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年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2012年1月17日 |
【相談者】2012年1月17日 女性 R
質問1
初めまして。1ヶ月ほど前から、舌の炎症を繰り返しています。初めは火傷をしたように舌の表面がざらざらしてきます。2日くらいたつと、何も口にいれていなくても舌の表面にひりひりと痛みを伴います。舌を観察すると舌苔といわれるものが厚く舌全体についており乾燥した感じです。色は黄色からオレンジのような色になり、痛む箇所には赤い斑点がみられます。そして数日たつと、舌の側面に複数の口内炎のような赤い出来物ができて強く痛みます。
耳鼻科を受診すると、メチコバール、クラリス、プロマックを処方されました。1週間くらい飲めば舌の状態は治りますが、薬をやめて1週間たつとまた同様の症状が現れます。耳鼻科では、検査などは行わず、先生が目で見て薬を処方されます。1月で3度繰り返しましたが、耳鼻科の先生は同じ薬を1ヶ月分ずつ出すので飲み続けてください、と言われます。
原因を聞いてもほとんど説明が行われず、このまま飲み続けて良いものか不思議に思っています。慢性化する可能性などはあるのでしょうか。舌に炎症がでると、喉にも炎症が起きます。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌が痛むということですが、粘膜に炎症が生じている場合は舌炎、粘膜表面に異常が見られない場合には舌痛症が疑われます。
舌炎も舌痛症も原因は細菌感染や真菌感染、ウイルス感染、ビタミン不足、亜鉛不足、貧血、くいしばり、ドライマウス、歯科金属アレルギー、ストレス、うつ、薬の副作用などいろいろな問題が原因となります。そのため、それぞれの原因について検討する必要がありますが、原因が見当たらないケースも珍しくありません。ただし、その場合にも治療方法はあります。
耳鼻科で処方されたメチコバールはビタミンB12製剤で、神経損傷後の回復を促進します。また、タラリスはマクロライド系の抗生物質で喉などの呼吸器系の細菌感染によく用いられ、プロマックは亜鉛が含まれる胃薬で傷ついた粘膜の治癒を促進します。従って、これらの効果を狙って処方されているのでしょう。
舌炎や舌痛症は長期間症状がしやすい病気といえることから、原因を究明しながら気長に薬を飲み続ける必要があるのかもしれません。その際の注意点として、薬の服用による副作用のチェックを定期的に受ける必要があるでしょう。
【相談者】2012年1月18日 女性 R
質問2
お返事ありがとうございます。耳鼻科では説明も検査もなく不安に感じていましたが、先生のお返事をよんで納得できました。原因を探るのために何かしら検査はを受けた方が良いと思われますか?
最近は喉への炎症が酷くなってきて舌の痛みはなくなりつつあります。炎症を起こしていたときのように、舌苔はついておらず、全体的に白っぽくてかてかしています。また炎症が出た場合に、別の病院を受診しようかと考えています。
近所の口腔外科に行ってみようかと考えているのですが、口腔外科で治療や検査を行ってもらえるでしょうか。お忙しいところ、何度も質問してしまい申し訳ありません…。早速のお返事、本当にありがとうございます。亜鉛不足に関しては、今治療中で、2カ月プロマックを服用して、再度採血をします。
ご指摘のあったドライマウスについて、あまり知識がなかったので調べてみましたら、心当たりがありました。10年くらい前に仮面うつ病になり、それ以来朝一回、ドグマチール1錠とりーゼ1錠を飲み続けてきました。ドグマチールの副作用に、口腔内の乾燥がありました。今頃になって、副作用がでるのかは分かりませんが、可能性はあるのではないでしょうか?ガムを噛んでいたり、レモンの飴をなめていたりすると、とても楽です。マスクをして、湿度を上げても少し楽です。そう考えると、ドライマウスですね。
ストレスは、いっぱいあります。ストレスを感じないような、性格になれたらいいのですが・・・。
左側だけなので、ご指摘の脳の異常がないことを確認してから、一度心療内科に相談をしてみます。お返事、本当にありがとうございました。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
検査方法としては血液検査や唾液検査、病理組織検査、心理テスト、細菌検査、真菌検査などが挙げられます。あくまで診察を受けた上で判断されることですが、必要であれば何らかの検査を受けることになるでしょう。
口腔外科でも対応可能なので一度相談されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
