年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性
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2013年1月16日 |
質問
2年前から歯が痛くて歯科に通っています。再殖も4カ月前にしました。先生にはレントゲンを撮っても悪いところはなさそうだからずっと痛いから脳の神経が覚えてしまっているかもと言われました。
先生のホームページを拝見して非定型歯痛かなと。歯科の先生には神経内科を受信と言われました。神経内科でも非定型歯痛を見てはもらえますか?また何科に受診したらいいのか教えてください。
回答
再植などの歯の治療を受けても歯の痛みが治まらないというお話から、歯が原因ではない痛み、即ち非定型歯痛の可能性が高いと推察します。原因は筋・筋膜痛や神経障害性疼痛、神経原疼痛(三叉神経痛など)、心臓性疼痛、疼痛性障害、特発性疼痛など多種多様に考えられます。中でも脳腫瘍や脳梗塞など頭蓋内の病気の可能性や、神経原性疼痛の有無を調べるために、神経内科を勧められたのでしょう。
歯科や口腔外科以外で非定型歯痛を診察するのは、耳鼻咽喉科や脳神経外科、神経内科、循環器科、心療内科、精神科、ペインクリニックなどです。どの診療科が適しているかについては歯科の担当医とよく相談の上、紹介してもらうことをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
男性 |
2013年1月13日 |
【相談者】2015年1月13日 K
質問
口臭が、すごく、臭いが、部屋全体に充満して、悩んでます、
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
部屋全体に充満ほどの口臭が発生するとは、大変困った事態ですね。強い口臭の原因には進行した歯周病やヘルペス性歯肉口内炎、壊痕性口内炎、骨髄炎、口腔癌、扁桃炎の急性発作、寝たきり状態、肝硬変、糖尿病、魚臭症などさまざまなものが考えられます。これらについて心当たりがあれば、診察を受けることが必要です。
「口臭が、すごく臭い」「部屋に充満」と誰かに指摘されたのでしょうか。口臭を心配して密かに思い悩む方の中には、来院してこのように訴えるケースが多く見られます。ところが実際の口臭はそれほど強くなく、部屋に充満などしていない場合で、中には全く口臭がない患者さんもいるのです。このように単なる思い込みに過ぎないケースもあるため、本当に強い口臭があるのかを客観的に調べてもらうことが先決でしょう。
治療法は、検査の結果に応じて異なります。一人で思い悩まず、口臭治療を行っている医療機関を早期に受診されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
女性 |
2013年1月12日 |
【相談者】2013年1月12日 N
質問
私は正しい飲み込みというのができません。自分で調べましたが舌がうまく動いていないように思われます。唾も食べ物も飲み物を飲み込むときもゴクンという音がでてしまいます。
現在私は高1ですが、1.2年前、中2あたりからだと思います。小学生のときは普通にできていました。記憶があります。それがいまでは意識しないと舌がうまく動きません。
たくさん調べた結果、対人恐怖症というのに当てはまりました。でもひとりのときも無意識には飲み込むことができません。心因的な原因が強いと思いますが心因的な問題がなくなれば正常に飲み込めるようになるのでしょうか、
因みに飲み込むときも飲み込まないときも耳の奥のほうで耳鳴りのような音がします。でもキーンとかの音ではなくカチッパチッというような音です。音も小さくはなく非常に耳障りです。顎関節症なのでしょうか、どうか、返答よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「正しい飲み込み」ができないということですが、本当にうまく飲み込めないのか、実際には飲み込めていても気になっているだけなのかを調べる必要があります。前者の原因としては筋力低下や形態異常、神経障害、腫瘍、粘膜の炎症、ドライマウスなどさまざまあるため、これらの原因が口やのどにないか診察を受けられることをお勧めします。
そして診察や検査の結果、上記の異常がなければ心因的な原因が疑われます。それは「嚥下困難」「心因性嚥下異常」「咽喉頭異常感症」といわれる状態です。飲み物を飲み込む瞬間、実際には誰でもゴクンという音が生じているのですが、普通はその音を気にしないものなのです。
そのゴクンという音が気になるということ自体が、最大の問題ではないかと考えられます。正常な状態がどうしても気になってしかたがない、我慢できない現状を治すためには心理療法が有効でしょう。
