年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2008年10月21日 |
【相談者】2008年10月21日 20代 女性 P
親知らずを抜歯した場合、しびれが残ることがあるそうですが、顎の辺りにしびれがあるのも抜歯の関係なのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
親知らずの根の先付近には下顎骨があり、その中に下顎管が走行しています。また、下顎管の中には下歯槽神経と下歯槽動静脈が走っており、親知らず抜歯時にこれらを傷つけると、出血やしびれ(麻痺)が生じる場合があります。そして、このしびれは下の片側全体の歯や歯肉、顎、唇に出現します。
既に抜歯されて、現在しびれがあるのでしょうか? 神経の損傷の程度がはげしい場合は、早期にビタミン剤の内服や血行をよくするためのリハビリを開始した方がよいでしょう。担当の先生とよく相談してください。
【相談者】2008年10月25日 20代 女性 P
親知らずを抜歯してから3週間程経つのですが、2、3日前から微熱が続いています。何か関係があるのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
微熱の原因としてはさまざまな可能性が考えられますが、3週間前に親知らずを抜いたというだけなら、微熱の原因とはいえません。親知らずが原因となって微熱が出ているとすれば、歯を抜いた部分(抜歯窩)に細菌感染が起こっている可能性がります。ただし、その場合は痛みや腫れ、悪臭、違和感など何らかの症状があるはずです。これらの症状がある場合は、抜歯を行った歯科で再度状態を確認してもらってください。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
男性 |
2008年10月20日 |
【相談者】2008年10月20日 30代 男性 A
1ヶ月強続く口腔内の荒れについてご相談させて下さい。症状としては、当初、舌のしびれ(やけどしたような感じ)で始まりました。しびれを感じる部分も、多少移動したのですが、これが収まったと思った途端、今度は口内炎が複数発生しました。
そして、口内炎も落ち着いてきたと思った矢先、口の端に、ヘルペスのような発疹が出来、これが治るのに2週間程度を要した次第です。
しかし、その後、ヘルペスが治りかけた途端、今度はのどに痛みを感じ、つばを飲み込むときなどにも違和感を感じるほど。そして、徐々にこれも治ってきたと思ったところ、また舌のしびれと口内炎が復活してきてしまいました。
気になるきっかけとしては、確かに仕事のストレスがピークにあったことは挙げられますが、加えて、症状の出る1週間ほど前に、風俗に務める女性と、ディープキスをしてしまったことが気になっております。
HPを拝見し、突然ご照会をさせて頂きましたが、何卒アドバイスを頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口内炎が口腔粘膜や口唇、のどに繰り返し生じているようですね。口内炎の原因はさまざまですが、小さな丸い潰痕ができる代表的な口内炎(アフタ性口内炎)を含めて、その多くが原因不明です。しかし、歯や口腔に不潔な状態が続くと口内炎ができやすいことは確かなので、できるだけ清潔にして下さい。
また、タバコに含まれるニコチンも口内炎を作りやすいため、禁煙が望ましいところです。その他、カンジダ菌というカビの繁殖やくいしばり、歯に使用する金属に対するアレルギーが原因の場合もあります。
一方、性交渉によって感染する病気にヘルペス性歯肉口内炎があります。症状が似ていることから、1週間の潜伏期間をおいて発症したと考えるとピッタリと当てはまりそうです。対処法としてはうがい薬やビタミンCの内服が中心となり、抗ウイルス剤であるゾビラックスの内服やアラセナA軟膏の塗布を行う場合もあります。
【相談者】2008年10月20日 30代 男性 A
先生、早速にありがとうございます。なかなか相談しづらかった話しだけに、本当に心強く、心より感謝申し上げます。重ね重ねで恐縮なのですが、梅毒という可能性はあるのでしょうか。どうしてもこれが心配であり、ご教授頂ければ幸いです。本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