男性 |
2012年1月16日 |
【相談者】2012年1月16日 男性 K
質問1
御世話になります。3週間くらい前から左下の奥歯(歯茎)から出血するようになり、その2週間ごぐらいに右下の奥歯(歯茎)からも出血。今では、物を噛むと奥歯全部が痛い感じになります。今日にいたっては、前歯の裏の歯茎も腫れているようです。歯磨きは、血がでるようになってから1日7回ぐらい磨いています。
なんか変な病気なのでしょうか?何卒、よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯周病になると歯肉に炎症が起こり、腫れや出血が生じます。また、全身的要因として出血性の疾患、すなわち肝臓病や血友病、紫斑病、白血病などが考えられます。
いずれにしても歯周病のみで出血しているのか、それとも全身疾患に罹患しているために出血しているのかについて検査を受ける必要があります。まずは歯科を受診してみましょう。
【相談者】2012年1月19日 男性 K
質問2
こんばんは。ご回答、ありがとうございました。早速、口腔外科に行ってみます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年1月9日 |
【相談者】2012年1月9日 女性 HK
質問1
半年くらい前より、左側舌と左側の頬の内側の違和感が強くなりました。黙って口をとじていると、左側だけ違和感があります。ガムなどを噛んでいると和らぎます。歯の治療は1年前から通っており、虫歯などすべて治しました。金属も上と下、左右同じものにしてもらいました。
歯科では、なかなか治らないので、耳鼻科に行って診てもらうと、亜鉛不足の可能性を指摘され、実際採血の結果、亜鉛が低かったため、亜鉛の吸収をよくする胃薬「フロマックス」をいただき服用しています。少よくなったきがしたのですが、また最近気になりだしました。
亜鉛不足なら、片側だけ違和感があるということはおかしいのではないでしょうか?何か、他の病気の可能性はありますか?ご指導よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
お話の症状から「口腔異常感症」や「舌痛症」が疑われます。原因はくいしばりやドライマウス、ストレス、亜鉛不足などが挙げられますが、特定できないケースもあります。
その場合には抗うつ剤や抗けいれん薬が有効ですが、亜鉛製剤のプロマックや漢方薬が効果を発揮するケースもあります。
また、片側だけに違和感があって歯に異常がない場合、時には脳腫瘍や腫梗塞などの頭蓋内病変が潜んでいる可能性があるため注意が必要です。
【相談者】2012年1月11日 女性 HK
質問2
早速のお返事、本当にありがとうございます。亜鉛不足に関しては、今治療中で、2カ月プロマックを服用して、再度採血をします。
ご指摘のあったドライマウスについて、あまり知識がなかったので調べてみましたら、心当たりがありました。10年くらい前に仮面うつ病になり、それ以来朝一回、ドグマチール1錠とりーゼ1錠を飲み続けてきました。ドグマチールの副作用に、口腔内の乾燥がありました。今頃になって、副作用がでるのかは分かりませんが、可能性はあるのではないでしょうか?ガムを噛んでいたり、レモンの飴をなめていたりすると、とても楽です。マスクをして、湿度を上げても少し楽です。そう考えると、ドライマウスですね。
ストレスは、いっぱいあります。ストレスを感じないような、性格になれたらいいのですが・・・。
左側だけなので、ご指摘の脳の異常がないことを確認してから、一度心療内科に相談をしてみます。お返事、本当にありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
70代 |
女性 |
2012年1月5日 |
【相談者】2012年1月5日 女性 C
質問
骨粗鬆症で圧迫骨折を腰椎3回してます。最近は膝の痛みや少し水が溜まっていますがまだ抜く程ではないそうです。コレステロ-ルと血圧と骨粗鬆症の薬を飲んでます。夜眠れないので安定剤も飲んでます。3年半程前にうつ病にもなり約1年の治療をしました。昨年も3~4カ月うつ病の治療とお薬を飲んでましたが今は飲んでません。
この口の違和感が今とても辛いです。何科に行ったらいいのでしょうか。とりあえず大学病院の口腔外科に行ってみようかと思っていますが。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の中の症状からドライマウスの可能性があります。ドライマウスにはさまざまな原因がありますが、薬の副作用や加齢による筋力低下が疑われます。大学病院の口腔外科や耳鼻咽喉科で相談されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性 |
