| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
女性 |
2008年12月28日 |
【相談者】2008年12月28日 30代 女性 J
はじめまして。恥ずかしながら私はエラが張っていて、とてもコンプレックスです。父親もそういう輪郭なので遺伝かとあきらめていたのですが、最近は肩こりと頭痛がひどく、ネットで調べた結果、くいしばりがきついのも原因の一つとありました。
こういった症状を口腔外科で治療する方法はありますか。また保険はききますか。よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
くいしばりがきつい場合は、口を閉じる際に使う筋肉(閉口筋)が発達し、エラが張ります。また、長時間にわたってくいしばっていると、肩こりや頭痛が起こりやすくなります。
一番の治療法は、くいしばらないということです。つまり、口を閉じた状態で上下の歯を接触させることなく、必ず2~3mmは離すようにしてください。また、就寝中は自分で注意できないため、オクルーザルスプリントというマウスピース状の器具を歯に装着します。その他の方法として、くいしばりを緩和する内服薬もあり、これらは全て保険が適用されます。
しかしながら、くいしばりによる症状は緩和されても、すでに張ってしまったエラをなくすことはできません。従って、これ以上エラが大きくなることを予防するだけです。一方、下顎の骨を削ってエラを取る手術は美容外科などで行われていますが、この手術には保険が効きません。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
女性 |
2008年12月14日 |
【相談者】2008年12月14日 20代 女性 TU
親知らずの抜歯をしたのですが、ドライソケットになりガーゼを詰めてある状態です。このガーゼは毎日交換したほうがいいのでしょうか。普通はどのくらいの期間、詰めていれば治ってくるのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
抜歯後は骨に空洞ができ、その部分が抜歯時の出血で満たされて、ふたがされた状態になります。血液が固まってできる、このふたを「血餅」といい、血餅が徐々に粘液に置き換えられていきます(上皮化)。ドライソケットとは、この上皮化が順調に進まず骨面がむき出しになって露出した状態をいい、水や食べ物が触れると痛みを感じます。
また、ドライソケットになった骨面を保護し感染を予防するため、抗生物質の軟膏を塗ったガーゼを詰めます。ガーゼは毎日交換する必要はなく、数日から1週間はそのまま詰めておきますが、通常は1~2週間で痛みがなくなるため、ガーゼを換える必要はないでしょう。
www.koku-naika.com/p183wisdomtooth8.htm
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
男性 |
2008年12月10日 |
【相談者】2008年12月10日 20代 男性 P
5日程前に下顎の親知らずを抜いたのですが、痛みがだんだんひどくなり、痛み止めの薬を飲まないと我慢できないほどです。また、穴もかなり大きく、中から汁のようなものがでてくるのですが、大丈夫なのでしょうか。臭いも気になるのですが・・・
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
症状から推測すると、親知らずを抜いた部分(抜歯窩)が細菌感染を起こしているようです。抜歯窩の洗浄や抗生物質の内服が必要と考えられますので、抜歯を行った歯科で診察を受けてください。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
女性 |
2008年12月5日 |
【相談者】2008年12月5日 30代 女性 A
はじめまして。顎変形症の手術(下顎枝矢状分割術)の後遺症について教えてください。私は、3年前にこの手術を受けました。麻酔覚醒後より、左舌神経麻痺により味覚・触覚などの表在感覚、深部感覚をほとんど失くし代わりに、痺れや触覚が痛みとなる異常知覚に悩まされました。
担当医より、原因は「固定用のスクリューの長さが私の骨に対して想像以上に長かったため舌神経損傷した。医療過誤ではない。よくあること。」といわれました。治療費はオペ担当の麻酔医が交渉してくれたのですが、私もちでした。オペ前のムンテラでも舌神経麻痺の説明は受けませんでした。本当に、よくあることでしょうか?