また耳鳴りについても、心因性を含めさまざまな原因があります。従って、飲み込みの件と同様に原因を調べることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
女性 |
2013年1月10日 |
【相談者】2013年1月10日 B
質問
舌の磨きすぎで浸出液が出てる場合、自分で気づくのでしょうか?口腔外科などに行かずに治る方法はないんでしょうか?また、完治にどのくらいかかるのでしょうか?ご回答お願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌上面の舌面を舌背といいますが、舌背の後半分には白い舌苔がしばしば付着します。舌苔とは食物残渣や細菌、血液、浸出液、剥離上皮などが混合して形成されたものです。
舌苔からは口臭が発生するからと舌苔の除去に努め、不注意にゴシゴシと磨くと傷つけてしまい、傷口から浸出液が出てきたり出血したりします。現在はそんな状態なのでしょうが、舌磨きを中止すれば傷ついた舌も元通りになるはずです。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性
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2012年12月30日 |
質問1
歯の治療を始めた11月より前歯4本の歯茎の痛みと痺れ(ジンジン・圧迫感)がほぼ24時間続き、特に夜中がひどく冷やすとおさまり、痛みどめは効かず、1日中痛みやしびれと闘っている状況です。三叉神経痛ではないかと言われていますが、どう思われますでしょうか?何科を受診するべきでしょうか?お忙しいところ恐れ入りますがよろしくお願い致します。(歯科CT・内科採血・アレルギー検査全て異常なしです)
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯肉に痛みと痺れが続き、歯の治療では改善しないとのお話ですが、治療前には痛みがなく、治療後に痛み始めたということでしょうか。
可能性として考えられるのは神経障害性疼痛で、神経が何らかの理由によって傷ついた後に痛みが生じる病気です。虫歯や歯周病など、細菌感染による炎症で歯が痛む場合は痛み止め(消炎鎮痛剤)が効果を発揮しますが、神経障害性疼痛は炎症がないため、一般的な消炎鎮痛剤で痛みを抑えることができません。このタイプの痛みには抗うつ剤や抗けいれん剤が有効で、他に星状神経節ブロックや局所麻酔薬の塗布などの治療法もあります。
また、三叉神経痛は持続する痛みではなく瞬間的な痛みが特徴です。三叉神経痛の可能性は低いと推察しますが、抗けいれん剤を試してみて効果があれば、三叉神経痛であると判断できそうです。
他にも筋・筋膜痛や疼痛性障害、特発性疼痛、頭蓋内の疾患などの可能性もあるため、まずは歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科などで診察を受けることが先決でしょう。それでも異常が見つからない場合は、薬物療法や神経ブロックなどを行う、あるいはペインクリニックや心療内科を紹介してもらうことをお勧めします。
質問2
年始にもかかわらず、ご返信ありがとうございました。
11月1日に差し歯だった前歯4本を、矯正用の仮歯に変えて(矯正は始めていません)3日後から前歯の違和感が強くなり、目・鼻・耳の圧迫感が強くなり、その後歯茎の痺れと痛みが悪化しました。かなり以前から歯周病はあったのですが痛みを感じたことはなく、今の症状が始まってからは痛みが強くなったので、保険内ですが歯周病の治療しており、歯茎の痛みはここ数日で少しだけおさまりました。が、歯茎の痺れ・歯茎・鼻の奥の強烈な締め付け感・耳の圧迫感・喉の異物感はここ最近さらにひどくなってきました。のどの異物感ではきそうになるときもでてきました。生活するのもかなり苦痛です。仮歯は何度も調整してもらい、接着剤も変えてもらい、保険の歯を仮止めしてもらい、今は歯をはずしておりますが、全く改善されません。
月曜日に脳神経外科でMRIを撮ってもらうことにしましたが、耳鼻科には具体的にどのような検査をしてもらえば良いでしょうか?自分で説明しても目で診てもらったことしかなく何と言って何の検査をしてもらえば良いのかわかりませんので、アドバイスいただけないでしょうか?わたしはどこでも行きますので、おすすめの耳鼻科などあれば教えて下さい。
お忙しいとは思いますが、大変困っておりますのでお力を貸してください。どうぞよろしくお願い致します。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の中は歯周病以外に異常が見当たらないのですね。鼻の奥の強烈な締め付け感や耳の圧迫感、喉の異物感については耳鼻咽喉科で診察を受けた上で、鼻と耳、のどの腫瘍や粘膜の炎症について内視鏡を用いて調べてもらうことをお勧めします。ご近所のかかりやすい耳鼻咽喉科を受診されるとよいでしょう。
質問3