2011年12月30日 |
【相談者】2011年12月30日 男性 HT
質問1
唇下の打撲により,下の前歯4本(犬歯から犬歯)がぐらぐらしています。口腔外科では,歯を支えている骨が折れているとの診断でした。治療としては,このまま安静にすること(前歯でものをかまない)と歯磨きをしっかりとし,口内を清潔に保つ事というものでした。薬としては,厚生物質と胃薬,痛み止めというものでした。
固定はしなくてよいかを訪ねると,歯の脱臼等はないので固定はしなくてもよいという回答でした。舌でさわってしまうと痛みとともに若干動きます。本当に固定などは必要ないのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯槽骨の骨折によって歯や歯槽粘膜、骨片が変位している場合は元の位置に戻して(整復)固定する必要がありますが、変位がなくても骨片などが動揺している場合には固定が必要です。
固定されずに治りを待つことになったということは骨片の変位がなく、動揺もわずかであると判断されたのでしょう。しかし、経過観察により実際には動揺が大きいことが判明した場合は、その時点で固定することも考えられます。
大きな動揺を放置しておくと「偽関節」が形成されてしまい、骨がつかなくなる恐れがあります。従ってもう一度、現在の状況について診察を受けられることをお勧めします。
【相談者】2012年1月11日 男性 HT
質問2
ありがとうございました。動揺は少しずつ収まってきているように思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2011年12月27日 |
【相談者】2011年12月27日 女性 Y
質問1
歯のかぶせがとれたので歯医者に行き、治療してもらいました。その直後から、その歯が非常にしみるようになりました(仮のつめもののときは問題ありませんでした)。あまりにも歯がしみるため、反対側でばかりものをかむようにしていたら、そちら側の口の中をしょっちゅうかんでしまうようになりました。今でははれているような感じでとても痛く、ものを食べることが苦痛です。なんとかなる方法はないでしょうか。
ちなみに、しみる歯については、神経を抜くにはまだ早いので、もうしばらく様子をみたほうがよいと言われました。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎と上唇をつなぐように、上唇小帯がヒダ状に走行しています。上顎中切歯が生えてきた当初は歯と歯の間に隙間が開くのは普通のことで、横に永久歯が生えるにつれて徐々に隙間は詰まっていきます。かぶせた箇所と神経との距離が近い場合、仮詰め時には問題が見当たらないにもかかわらずしみるケースがあります。それは、金属のかぶせが熱を伝えやすい性質を持っているためです。
また反対側ばかりで噛むと、その歯の周りの骨を吸収するため歯周病が進行しやすい状態となり、歯肉が腫れたり噛むと痛んだりします。従って、両側でバランスよく噛むことが重要なのです。
現状への対応としては、しみている歯と神経の間にプラスチックなどの土台を敷いて神経と距離をおく(覆髄)方法がよいでしょう。それでも痛む場合は神経を抜いて痛みをなくしたうえで、左右バランスよく噛むことが必要です。加えて、歯周病の治療が必要となる可能性もあります。
【相談者】2011年12月28日 女性 Y
質問2
下記ご回答ありがとうございます。若干、歯がしみるのはましになってきたように思うのですが(歯科でも時間がたつとよくなることがあるといわれました)、こんど逆側の口の中がかみぐせのようになってしまい、左右両方でかむようにしても、口の内側をかんでしまうようになりました。
医院もほぼ年末年始休暇に入ってしまっておりますため、なにか応急処置のようにできることはございますでしょうか。
いまのところ、ビタミン剤を飲んだり、口内炎用の貼るくすりを貼ってみたりしておりますが、効果はなく、ものを食べると口の中をかんで痛いので、食べることができない状態です。すこし、しゃべるときにもかむことがあるようにもなりました。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
今の時期では休診が多く、残念ながら特別な応急処置はありません。従って年明けに歯科を受診し、よく噛む側の歯がすり減っていないか診察を受けられることをお勧めします。
【相談者】2011年12月29日 女性 Y
質問3
ご連絡ありがとうございます。年明けを待ちます。ご丁寧にありがとうございました!
