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口腔外科無料相談室



親知らず抜歯後に出現した多彩な異常

年齢 性別 相談日
20代 女性 2008年10月11日

【相談者】2008年10月11日 20代 女性 O

右下の親不知が口の中の粘膜にあたってかなり痛かったのですが、放置すると痛くなくなり、何ヶ月かそのままにしていたのですが、右耳の横に血豆のようなもの、耳下におおきなしこりができ、上半身のできものが多発、むくみ、こり、頭痛、倦怠感、ドライマウスの症状がひどくなりました。

親不知は抜歯して四ヶ月たち、症状はましになりましたがまだあります。親不知がはえていた所とあたっていた所がしこりになっているのですが治療すれば改善するのでしょうか。お手数ですがご返信をお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

親知らずを抜いた部分や粘膜に当たって痛かった部分のしこりについては、症状が徐々に改善すると考えられるため、このまま治癒を待たれるのがよいと思います。しかし、問題は本当に親知らずが原因で、これらの症状が発生しているのかどうかということです。

「右耳の横に血豆のようなもの、耳下におおきなしこりができ、上半身のできものが多発、むくみ、こり、頭痛、倦怠感、ドライマウス……」といった症状は、おそらく親知らずとは無関係だと推測します。従って、それぞれの症状の原因をよく調べ治療を検討する必要があると思われるため、専門の医療機関を受診されることをお勧めします。

頬粘膜のできもの

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年10月11日

【相談者】2008年10月11日 30代 女性 P

一ヶ月以上前から口の中(右頬の内側)に穴があいたみたいなキズがあります。痛みはないのですがキズがあるのは舌で触ったり見るとわかります。それから一週間くらい前から、左側の頬の内側がはれて下で触ると痛みがあり、手で触るとしこりっぽい感じがあります。これってガンとかですか?ずっと、胃の調子も悪いのですが、それで口内炎みたいになってるのでしょうか?

埼玉県幸手市に住んでいるのですが、近くに診てもらえる口腔外科があったら教えていただけませんか? どうぞよろしくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

頬粘膜に何らかの変化があるようなので、可能性のありそうなものを挙げてみます。

耳下腺乳頭 … 正常な組織です。
歯痕 … 歯ぎしりや食いしばりによって頬粘膜についた歯型のことです。
頬粘膜の良性腫瘍、ガン … しこりがあることからこれらの可能性があります。

その他にも考えられますが、実際に診察や検査をしてみないと判断できません。残念ながら、埼玉県幸手市の口腔外科についての情報は持っていません。「口腔外科」と標榜している歯科であれば、診てもらえるはずです。

【相談者】2008年10月14日 30代 女性 P

先日は、お返事ありがとうとざいました。近所の歯科医に行ったら、やっぱりしこりがあるとのことで、口腔外科を紹介され、本日行ってまいりました。しこりは特に気になるところはないので心配ないと言われたのですが、片側の頬の内側のキズ(歯型)は、扁平たいせんといわれました。

自分でみた限りでは、白いスジはないのですが、歯型のようなキズでも扁平たいせんなのでしょうか?痛みもないのですが・・・。ビタメジンカプセルと、フラビタン錠と、セファランチン錠とアズノールうがい液と、ケナログ軟膏を処方されました。

このまま処方された薬で様子を見て大丈夫ですか?他の口腔外科を受診してみたほうがいいのですか? 『扁平たいせん』とはどのような病気なのですか?教えて下さい。長々と、すみませんが宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

扁平苔癬は皮膚や口腔粘膜に生じる病気で、病変の一部を切り取って顕微鏡で調べると、皮膚や粘膜の角化異常が見られます。口腔粘膜の症状には線状や網目状に白くなる、周囲が赤みを帯びたり潰瘍ができる、あるいはヒリヒリと痛むなど様々にあり、白い筋がなくても扁平苔癬の場合もあります。受診された口腔外科で扁平苔繊と診断されたなら、やはり扁平苔繊の所見があるのだと思います。

一方、原因は細菌やウイルスの感染、自己免疫疾患、アレルギー、ストレス、薬の影響、歯科金属アレルギーなどたくさんの可能性が考えられますが、現時点ではっきりしたことはわかっていません。従って、治療は症状を抑えることを目的とした対症療法が中心となります。処方された薬はいずれも効果が期待できるものなので、経過を見られるのがよいと思います。