梅毒の症状とはかなり様子が異なるように思います。梅毒の初期症状が現れるまでには3週間程度の潜伏期間を要しますが、まずこの点が一致しません。また、梅毒の初期症状は初期硬結というぷつっとしたしこりであり、痛みやしびれが生じることはありません。
硬結の中心部に潰瘍が生じる場合もありますが、痛みがないことや次々に別の場所にできるわけではないことから、やはり梅毒とは考えにくい状態です。
ただし、実際に口の中を診ていないため確定的なことはいえません。口腔外科や耳鼻咽喉科で診察を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2008年10月18日 |
【相談者】2008年10月18日 20代 女性 TU
下顎の親知らずを抜歯したのですが、その後から耳の下辺りからその周辺が痛みます。抜歯と何か関係があるのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
下顎の親知らずを抜歯すると、耳の下あたりに痛みが生じることがあります。親知らずはちょうど耳の下あたりに埋まっていることが多いため、抜歯後の痛みはその部分の痛みと感じるのです。
親知らずを支える内側の骨は薄いため、注意してそっと抜いたとしても抜歯の際にひび割れたり、歯と一緒に取れてしまう場合があります。そうなると、その周囲に痛みが当分残り、のどの痛みと感じたり耳の下の痛みと感じたりします。
一方、親知らずの内側(のどの側面)の粘膜には内側翼突筋が走行していて、抜歯の際に傷ついたり抜歯後の炎症が筋肉に広がると筋肉痛が生じます。その痛みを感じているのかもしれませんね。また、下顎の親知らずを抜歯する際には口を大きく開ける必要があるため、内側翼突筋が損傷して筋肉の痛みが長く残る場合もあります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性 |
2008年10月17日 |
【相談者】2008年10月17日 50代 女性
口内に3mm程度の腫れがあり、大きな病院の口腔外科で本日診察していただきましたが、部位を摘出し悪性か調べて頂くつもりが、部位が小さすぎてもう少し様子をみようとのこと。摘出すれば唾が出にくくなり、袋が出来る人もあると言われました。
平成17年に胃がん、19年に乳がんにかかり(両方とも大変初期で大事に至りませんでした)何かと心配してしまいます。現在も食欲がありません。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
確かに3mmの腫れでは、正体を突き止めるのは難しいかと思います。また、仮にガンだとしても初期なので簡単に取り除くことができ、再発や転移の可能性も低いと考えられます。
心配されているようなので、切り取ってしまうことも有力な選択肢です。ただし、切除の際に周囲の臓器を傷つけて後遺症が残りそうな場合は、切除の必要性と後遺症の重さや出現頻度を天秤にかけて判断することになります。
お話から推測すると、病変が唾液の通る管(唾液腺導管)の近くにあるようですね。そのため、切除(もしくは摘出)により管が傷ついて「唾液が出にくく」なったり、「袋」(粘液のう胞)ができる可能性があるようです。しかし、この程度の後遺症はガンと比べたら些細な問題です。それでも様子を診るということから、ガンである可能性はとても低く、そうであったとしても容易に対処できる状態なのだと思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2008年10月17日 |
【相談者】2008年10月17日 20代 女性 P
顎関節症についての質問です。数年前から顎の関節がカクカク鳴ったり、ジャリっと音がすることがありましたが、口が開かないことはないので放置しておりました。1か月ほど前から、右ほほの筋肉が異常に疲れてきて、次第に右顎が硬直するような、押さえつけられているかのような感覚になりました。
時々酸っぱいものを食べたときのようにキューっと痛むこともあります。その後首筋から肩、背中に激痛が出て、口腔外科に行ったところ、顎関節症と診断されました。鎮痛薬と筋肉を和らげる薬で、肩の激痛はおさまりましたが、硬直感はまだあります。今日は左の耳下も痛くなってきました。これは顎関節症で間違いないでしょうか?