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2011年12月22日 |
【相談者】2011年12月22日 女性 M
質問1
1週間前から急に両頬の皮下の深部にしこりのようなものができ、両頬が腫れてきました。1cmくらいの球で、触ったらぐりぐりと動きます。痛みはそれほど強くありません。皮膚科でCTをとってもらったのですが、しこりがあることは確認できたものの、なにが原因であるかわからず、耳鼻科を紹介されました。しかし、耳鼻科でもくわしいことはわからず、とりあえず腫れをおさえる薬をもらっています。
このような症状は口腔外科で診ていただけるのでしょうか?サイトを拝見し、もしかしたら口腔外科のでは?と思い質問させていただきました。よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎と上唇をつなぐように、上唇小帯がヒダ状に走行しています。上顎中切歯が生えてきた当初は歯と歯の間に隙間が開くのは普通のことで、横に永久歯が生えるにつれて徐々に隙間は詰まっていきます。頬が腫れてきたということですが、片側だけならその部位の細菌感染による炎症やのう胞、腫瘍などが考えられます。しかし、両側が同時に腫れてきたとなると、別の理由を考える必要があります。以下に可能性のあるものを挙げてみます。
勃起性咬筋炎流行性耳下腺炎(おたふく風邪、ムンプス)ミクリッツ病(全身性IgG4関連疾患)キャッスルマン病サルコイド―シス悪性リンパ腫
症状の経過から推測すると、勃起性咬筋炎や流行性耳下腺炎ではないと考えられます。また悪性リンパ腫はガンの一種であるため、早急な対応が必要となります。他の病気も免疫が関係する病気なので、身体の他の部位にも病変が隠れている可能性があります。口腔外科でも対応しているため、受診されることをお勧めします。
【相談者】2011年12月29日 女性 M
質問2
この度は返信ありがとうございました。メールを拝見して、昨日口腔外科を受診してきました。まだ結果は出ていませんが、口腔外科で診ていただけることになりました。どこの科に行ったらいいのかわからなく不安だったので、安心しました。丁寧なメールを本当にありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2011年12月14日 |
【相談者】2011年12月14日 女性 K
質問
7歳になる子どもが永久歯の前歯に隙間ができて1年経過。2番目のが八重歯のように生えてきて前歯より位置が上です。上唇小帯位置異常と上唇小帯が太いです。歯医者の先生がレーザーで切ってあげると隙間がなくなるかもと言われました。レーザーによる施術は難しいものなのでしょうか?