また、今後の経緯によっては病変の一部を切除して、病理組織検査を行うことになるかもしれません。それは扁平苔癬という診断が正しいか否か、扁平苔癬であればその程度についてを調べるためのものです。

歯肉の膨らみ

年齢 性別 相談日
50代 男性 2008年10月3日

【相談者】2008年10月3日 50代 男性 SK

右あごの前から6番目の金属で治療した歯の歯肉のところが2月以上ふくらんで舌で触ってもわかります指で押さえるとやわらかいです痛みはありません。なにになっているかと考えられますか。可能性のあるものを教えてください。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯肉にできる腫瘍や粘膜の病気の可能性もありますが、最も考えられるのは虫歯が原因で歯肉が腫れているケースです。進行した深い虫歯ができると、虫歯菌が歯の根から周囲の顎の骨へと進行します。この部分に炎症が起こり、膿が溜まって歯肉が腫れてくるのです。この状態を「フィステル」といい、治療方法は歯の神経の治療(歯内療法)や歯根端切除術、抜歯などとなります。

従って、歯の問題について検査を受けることをお勧めします。

www.koku-naika.com/p398dentalfistula.htm

口内炎と味覚障害

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年10月3日

【相談者】2008年10月3日 30代 女性 NM

私の母の事なのですが、今年6月に奥歯の1本の半分を切って、その部分を部分入れ歯としました。ですが、その後から口の中に無数の口内炎ができ、辛いものやすっぱいもの、熱いものが食べにくくなりました。入れ歯があってないのかと何回も歯科に行っては治療をしてもらっているのですが、入れ歯をしなくても口内炎は治りません。

知り合いから耳鼻科に行ったほうがいいと言われ、耳鼻科に行き、薬を処方してもらったとこ、少しずつよくはなっているようですが、気になるのは舌の奥のほうに直径2mmくらいのできものがたくさんあるのです。痛みはないようなのですが、口の中が常にざらっとした感じのようで、牛乳を飲んで苦いと言うのです。

渋柿を食べた後のような感じが常にあるようで、どうにかならないのかと困っています。こういう症状になったのは初めての事で、どこの病院に行ったらいいのかわかりません。どうしたらいいでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口内炎と味覚障害、そして口の中の違和感が生じているということですが、これらが歯の治療や入れ歯の作成と直接関係している可能性は低いと思われます。むしろ歯の治療がきっかけとなって、元来潜んでいた口の中の問題が一気に表面化したのではないかと考えます。

では、それがどのような問題なのかというと、ドライマウスです。ドライマウスになると粘膜が傷つきやすくなり、かつ修復されにくくなるため、口内炎ができやすい状態になります。また、カンジダ菌が繁殖しやすくなることから、カンジダ菌が口内炎と関係しているという学説もあります。口の中がざらっとした感じもまた、ドライマウスの一症状と考えられます。

さらに、唾液が少なくなることによって食べ物の味を伝える唾液の働きが低下し、味覚障害を引き起こします。味覚障害の原因としては、他に亜鉛欠乏症や薬の副作用も挙げられます。

一方、「舌の奥のほうにたくさんある直径2mmくらいのできもの」は「有郭乳頭」という正常なリンパ装置です。ガンではないかと心配されがちですが、誰にでもあるもので心配には及びません。

ドライマウスや味覚障害に関しては、その程度や原因を調べ治療を行う必要があるため、専門の医療機関を受診してください。

虫歯治療後の痛み

年齢 性別 相談日
20代 女性 2008年9月27日

【相談者】2008年9月27日 20代 女性 MM

1ヶ月ほど前、左の奥歯がしみるので歯医者でみてもらったのですが、その時は、虫歯ではなく知覚過敏と言われ、しみ止めの薬をぬってもらいました。そのときに自分では痛くもなかったのですが、反対側の奥歯に虫歯があるといって治療をされました。

治療後に物を噛むと痛く、かみあわせが原因と言われ治療した歯を削っても治らず、歯もしみるようになってしまいました。あまりにも痛いのであれば歯の神経を抜くのが言いといわれたのですが、本当にその方法が一番よいのか分からず信用ができなくなってしまい、違う歯医者に行ったのですが、そこでも同じような具合で、どうしららよいか悩んでいます。