ご返信ありがとうございました。取り急ぎ歯科医からの紹介状を持って明日、脳神経外科でMRIを撮ってもらうことになりました。その後耳鼻科にも受診してみます。
アドバイスをいただい大変心強くなりました。本当にありがとうございました。また何かあればご相談させていただきますのでよろしくお願い致します。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年12月29日 |
【相談者】2012年12月29日 M
質問1
初めて質問させていただきます。よろしくお願いします。今更ですが、約16年前に左下の親知らずを抜歯しました。今も顎辺りに麻痺が残り、鈍い感覚が残ります。もうずっとこのままですか?大学病院で抜きました。お忙しい中すみません。教えてください。よろしくお願いします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
親知らずの根の先は、下顎の骨の中を走行している下歯槽神経に近く、時には接触していることもあるため、親知らずを抜歯する際にこの神経が傷つくと麻痺が生じる場合があります。確率は低いものの、一度麻痺が生じると治るまでに時間を要し、中には治らないケースもあります。
おそらく16年前に親知らずを抜歯した際、下歯槽神経が傷ついたのでしょう。長年麻痺が続いているようですが、症状は軽くなってきているのでしょうか。そうであれば少しずつ改善する見込みがあると考えられますが、変化がない場合は残念ながら麻痺が続く可能性が高いと推察します。
【相談者】2012年12月30日 M
質問2
お返事ありがとうございます。続けて質問させていただきます。見た目では麻痺をしていると分からないので、なかなか他人に麻痺の苦痛さを分かってもらえず、麻痺していることも信じてもらえません。
何か検査をして他人(相手)に伝えることが出来ますか?また、これは医療ミスですか?
少しでも麻痺を軽減する方法はありますか?質問ばかりでごめんなさい。教えてください。よろしくお願いします。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
知覚神経の傷害を検査する方法はいくつもあります。触角や温度覚、痛覚、振動覚、2点識別覚などの感覚を筆や針、電気機器、音叉などを用いて調べたり、体表面の温度を調べる機械もあります。
下顎の親知らずの抜歯により下歯槽神経の麻痺が生じる可能性がありますが、抜歯前にそれを的確に予想することはとても難しく、たとえ十分に注意していても麻痺が生じる場合があります。従って、麻痺イコール医療ミスであるとは言えません。現実には医療ミスではなく、不可抗力で麻痺が生じるケースがほとんどでしょう。
また、下歯槽神経麻痺に対しては星状神経節ブロックや近赤外線照射、ビタミン剤などの治療が行われます。抜歯直後に治療を開始すればよくなる可能性が高いといえますが、16年が経過した今となっては、残念ながらどのような治療を行っても改善しない可能性が高いと推察します。
とはいえ今までにこのような治療が未経験であれば、治療を受けてみると改善するかもしれません。一度、口腔外科やペインクリニックで相談されてはいかがでしょうか。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年12月25日 |
【相談者】2012年12月25日 T
質問
はじめまして。1年半ほど前から下唇のぽこっと腫れてます。痛くもかゆくもないのですが気になって個人の皮膚科へ行ったら原因が分からないといわれ日赤病院の皮膚科でも分からないと言われメスをいれて取り除く事はできても傷跡が残るといわれました。
それから1年たった今でも女性ですしたまに気になります。あきらめるしかないのでしょうか?もしいい所があれば紹介してもらえたら嬉しいです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
下唇の皮膚か粘膜に何らかのできもの、たとえば良性腫瘍やガン、のう胞、肉芽腫、異物、ケロイド、母斑、稗粒腫、肉芽腫性口唇炎などがあるのでしょう。
これらは肉眼で判別できるものもありますが、切除して調べないとわからない場合もあります。2軒の皮膚科の診察結果から、見ただけでは判断できない状態であると推察します。
粘膜の病変では、おそらく傷跡が目立つことはないでしょう。また、肉芽腫性口唇炎の場合は付近の歯の治療でよくなるケースがあり、皮膚に生じている場合でも傷跡が目立たないように手術方法を工夫することができます。一度、口腔外科や形成外科で相談されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性 |
2012年12月22日 |
【相談者】2012年12月22日 K
質問