また、その後、他の病院を紹介してもらい抜釘しました。味覚は改善したものの、痺れと痛みは今もあります。抜釘後「これ以上の改善は見込めない」といわれ、治療を打ち切りました。やはり、これ以上改善方法はなく、これからもこの痛み・痺れとつきあうしかないでしょうか?長々と申し訳ありませんが、どうか教えてください。よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
顎変形症に対する「下顎骨矢状分割術」の「術後舌神経麻痺」に関する、一般的な見解として回答します。
【舌神経の走行と手術操作について】
下顎骨矢状分割手術では、分割する下顎枝の内側を走行する神経を視認し、損傷を避けるためリトラクターと呼ばれる器具を挿入して視野を確保します。現在味覚が保たれていることから、舌神経は切断されることなく保存されている状態にあるといえます。
また、舌神経は下顎神経から分かれて下顎枝の内側を前下方に走行して舌に入りますが、当然のことながら個人差があります。すなわち舌神経が下顎骨に近い部位を走行している場合は、視野を確保する器具によっても圧排されることになり、下顎枝分割後に固定ビスを打ち込む際ドリルで穴を形成する時にも舌神経に触れる可能性があります。他にも説明を受けられたように、骨固定用のビスが当たって神経に影響を及ぼす可能性が考えられます。
いずれの場合も、手術担当者が十分に配慮したとしても起こりうるものです。
【舌神経機能の回復について】
今回のような末梢神経障害に対しては、ビタミンB12やATP製剤の内服が一般的であり、外科的な治療方法はありません。
【今後の対応について】
手術を行った医療機関と協議されることが必要です。今回のように医療ミスではないと説明を受けている状況でも、通常は病院側の窓口が対応することになります。手術を実施できるような医療施設には、患者側と医療者側の中間に立つ窓口が用意されているはずです。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 50代 |
男性 |
2008年12月3日 |
【相談者】2008年12月3日 50代 男性 ST
あごの骨にのう胞があり骨の表面に少し穴が出来ていて多少痛みもあります。悪性ではないようだが粘膜を切り骨内の組織を検査との事。8~10日入院で手術になるようです。手術以外には治療方法は無いのでしょうか。腎ガン、胆石、甲状線種と手術ばかり続きもう切りたくないのですが。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口低部に唾液が貯留してできるのう胞(がま腫)の場合には、免疫調整剤(OK-432)を患部に注入して治す方法がありますが、残念ながら骨内のう胞は手術を行うしかありません。基本的にはのう胞を全部取り除く「摘出術」となりますが、場合によってはのう胞の表面部分のみを切り取る「開窓術」を行うケースもあります。開窓術であれば手術も麻酔も比較的軽く済ませることが可能なので、担当医に相談されるとよいでしょう。
【相談者】2008年12月4日 50代 男性 ST
ご多忙中にもかかわらずありがとうございました。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
男性 |
2008年11月30日 |

【相談者】2008年11月30日 30代 男性 KY
はじめまして。突然のmail、失礼致します。36歳、男性 会社員です。
早速ですが、のどのことについてご助言いただきたくお願い致します。先日、口内をたまたま見ていたところ、口蓋垂の横に他よりもヒ色の濃い部分を見つけました。痛み、違和感はまったくありません。色は赤ではなく、他と同じピンクが濃くなっているように見えます。また、微妙ではありますが、少しだけぷっくりしているように見えます。写真を添付致しましたのでご確認をお願い致します。
ほうっておいてよいものかどうかわからず相談させていただきました。可能性として考えられること、治療が必要であればどのような内容かなど、ご助言いただければ幸いです。
お忙しいところ大変恐縮です。何卒よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
軟口蓋の後端部分にやや赤味があるようです。粘膜が赤くなる原因としては細菌や真菌、ウイルス感染による炎症、紅斑症、裏在性の血管腫などが考えられます。しかし、写真からはいずれに相当するのか判断しかねます。またこの付近の粘膜は、特に異常がなくても赤くなっていることがあるため、病的な状態ではない可能性もあります。