それと3、4年前から、右ひじの痛みと骨が出てきました。整形では骨に異常はなく、筋肉が痩せて骨が目立つだけといわれ、シップをもらうだけです。顎関節症の人で、同じ症状の人がいると聞きました。顎のずれとの因果関係はありますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
メールに記載された内容は、すべて顎関節症の症状と考えられるものばかりです。他の病気としては耳下腺炎、顎関節炎、下顎骨骨炎、リンパ節炎、頸肩腕症候群、あるいは多発性硬化症なども考えられますが、口腔外科でそれらを調べた上で顎関節症と診断されたのだと思います。
一方、硬直感は筋肉の凝りが続いているのでしょう。凝りを和らげる治療法はいろいろとありますので、一度担当の先生に相談してみてください。
また、リウマチ性関節炎などの病気ではないと整形外科の先生が診断していることから、右ひじの症状と顎関節とは関係がないと思います。
www.koku-naika.com/p139TMJdisorders.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2008年10月17日 |
【相談者】2008年10月17日 20代 女性 P
口を開けると関節の辺りがガクッと音がするのですが、顎関節症の疑いがあるのでしょうか。病院では、どんな検査や治療が行なわれるのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口を開けるときに関節の中で生じる「ガクッ」という音を「クリッキング」といい、顎関節症の症状の一つです。顎関節症の検査は簡単なものが多く、顎の関節や周囲の筋肉を触ったり押したり(触診)、動きやズレを見たり(視診)、音を聞いたり(聴診)といった診察でほとんどのことが分かります。また、レントゲン検査で骨の変形の有無も調べます。さらに詳しく調べる方法としてはMRIや顎関節造影、顎関節内視鏡などがあります。
一方、治療法としてはスプリント療法、顎関節の体操、内服薬やシップ、顎関節洗浄療法や手術などさまざまなものがあります。しかしながら、クリッキングのみで痛みや開口障害がない場合は、特別な治療は行わずそのままにしておくのが一般的です。顎関節の体操や開口訓練など、自分でできる簡単な対応程度は実践されてもよいと思います。
www.koku-naika.com/p139TMJdisorders.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2008年10月17日 |
【相談者】2008年10月17日 20代 女性 M
25歳女性です。お願いします。
気がつけば小さいころからあるし、痛みもいし、口蓋の構造上の物だと思うのですが、口蓋隆起の奥の軟口蓋の真ん中辺りを舌でなぞると、プツプツとすごーく小さい突起が少しあるのですが、これは舌などにみられる味蕾という乳頭でしょうか??鏡でみるとその奥にも(舌では届かない場所)にもたくさん見えました。これは、何でしょうか??
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
プツプツとした小さい突起は、口蓋腺という正常な構造物です。硬口蓋(口蓋の前方の骨のある部分)と軟口蓋(口蓋の後方の筋肉でできている部分)の粘膜の直下に唾液を作る口蓋腺があります。これは多数の小さな腺葉に分かれており、粘膜も裏面にプツプツとした凹凸ができます。
www.koku-naika.com/p493drymouth11.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2008年10月15日 |
【相談者】2008年10月15日 30代 女性 B
歯茎と頬肉の間の下のほうに固いしこりのようなものがあり口腔外科で見てもらいましたら骨腫(大きさは4ミリ)といわれ経過を見ましょうということだったんですがこのしこりが痛みがありましてこのままで大丈夫なのかとても不安です。
以前歯科医院で歯石の除去をしてもらったのですがそれから知覚過敏になってしまい神経も抜きました。ないか因果関係はあるんでしょうか?またしこりがあるほうの首がすごく痛みます。実は卵巣に腫瘍がありまして手術の予定があります。
なにかこの痛みをとる方法はありますでしょうか?またこのしこりを除去するとなるとどのような手術になるのでしょうか?ご回答よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯の近くの骨が肥大する「外骨症」と考えられます。この状態はくいしばりや歯ぎしりが原因で、歯に持続的な強い咬合力がかかることによって生じます。歯を支える周囲の歯が歯にかかる強い力を何とか受けとめようとして、徐々に膨らんで丈夫になるのです。