あとうちの子はかなりのガミースマイルなのですが上唇小帯の位置を歯から遠ざけてあげると改善したりするのでしょうか?回答の方、よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎と上唇をつなぐように、上唇小帯がヒダ状に走行しています。上顎中切歯が生えてきた当初は歯と歯の間に隙間が開くのは普通のことで、横に永久歯が生えるにつれて徐々に隙間は詰まっていきます。
仮に上唇小帯が上顎中切歯の間に入り込むように付着していると、歯と歯の間に隙間ができた状態が続くことがありますが、その場合は上唇小帯を切って伸ばしてやれば、歯が正しく移動することを期待できます。
上唇小帯を切って延長する際、通常はメスで切開して小帯を伸ばした状態で縫合するものですが、メスを用いずレーザーで切る方法もあります。その場合は縫合も不要で傷の治癒も早く、お子様にとっては比較的楽な方法といえるでしょう。
一方、ガミースマイルは笑った時に上顎の歯肉が見える状態をいいますが、これには幾つかのパターンがあります。子供の場合は歯が十分に生えきっていないため、歯肉が目立つことがあります。また、上唇が動く範囲が大きい場合や、骨格的に上顎が前下方に突出している場合もあります。
どのような状態でガミースマイルになっているのかについて、まずは診察を受ける必要があります。しかし、いずれにしても上唇小帯延長術によってガミースマイルが改善することはないと考えられます。上唇が上方にまくれ上がりやすくなってしまい、手術を受けたことでかえって悪化する可能性もあります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2011年12月11日 |
【相談者】2011年12月11日 女性 M
質問
11月の20日あたりから左ほっぺの内側に2つ、左上唇に2つ、右の舌先に口内炎ができ、ほっぺと唇は合体して巨大化し、痛くて食べる事もできず、近くの耳鼻咽喉科で診てもらい、プロマックD錠を処方してもらいました。ほっぺと上唇は2週間ほどで良くなりましたが、舌先はますます痛くなり、喋るのもしんどくて、今月の9日に同じ耳鼻咽喉科で診てもらい、今度はプロマックD錠とガスコンN・OD錠と軟膏のデキサルチンを処方してもらいました。ところが、昨日、新たに右上の歯茎に新たな口内炎が出来てしまい、もう口内炎に悩まされています。
私は目も飛蚊症だと思われる黒い点が見えていて、最近、今まで1つだった黒い点が、2つになり、黒や白の糸くずみたいなのまで、見えるようになって、ネットで調べてたら、膠原病だとか出てきて、怖くなり、どこか病院を探しています。こんな症状は歯科口腔外科で診てもらえますか?たかが口内炎でこんなに辛い思いすると思ってないし、たかが口内炎で大きい病院に行くのもどうなの…って思って悩んでいます。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口内炎が繰り返しできるということから、再発性アフタが生じていると考えられます。原因はビタミンや亜鉛の不足、歯ぎしりやくいしばり、歯磨き粉成分中の合成界面活性剤、ヘルペスウイルス、ベーチェット病、歯科金属アレルギー、ホルモンの分泌異常などがありますが、それぞれ対処法が異なります。早めに口腔外科を受診されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2011年12月8日 |
【相談者】2011年12月8日 女性 Y
質問1
矯正後の顔の変貌、体のだるさに悩んでいます。矯正内容は省きますが、スプリントを盛ることによって顎位を高くし、マウスピース矯正を経ました。顎がだるかった訳でもないのですが、顎を出すだけ出したら楽になるというのでかなりスプリントを盛って顔が伸びました。マウスピース矯正でも、歯の部分だけではなく内側にもプラスチック部がついているものを使用し、それが終わった後、眼輪筋が引っ張られたためか、眼の下が大きく窪み黒ずみ、顔が長くなっていました。
姿勢を伸ばして顔を真っ直ぐにすると上下の歯が遠くて普通に口を閉じていても1.5cm以上開いているような感覚です。そのせいか、顔から首肩全体が左下方に引っ張られているようなだるさを常に抱えています。顔が長いのが嫌で、歯を近づけてぎゅっとしても肩が痛くなります。主治医に聞くともう元には戻らないそうです。