これ以上はわからないため、やはり医療機関で診察を受けられた方がよいと思います。炎症であれば、抗生物質や抗真菌剤が処方されるでしょう。いずれにしても治療内容は原因によって異なり、場合によっては何も治療せずに様子をみるという可能性もあります。
【相談者】2008年12月6日 30代 男性 KY
樋口先生
大変お忙しいところ、速やかにご回答いただき、どうもありがとうございました。また、私の妻も心配してくれており、netで評判のお医者様を探し相談のmailを送ったところ、それが偶然樋口先生でした。そちらの方でも大変詳しくご回答いただきました。一日何通もの相談がある中で著名な先生に早急にご回答いただけたこと、また、個人情報の記載がないにも関わらず妻からの相談を同一のものとお気づきいただけたこと、感動致しました。
症状のほうは、まず落ち着いて観察を続け、変化が認められましたら速やかに診察していただこうと思います。重ねて、本当にどうもありがとうございました。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
男性 |
2008年11月30日 |
【相談者】2008年11月30日 20代 男性 N
はじめまして。27歳の元歯科技工士です。最初にお伝えしていた方が話もしやすいと思いましてお伝えさせて頂きました。
相談内容ですが、下顎の21|1の歯頚部が他の部位より5mmほど高い位置にあり歯冠が短いように見えるのですが、他の部位の歯頚部と同じ高さになるように歯肉を切ってもらう事は可能でしょうか?
ちなみに上下臼歯の並びはいいのですが全体的に歯列が狭く、下顎の前歯が乱排しています。左上2先天欠如、左下23が反対咬合です。同時に歯並びも直したいのですが、メタルボンドで一気に直してしまおうかとも考えたのですが並び的に厳しいかもしれません。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
隣の歯肉と5mmもの段差があれば、歯槽骨頂にも同程度に段差があると予想されます。これについては、レントゲン撮影によって判明するでしょう。
一方、歯肉のみに段差があるなら歯肉を切除して形態を整えることが可能ですが、付着歯肉の幅が不足する場合は、歯肉切除よりも歯肉弁根劣側移動術の方が適しています。
また骨に段差がある場合には、歯肉弁を形成して骨削除する臨床的歯冠長延長術が適しています。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 40代 |
女性 |
2008年11月24日 |
【相談者】2008年10月27日 40代 女性 KM
こんにちは。はじめまして。
11月2日に、右奥下が激痛。歯医者さんでパノラマ撮影し親指第一間接大の雫状の影がありました。雫の先は、一番奥の歯とそのひとつ手前の歯の間にあります。大きいのと神経にかかっていると思われるので、口腔外科を紹介されました。
口腔外科で歯根嚢胞と言われました。全身麻酔で嚢胞の摘出手術、原因は、奥から二番目の死んでいる歯と言う事で、抜歯すると言われました。手術後、しびれが右唇下にずっと残る可能性があると・・・
不安になり、又、他の方法はないかと調べていてこちらを見つけました。歯根嚢胞は、歯根というだけに、歯の根っ子から、嚢胞が膨らんでいるのでは・・(歯医者さんでは、歯根嚢胞ではないと思う、抜歯しなくていいのではと・・) 混乱しています。出来れば、抜歯をしたくない、出来れば、しびれを残さない方法が希望です。(行った口腔外科では、開窓の方法はしていないと言われました。)
お忙しいのに長々と書いてすみません。よろしく、お願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯根嚢胞の場合は、歯の根の治療(歯内療法)だけで治る場合もあります。また、開窓療法といって神経を触らずに治す方法もあります。いずれにしても、治療方法については希望をはっきりと伝えて、よく相談されることをお勧めします。
【相談者】2008年11月26日 40代 女性 KM
おはようございます。お忙しい中、早速お返事頂きまして、有難うございます。先生のアドバイスを聞いて安心しました。
www.koku-naika.com/p168radicularcyst.htm
