外科のどちらに行けばいいのかも分からず、薬を飲む事によって症状が無くなるどころか激しくなったらどうしようと踏み出せません。私の様な症状をどう思われますか? 誤った診断をされて変な薬を飲まされて症状が悪化したら生きていけません。今が限界の状態です。助けて下さい。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
突然生じる痛みで、かつ1~2秒で消失するということから神経痛が疑われます。顔面に生じる神経痛の大部分が三叉神経痛ですが、よく知られている原因は脳幹部分が脳動脈で圧迫されて瞬間的にけいれんするというものです。他には顎の骨の中の炎症や腫瘍、ウイルス感染など、さまざまな理由により神経が圧迫されて痛みが生じます。
また、三叉神経痛の特徴として顔面の特定の部分を触ると痛みが誘発されることがあり、「バレーの圧痛点」や「パトリックの発痛帯」といいます。中には痛みが強発されないケースもありますが、痛みが生じないからといって三叉神経痛でないとはいえません。
三叉神経痛の治療を受けるに際しては、まず原因を詳しく調べる必要があります。顎の骨の中の異常の有無を調べるのは口腔外科や耳鼻咽喉科で、脳幹部の神経、血管の走行や腫瘍などを調べるには脳神経外科か神経内科を受診するのがよいでしょう。
原因が見当たらないことがはっきりすると、それに応じた治療を開始することになります。薬による治療以外にも、神経ブロックや脳の手術(微少血管圧術)などがあります。また、薬がよく効く場合と効かない場合がありますが、痛みが強くなることはありません。
痛みに対する専門的治療は、ペインクリニック(麻酔科)が担当しています。限界の状態であるなら、早期に原因の探索や治療を進めてもらうことをお勧めします。
【相談者】2009年9月1日 20代 女性 J
担当医の歯医者は、疼痛性障害・非定型形歯痛で第一選択は抗うつ薬というのです。 突然どの歯に来るか分からず、突然襲って来る痛みでもほぼ持続性と言えて、三叉神経痛や非定型形三叉神経痛は考え難いと。 幾つかの神経内科や中央病院にも電話したのですが、そういう病気の事を知らないみたいで対処してくれませんでした。
サイトに載ってある疼痛性障害・非定型形歯痛のページと自分の症状を説明すれば心療内科や神経内科で治療し治す事は出来そうでしょうか?
症状を両方とも見てみたのですが、三叉神経痛と非定型形歯痛が合わさってる感じが自分ではするのです。 この症状が無ければ、三叉神経痛もしくは非定型形三叉神経痛じゃないと言えますか? 前にも書きましたが、顔を触ったり歯磨きしたりするような行動で痛みが出た事はありません。 食事をしていたり何かに集中している時は症状が出難く、出てもちょっと痛い感じです。
ですが、痛みはいつ来るか分からない瞬間的なチクチク、ピリピリするような痛みで1日に5~6回ぐらいです。 痛い部分がしばしば飛び火して起こります。
改善はしなくても可能性から非定型形歯痛と考えられた場合、抗うつ剤を飲む事によって症状が悪化したり拡大する事はまず無いでしょうか?それが一番不安で踏み出せない原因でもあります。 宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
非定型歯痛の原因としてはストレス性と神経原性がありますが、いずれのケースに対しても抗うつ剤がよく効きます。また、抗うつ剤によって症状が悪化することはありません。
抗うつ剤の処方は心療内科や精神科が専門で、三叉神経痛の診断や治療は神経内科や脳神経外科が得意とするところです。ただし、いずれにしても現在治療を受けている歯科の担当医に紹介状を書いてもらい、専門医を推薦してもらうことをお勧めします。
www.koku-naika.com/p423orofacialpain10.htm