硬い物を食べると歯が痛く、最近では顎がだる痛くこのまま、食べ物が食べれなくなるのではと心配しています。どこに行ったら良いのか分からず困っています。何かアドバイスいただければ幸いです。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

痛みなどの症状がない歯であっても、虫歯になっているために削って治療するとしみて痛むようになることがあります。削るという機械的な刺激や虫歯菌が拡がるという細菌学的な刺激により、神経が炎症を起こし充血して痛くなるのです。虫歯が奥深く進行していて神経に接近している場合は特にそのような症状が生じやすいのです。

なかでも治療後に詰めたものがピッタリと合っていないとそのような症状が出やすくなります。治療の精密さに問題があるのならば、治療を上手にやり直せば痛みがなくなるかもしれません。

治療が完璧に行われているのならば、治療をやり直しても刺激がさらに加わりもっと痛くなるだけかもしれません。この場合は日にち薬で治っていくのを待つか、詰め物を取り除いて神経を鎮める薬を詰めて痛みが治まるのを待つか、神経を抜くかいずれかを選択することが一般的です。

【相談者】2008年10月1日 20代 女性 MM

ご連絡いただきありがとうございます。

確かに神経に近いところまで虫歯があるといわれました。治療をするとき毎回痛みがあったので、できればこのままでいければと思い、もう少し様子を見ようとおもいます。なんだか気が楽になりました。ありがとうございました。

耳鳴り

年齢 性別 相談日
20代 女性 2008年9月22日

【相談者】2008年9月22日 20代 女性 Z

耳鳴りが5か月し、耳鼻科に通ったが治りません。顎関節症とは関係がないのでしょうか??

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

顎関節症が原因となって、耳鳴りが生じることはあります。顎関節症は口を動かした時に雑音がする、痛む、あるいは十分に口を開け閉めできないといった症状のいずれかが生じる病気です。このような症状がありませんか?もしあるようでしたら、顎関節症の治療を受けることで耳鳴りが治るかもしれません。

www.koku-naika.com/p398dentalfistula.htm

抜髄後の疼痛

年齢 性別 相談日
20代 女性 2008年9月21日

【相談者】2008年9月21日 20代 女性 HK

はじめまして、お世話になります。6月に左下7番が虫歯と診断され、神経をぬきましたが現在もズキズキとした痛みが続いています。痛い時は耳の後ろ、左顎も痛みが広がり痛み止めを飲んでいます。歯科では根の炎症がひどいうえ、以前から言われていた顎関節症も重なり痛みが倍増しているとのこと。

現在は根に薬を注入し1週間おきに交換しており、顎関節症については特に治療していません。この虫歯治療のために1月に左下の親知らずを大学病院でぬいたのですがそれも何か関係があるのでしょうか?(歯茎の下に横向きで生えていたので抜歯はかなり大変でした。)

このまま痛みが続くようだと抜歯して再殖、それがだめなら移殖、最終的にインプラントと言われました。抜歯すれば痛みがなくなるのかという不安もあります。

根の治療を続行、または抜歯以外に何か治療方法はないものでしょうか?もし他の病気の疑いもあるのなら他診療科を受診するべきでしょうか?ご意見お聞かせください。よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

6月に虫歯と診断されるまで、痛みはなかったのでしょうか?それともズキズキと痛んでいたのでしょうか?もし痛みがなかったとすれば、虫歯の治療によって誘発された歯の痛みであると考えられます。虫歯が進行して神経の走行する部分まで侵されていたため、神経を抜いたのだと思われます。

神経を抜いて虫歯を治す治療を「歯内療法」といい、大臼歯では難しいケースが多く見られます。従って歯の根が湾曲している、あるいは神経が複雑に枝分かれしている場合は、どんなに治療を続けたとしても痛みが消失しないケースもあるため、抜歯せざるを得ないのかもしれません。

ただし、左下7番は前後2根に分かれた構造であるため、問題のある根のみを抜き、残りの1根を残すことは可能かもしれません。他に再植や移植、インプラントなどの方法もありますが、7番1本がなくても食事には不自由しないため、抜いたままにしておくのが第一の選択肢となります。