私は埋伏歯で骨の下にあります。抜くと中は空洞になるのですか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯を抜いた直後は歯の埋まっていた部分のみ空洞になりますが、時間の経過とともに埋まっていきます。埋伏歯に対しては歯肉を切って開けるため、抜歯後は糸で縫い合わせて閉じることになります。
また粘膜については、歯を抜いたあとの穴が塞がってから1~2週間程度で元の状態に戻ります。同様に中の骨の空洞もやや時間がかかるものの、周りの骨から空洞に向かって組織が再生していきます。ただし、全身的な病気や薬剤によって骨の治癒が阻害され、遅れる場合もあります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2012年12月12日 |
【相談者】2012年12月12日 K
質問
こんにちは、顎変形症で下あごの手術を受けてから3年経ちます。しびれは下唇の半分顎にかけて広く残っていますが、特に支障はなく、そんなものだろうと過ごしてきました。一月前から歯医者に行って、虫歯などの治療をしたのですが、その次期辺から痺れている部分全体が痛みだしました。特に右下の顎の内側(歯茎の下辺り)を触るととても痛くて、夕食を食べた後などは熱を持っています。
前口腔外科でここが神経の入り口と言われた場所でした。虫歯治療後の一時的なものかと思いほおっておきましたが、もうとても痛い時があるので口腔外科を受診したほうがいいかと思っています。ただ、はたしてそれに対応する薬があるのか等、ただビタミン剤をもらい、無駄足になるのではとも思います。こういった場合、改善の見込める対処の仕方等あるのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
受口などの顎変形症に対して、下顎の骨を切って移動させ、再びつなぎ合わせる下顎骨骨切り術を受けられたと推察します。下顎の内部には下歯槽神経という神経が通っているため、骨切り術の際にこの神経が何らかのダメージを受けて麻痺が生じるケースは頻繁にあります。麻痺は下顎の半側に生じて歯や歯肉、舌などの知覚を低下させ、中でも下唇の皮膚の痺れは感じ取りやすく、ピリピリとしびれが切れたような感覚が続きます。
神経損傷による麻痺は時間がかかるものの、徐々に回復していくのが一般的です。しかし、中には神経の修復過程で異常が生じて痛みを感じるようになる場合もあり、これを「神経障害性疼痛」や「カウザルギー」といいます。
この痛みに対しては一般的な痛み止め(消炎鎮痛剤)が効かず、抗うつ薬や抗けいれん薬が痛みを抑えてくれます。また、星状神経節ブロックという麻酔の注射も効果を発揮する場合があります。
まずは手術を受けられた病院で相談され、必要があれば麻酔科や心療内科を紹介してもらうことをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年12月11日 |
【相談者】2012年12月11日 I
質問
こんにちは。一週間前に、右下の親知らずを抜歯しました。その初診の時に(右下の親知らずの辺りの歯茎が痛いということで歯医者を受診したところ歯茎が腫れていると言われ抜歯することになりました)右上の親知らずも下の歯茎に食い込んでいるので抜歯した方がよいと言われたのですが、右下の親知らずの抜歯後(歯茎を切って抜歯したので)糸を抜いてもらいに行った時には右上は希望があれば抜歯でよいと言われました。初診の時と言われたことが違うのでどっちなんだろうと思ったのですが、こういう事はよくあるのでしょうか?)
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯の噛み合わせは人によって違うものですが、一般的には上の親知らずは下の親知らずとだけ噛み合います。従って、下の親知らずを抜歯すると、上の親知らずは噛んだときにどの歯にも当たらなくなります。こうなると噛み合う歯を求めて伸びてくることが多く、そのまま伸び続けると下の歯茎や頬の内側に当たって傷つけてしまいます。
上記より、上の親知らずも将来的には抜歯しなければならない可能性が高いといえますが、歯がどの程度伸びてくるのかについては個人差があります。
初診時、下の親知らずの周りの歯茎が腫れていたため上の親知らずが食い込んでいたが、下の親知らずを抜歯したら腫れが引いて食い込まなくなった、とも考えられます。そのため上の親知らずは抜歯せず、このまま様子を見ていても問題ないと判断されたのかもしれません。
抜歯が必要かどうかを判断するには、そのときのお口の状態の他、歯を残しておくことのリスクや患者さんの心情など、様々な要素を天秤にかけることになります。お話から、右上の親知らずは現状では噛み合う歯がなく機能していないため、無理をして残す必要もないが、かといって下の親知らずのように腫れたり痛くなったりするわけでもなく、抜歯を急ぐ状況でもないのでしょう。
なぜ抜いたほうが良いのか、なぜ抜かなくても良いのか、今持っている疑問点を率直に担当医と話し合うことをお勧めします。