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
男性 |
2008年11月11日 |
【相談者】2008年11月11日 30代 男性 J
頻繁に口内炎が出来ます。以前の会社にいる時は最高9ヶできたりもしました。仕事が変わってかなり減りましたがそれでも人よりはよく出来ると思います。歯磨きやうがい、塗り薬などしてますがなかなか治りません。1度歯医者で尋ねたのですが適当に誰でも答えられそうなことを言われて済まされました。確かに食生活やストレスなどは思いつくところはありますが。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口内炎はさまざまな理由で起こると考えられています。確かに食生活に偏りがあったり、ストレスが強い場合は口内炎ができやすくなるでしょう。ビタミン不足やストレスに関連するホルモンは粘膜に生じた傷の修復を妨げ、口内炎へと発展します。
ストレスはくいしばりや唾液分泌量の低下をひき起こし、これらも粘膜の傷つきやすさや傷の修復の遅れにつながることにより口内炎を多発させます。歯周病の進行に伴う細菌性の刺激、カンジダ菌の繁殖による真菌性の刺激も口内炎と関連します。
【相談者】2008年11月11日 女性 M
3年と数ヶ月前にインプラントの手術をしました。当初よりうまくいかず完成までには至らない段階で昨年再度やり直しをしましたが、前よりもっと状況悪くなり何度も担当医には話してるのですが一向に改善の余地がありません。
途中今年6月口腔外科でみてもらったのですが、外してもらうように担当に言ったほうがいいとの意見だったので、自分自身も同じ考えだったので何度も担当医に言いましたが聞いてはもらえずです。ここ2ヶ月位は通院してません。最初の手術の時からいろいろあったので不信をいだいてました。
今はどうしたら良いか考えてるだけで行動に起こせてません。代金も前払いで全額払ってます。某有名大学の地位の高い先生が担当です。口腔外科の先生も立派な地位のある方で違う病気でお世話になった方なのでこの経緯を知っているので相談方々見てもらった次第です。今ほんとうに悩んでいます。どうぞよろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
インプラントの治療が現在どこまで進んでいるか、どのような問題があるのか、書かれていないために具体的な対策をお答えするのは難しいです。また、これらについて詳しく書いていただいたとしても担当医以外が正しく事実関係を把握することは困難です。そこで一般的な対処法をいくつかお答えすることにします。
まず現在のインプラント現況をきちんと把握されているでしょうか。現在インプラント治療のどの段階にあるのか。何がうまくいってないのか。その理由は何なのか。昨年やり直したのはどうしてか。どうすればうまくいくのか。今後どうする予定なのか。これらのことをきちんと担当医から説明されていますか。不明なところがあるのならはっきりするまで詳しく尋ねてください。
状況が十分に把握できたら次にすることは今後どのように治療をすすめるかを決定することです。予定通り治療をすすめていくのか、インプラント治療をやり直すのか、インプラントを諦めて抜歯するのか。抜歯する場合は義歯やブリッジにするのか、歯がないままにするのか。このような方針をを担当医とよく話し合って決めてください。
方針が決まれば治療をすすめる(もしくは諦める)ことになるのですが、この時問題になるのが治療費についてです。治療内容が変わったり、治療を諦めた場合は最始予定していた治療費との差額が発生します。既に支払った治療費を返金してもらったり、追加して払ったりということです。
治療内容に変更点が生じた場合の治療費の差し引きについて治療開始前に取り決めがありましたか。インオウラントをやり直すときに治療費について再度話し合いましたか。事前に取り決めがあったのならそれに沿って治療費の差し引きの件を確認していけばよいでしょう。もし、そういう取り決めがなかったり不十分だったのならば今から話し合って取り決めればよいでしょう。
文面から担当医と一対一でこれらの話を進めるのが重荷であったり、担当医がきちんと話に応じていないようにも読み取れます。その場合は身内の人や弁護士に立ち会ってもらえば話が進むでしょう。
また、治療が継続して受ける気がなく金銭的な部分の解決のみを求めるなら、身内や弁護士に代理人になってもらい交渉を一任するという方法もあります。