しかしながら、6月の治療開始前からズキズキと歯が痛んでいたとすれば、話は変わります。その場合、虫歯が進行して痛んだ可能性もありますが、痛みの原因が虫歯ではなかったのかもしれません。つまり、親知らず周辺の歯肉が炎症を起こしたケースや、くいしばりによる筋膜痛も考えられます。また、精神的な問題が痛みを起こす場合(身体表現性障害)もあるのです。

仮に筋膜痛や身体表現性障害であった場合は、歯の治療や抜歯を行ったとしても痛みはなくなりません。それぞれに診査法や治療法があるため、口腔外科で診察を受けられることをお勧めします。

【相談者】2008年9月24日 20代 女性 HK

お返事ありがとうございました。6月に虫歯の治療をするまで、その歯に痛みはありませんでした。ということは、やはり虫歯が原因と考える方になりますよね。神経を抜いて数日後からズキズキ痛くなり、次第に前歯のあたりまでその痛みが広がってきました。それから左耳周辺にも痛みがでて頭痛がひどくなりました。

左下の親知らずを抜歯するときに7番が虫歯になっていることがわかってたんですが抜歯の傷口がふさがるまで放置したから悪化してしまったんでしょうね…

実は、今回の痛みがでてから最初にかかっていた歯科では顎の神経の麻痺があるのかもしれないと診断されました。親知らずを抜いてから左の顎の辺に痛みやピリピリした感覚がでたり違和感を訴えていたのでそう言われたのです。

神経を抜いても痛みがでるなら親知らずを抜いた大学病院でみてもらうようにと治療を打ち切られたのです(今は違う歯科で治療していただいてますが)。なので、色々不安があり相談させていただきました。ありがとうございました。

ちなみに、顎関節症ついてですが、顎関節症は根本的に治療法はないといわれました。マウスピースを作るというのは本当に食べ物も食べられないくらい痛みがある場合などよっぽどの人しか行わない治療なのですか?今は顎関節症の痛みなのか歯の痛みがよくわからない日々が続いているので治療する基準はどう決まっているのか教えて下さい。

ちなみに私は食べられないほど口が開かないわけではありませんが口をあけるのは3cmが限界くらいです。口を大きくあけると耳のあたりに痛み、少し右にカクッと音がしてずれる感じです。よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

親知らずを抜いた後のピリピリ感や違和感は、抜歯後によく起こる症状ですが、その症状は徐々に軽くなってきているのでしょうね。おそらく、今ある痛みとは関係がないと思います。

従って、痛みの原因はやはり神経を抜いた左下7番にあると思われます。別の歯科にかかっても、完治は難しいことが予想されます。

顎関節症の治療では、痛みが軽度の場合でもマウスピース(オクルーザル・スプリント)を製作し、使用していただくことはよくあることです。

口を大きく開けたとき、カクッという音がする状態を「クリッキング」といいます。音がするだけなら、口を開け閉めする方法を練習する程度で、特に治療せず過ごしていただくケースが一般的です。ただし、今回のように歯の痛み以外に顎関節症による痛みも疑われる場合は、オクルーザル・スプリントの使用によって改善する可能性はあると思います。

下唇の粘液のう胞

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年9月21日

【相談者】2008年9月21日 30代 女性 S

一ヶ月ほど前に下唇に2cmくらいの腫瘍?のような、ぷっくりしたものを発見しました。口をいーっとすると、下唇の左側のが少しぷっくりと上に盛り上がっています。表面はつるつる、痛みはありません。色は周りと同じに見えます。

その時に、左側の顎の下のリンパの辺りに腫れがあり、腫れの方は一時消滅しましたが、また腫れてきました。こちらも痛みはありません。癌の疑いがあるでしょうか。とても心配しています。よろしくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下唇の盛り上がりは「粘液のう胞」である可能性が高いと考えられます。これは、唇の中にある小唾液腺が何らかの外力によって傷ついた結果、唾液が正常に出なくなり、口の中にたまっている状態です。従って粘膜を切開し、傷ついた唾液腺と唾液がたまっている粘膜のう胞を切除すれば治ります。