前述のように、外骨症自体は病気ではないため、骨を削るなどの対応は不要です。また、痛みの原因は骨のしこりではなく、くいしばりや歯ぎしりによって歯や顎の骨にかかる力にあります。従って、この力を緩和することが痛みをなくす一番の方法です。
www.koku-naika.com/p254exostosis.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2008年10月15日 |
【相談者】2008年10月15日 30代 女性 S
初めまして。気になることがあるので、相談させて頂きます。
2週間くらい前から、唇の裏側に違和感があります。2㎝くらいのだ円形で赤くなっていて、歯茎から繋がってるところの筋が白くなってます。舌で触れてみると少しヒリヒリするし刺激のある物を食べるとしみて、普段はその赤くなってる部分が当たる歯茎が乾燥するんです。口内炎にしては治りが遅いので心配してます。
うまく説明出来てなくてすみません。お忙しいところ申し訳ありませんが、先生のご意見を頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
唇の裏側(口唇粘膜)には口内炎ができることはよくありますが、お考えの通り口内炎とは症状が違うように思います。「歯茎から繋がっているところの筋」というのは歯の根の膨らみが筋のように見えているのではないでしょうか。だ円形の赤くなっている部分は歯の根の先端部分に相当し、「根尖病変」が生じているのではないかと思います。根尖病変は虫歯が進行して根の先の部分に虫歯菌が棲息している状態です。治療は歯の神経が走っている部分(根管)を拡大、溝掃、消毒して詰め物をすることになります。歯のレントゲン写真を撮れば確認できますので歯科を受診してください。
【相談者】2008年10月15日 30代 女性 S
こんばんは。お忙しいところ早速のお返事ありがとうございました。
ずっと口腔粘膜の病気を気にしていて歯の根のこととは考え付きませんでした。ネットで「根尖病変」を調べてみると、恐怖感があるのも事実ですがどちらにしても症状は治まっていないので歯科を受診しようと思います。
またご意見を聞かせて頂くことがあるかもしれませんがよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
www.koku-naika.com/p168radicularcyst.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2008年10月15日 |
【相談者】2008年10月15日 50代 男性 A
初めまして。53才の男性です。1年半前頃から味覚障害になり、それとともに口の回りから頬にかけて麻痺と痺れ感がおき、その後口の中がピリピリとし出し、今では焼けるような痛みで辛い日々を送っております。耳鼻咽喉科の診察では舌は異常ないと言われました。
2ヶ月前に脳神経外科でMRIの検査をしたところ、三叉神経痛の疑いがあるので医師から手術を勧められています。でもその医師から麻痺・痺れは取れるが口の痛みは手術をしてみないと分からないと言われています。他に原因があるのではと考えたりするとなかなか手術に踏み切れません。
こういう私にアドバイスを頂けたら幸いです。まだ口腔外科は受診しておりません。テグレトール・トレドミンを服用しましたが効果ありませんでした。ご回答よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
三叉神経痛の原因はいろいろとありますが、主なものは脳の血管が三叉神経を圧迫することにより、神経が「れん縮」というけいれんを起こすことです。これは突然に数秒~数十秒間起こり、とても強烈な耐え難い痛みを伴います。また、三叉神経痛には抗けいれん剤のテグレトールが有効で、痛みが抑えきれない場合には開頭術にて三叉神経への圧迫を取り除きます。
しかしながら、痛みの種類やテグレトールの効き具合から考えると、三叉神経痛による痛みかどうかは不明といわざるを得ません。他の原因についても検討してみる必要がありそうです。
一方、舌には異常がないということですが、粘膜や筋肉に痛みの原因となる病気がなくても頭が痛みを感じてしまうことがあります(疼痛性障害)。このような痛みに対しては、抗うつ剤のトレドミンが有効ですが、効果がないようですね。他の抗うつ剤が効く可能性もありますが、別のタイプの痛みかもしれませんね。
また、「味覚障害、ピリピリ感、麻痺、痛み」の原因としてはドライマウスが疑われ、「焼けるような痛み」からは口腔灼熱感症候群(Burning mouth syndrome)が考えられます。一度、これらの病気の有無を確かめるために診察を受けられてはいかがでしょうか。
【相談者】2008年10月17日 50代 男性 A
こんばんは。お忙しいのに早速アドバイスを頂き大変嬉しく思っております。現在、総合医療センターに通院していますのでそこの口腔外科で一度受診しようと考えております。この度はお世話になり有難うございました。