眼の下の黒ずみ(2.5cm)、顔の長さ、体のだるさに死ぬほど悩んでいます。顔のどの部分が伸びたのかはっきりわからないのですが(主治医は歯が伸びたと言いますが、それだけではないと思います)、元のように縮めることはできないでしょうか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
通常の歯列矯正ではなく、下顎を前方に移動させる顎位の矯正をされたようですね。そのために、歯の部分だけではなく内側にもプラスチック部がついているもの、すなわちスプリントが用いられたようですね。
このような矯正がどんな目的で行われたのでしょうか。顎関節の痛みに対してなのか、顔面の非対称性に対してなのか、どのような理由であれ、結果は満足できるものではないようですね。上下の歯が遠く、普通に口を閉じていても1.5cm以上空いているような感覚があるということは、前歯しか接触せず臼歯がかみ合っていない状態であると推測しますが、これでは食事もままならずとても不自由ですよね。
また、下顎が前に出ていることによって下顔面が長くなっているようですね。眼の下の黒ずみの原因は不明ですが、顔面表状筋の張り具合が変化したために生じた可能性があります。
残念ながら、このような症状に対してどんな治療を行うべきかについての明確な答えはないと思います。矯正によって下顎が前方に移動したのですから、単純に考えれば下顎を後方に戻せばよいのですが、確実に戻せる方法がないのです。
あえて挙げるとすれば、矯正治療でⅡ級の顎間ゴムやチンキャップを用いる方法や、整形外科で使用する創外固定装置を取り付けて下顎を牽引する方法が考えられます。他に下顎骨骨切り術で下顎を回転移動させる、顎関節の関節腔を開いて下顎頭を後方へ牽引するなどの手術が考えられます。
【相談者】2011年12月12日 女性 Y
質問2
ご返事有難うございます。上下の歯が遠いのですが、食事をするときはそれなりに噛めています。ただ、真っ直ぐに立つと下顎が長く下へ伸び、歯を噛み合わせると顔が上や下を向き、そのせいか、体を支えるのが辛く、首、肩、腰がとても痛いです。時折のどの下辺りが痛く胃の付近も傷みます。普通に口を閉じていると猫背のように背中が丸くなります。また、左の顎を伸ばしすぎたせいか、顔の左半分が長くなりました。そのためか左に体が折れます。
セカンドオピニオンでも、噛み合わせは悪くないと言われました。このような場合、どのような治療方法があるのでしょうか?単に歯を近づけるだけでは解決しないと思うのです。何か思い当たることがあれば何でもいいので教えていただきたいです。お忙しいところ申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
首肩腰の痛みについてはまず整形外科を受診し、それぞれの部位に異常がある場合は治療を受けるとよいでしょう。
一方顎位の変化に伴うさまざまな症状への対処法として、いくつかの方向性が考えられます。噛み合わせが悪くなっているということですが、詳しく調べてみれば問題が見つかり、噛み合わせを何らかの手段で改善すれば解決する可能性はあります。ただし、噛み合わせの異常の有無については検査も治療もともに難しく、治療によってますます状態が悪化する危険性もあります。
そもそも顎位を矯正したことから生じた問題なので、元の顎位に戻すという対応も考えられます。そうすれば元通りの調子に戻ることも考えられますが、元の顎位がどの位置にあったのかが見つかるとは限らず、元に戻せるかどうかも分かりません。また、元の顎位に戻せたとしても初めの問題が出現するだけかもしれません。
仮に問題が顎位にあるのではなく、「咬合異常感症」や「口腔顔面痛」などの病気である場合は、顎位を変更しても何ら解決策とはならず、むしろ問題を複雑にするだけです。これらの病気は歯ぎしりや食いしばりが関与している場合が多いものですが、思い当たることはありませんか。上下の歯を接触させないよう常に気をつけることや筋肉のストレッチ、マッサージなどは効果が期待できます。また、夜間の歯ぎしりがある場合は「ナイトガード」というマウスピースのような装置を作製し、装着するという方法もあります。他には抗うつ薬や抗けいれん薬など、違和感や痛みを取り除く効果を持つ薬物療法もあります。