一方、リンパ節の腫れは粘液のう胞の影響とも考えられますが、他の部分の炎症(虫歯、歯周病、扁桃腺炎、鼻炎など)が原因の場合もあります。また、リンパ節の癌(悪性リンパ腫)やのう胞の可能性もあるため、専門の医療機関で診察を受けられることをお勧めします。

【相談者】2008年9月22日 30代 女性 S

お忙しい中、早速お返事を下さいましてありがとうございます。今日、口腔外科を受診し、粘液嚢胞と診断され、摘出手術の予約をして参りました。うろたえていた私には先生のホームページが頼りになり大変有り難かったです。感謝しております。

これからもまたホームページを拝見し、何かありましたら相談させて下さい。本当にありがとうございました。

www.koku-naika.com/p453mucocele1.htm

骨にまで達する虫歯

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年9月18日

【相談者】2008年9月18日 40代 女性 EK

一年位前に虫歯の治療をして神経を抜いた歯(差し歯にはせずセメントで穴をふさいでいた)が痛くなりましたので、以前治療していただいていた歯医者さんが休診日だったため、別の歯医者さんに行きましたところ、歯に骨まで穴が空いていると言われました(歯茎がちょうどへこんでいるあたり)。

そこでは穴を塞いで差し歯にした方が良いとのことでしたが、そこの歯医者さんでは穴を塞ぐことはできないと言われ、別の歯医者さんに行きお願いしたところ、差し歯にすれば土台の芯が穴をふさぐので大丈夫とのことでしたので、そこの歯医者さんで差し歯にしていだだきました。しかしそれから1か月の間に3回も差し歯が土台ごと抜けてしまい、その都度セメントでつけてもらっている状態です。

そんなに頻繁に抜けてしまっているのでは穴が塞がっているとは全然思えません。穴が空いたこのままの状態で大丈夫なのか心配でたまりません。お忙しい中、申し訳ありませんが、先生のご意見を伺えれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

虫歯が奥深くまで進行し、歯肉よりさらに深く骨のある部分まで進行していたということだと思います。このような場合は残っている歯質が少なく弱くかぶせ物(クラウン)がとてもはずれやすい状態です。案の定3回はずれてしまったということですのでこのままつけ直すだけの対応では状況が改善することはないと思います。

対応策はあきらめて抜歯するか、歯冠長延長術を行うかのいずれかです。歯冠長延長術とは歯の周囲の歯肉と骨を一部取り除いて短くし、歯質を露出させることです。これにより今までより長いクラウンをかぶせることができはずれにくくなります。

いずれの方法が適当か担当の先生と相談してください。

顔面骨・下顎骨骨折

年齢 性別 相談日
30代 男性 2008年9月17日

【相談者】2008年9月17日 30代 男性 A

ウォータージャンプというスポーツ中に自分の膝が顔を直撃をし、「眼底骨骨折、顎関節骨折、頬骨上部にヒビ」という診断を受けました。痛み止め・ビタミン剤のみの処方で帰されましたが、このままで大丈夫なのでしょうか?自然治癒で治るものなのですか?口のまわりはまだ痺れています。明らかに、目の下など自分で触った感覚が以前と違うので心配です。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

顔面骨と下顎骨の骨折が多数の部位に起こったようですね。骨折の治療法ですが、折れた骨がずれている場合は、元の位置に戻します。その方法としては、手や金属製のフックなどを使って戻す場合と、手術によって顔面を切開して戻し、金属のプレートやスクリューで固定する場合とがあります。一方骨のズレがない、あるいは軽度の場合にはそのまま安静を保ち、自然に骨がくっ付いて治るのを待ちます。

推測ですが、薬のみが出されたということなので、おそらく骨のズレはほとんどないのでしょう。従って、再度顔面を強打しないよう気をつけて、治癒を待ってください。

ただし、目の下の感覚が以前と違うという点については眼窩下神経の損傷が疑われ、骨折した骨の断端がこの神経を圧迫している場合は、手術を行う必要があるかもしれません。一時的に神経が鈍っているとも考えられますが、麻痺が続く場合は手術を含めた治療を検討する必要があると思われます。一度、担当の先生に相談されることをお勧めします。

【相談者】2008年9月18日 30代 男性 A

とても早いお返事ありがとうございました。病院からまったく怪我に関しての説明がなかったので心配でした。改めて別の病院に行ってみようと思います。