| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 60代 |
女性 |
2009年9月15日 |
【相談者】2009年9月15日 60代 女性 NA
前歯の治療についておたずねします。2本差し歯にしていますが、腫れてしまいました。(7月)その後薬により痛みはなくなりました。次の治療として、今まで治療して根がだめになりまた神経を取っているので
- 前歯のインプラントは難しい
- 問題の2本を抜いて横の歯を削り金具でかける。(合計5本かけます)
とのことで2を勧められました。しかし横の歯にかけると、横の歯も削り加重がかかり良くないと聞きます。できればまた差し歯にできないものでしょうか?良い治療法お教えください。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
虫歯か歯周病の前歯2本について片方あるいは両方が悪化してしまい、治療が難しくなっている状態ですね。虫歯が進行して歯肉の深い部分まで歯質がなくなると、クラウンをかぶせるのが困難になります。ただし、その場合には矯正的挺出法や外科的挺出法、歯冠長延長術などの方法によって対応が可能なケースもあります。
歯の根の先端部分が虫歯菌に感染して炎症が続きいつまでも治らない場合(根尖病変)は、歯根端切除術や意図的再植術で対応が可能なケースもあります。また、歯周病が進行して前歯を支える骨(歯槽骨)がなくなり歯がもたない場合は、骨移植やエムドゲイン、GTR、ハイドロキシアパタイトなどの方法によって歯槽骨を再生させたり補強したりする対応をとります。
現在前歯がどのような状況にあるのかわかりませんが、歯を延命させることは可能かもしれません。
一方インプラントが難しいとのお話から、おそらく歯槽骨が少なくなっているのでしょう。その場合は骨造成(骨移植や人工骨、代用骨、GBRなど)を行って歯槽骨を増やすことも可能ですが、抜歯してインプラントにした方が改善するとも考えられます。
【相談者】2009年9月18日 60代 女性 NA
早速回答くださいまして有難うございました。いろいろな方法考えてみたいと思います。また、よろしくお願いいたします。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
女性 |
2009年9月12日 |
【相談者】2009年9月12日 30代 女性 K
もう半年以上立つのですが、口内が四六時中粘々し、泡のような唾液が前歯に溜まるようになりました。風邪をひいてからのような気もしますし、差し歯にした辺りから粘つき感がでたようにも感じます。前歯2本を差し歯にしたのですが、差し歯の裏辺りが特に粘つきます。
歯医者の先生にも相談してみたのですが、大きな虫歯を抜けば改善されると思いますと仰って下さったのですが、ずっと粘々が消えません。癖になっているのでしょうか。ネットで調べても原因が全く分からないので、こちらに相談させて頂きました。尚、口内は粘つきがあるだけで、口臭は今のところないです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の中がねばついて唾液が泡のようになるということですが、このような症状はドライマウスの際によくみられる症状です。唾液の出が悪くなっている、口呼吸で唾液の蒸発が進んでいる、ストレスなどで交感神経の活動が活発となりネバネバした唾液が出てきているといった状態が考えられます。
ドライマウスの原因には幾つかのものがありますが、原因を調べてそれに応じて治療する必要があります。また、唾液の出具合いや性状を調べることも必要です。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
男性 |
2009年9月8日 |
【相談者】2009年9月8日 30代 男性 SK
右の奥歯が噛むと痛くて、近くの歯医者に行きました。レントゲンを撮ると、一番奥の奥歯の歯茎の根元に白い影が写っていました。抗生剤とはれ止めの薬を、処方してもらい飲んでいますが、よくなりません。
先生は奥歯にかぶせているものを取ってみてみると言っております。口腔外科で見てもらった方がよいのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
お書きいただいた内容だけでは、どのような問題が生じているのかを的確に判断するのは難しいのですが、虫歯が進行して顎の骨の中に問題が起こっていると考えられます。すでに歯科で診察を受けているということですが、ご心配なら口腔外科を受診されてもよいと思います。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
女性 |
2009年9月7日 |
【相談者】2009年9月7日 30代 女性 Y
2,3日前から口を開けると左の顎あたりが痛みます。上の歯の奥に親しらずがあるのが何か関係してるのでしょうか?あと、下の歯に虫歯もあるのでそれが原因と言う場合もありますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
虫歯や親知らず周辺の炎症によって、顎が痛む可能性があります。その場合は口を開けた時に痛むだけでなく、噛んだ時や触った時などにも痛むのが一般的です。従って、口を開けた時のみ痛みが生じるということは、虫歯や親知らずの痛みではない可能性が高いと考えられます。
そこで、どのような原因が考えられるかというと「顎関節症」が疑われます。顎関節症とは、口を動かす時に関節雑音や関節痛が起こる、あるいは筋肉の凝りや痛みがあるといった顎関節やその周辺に生じる機能障害をいいます。
他にも顎関節炎や顎骨骨折、舌咽神経痛、三叉神経痛、筋突起過長症なども考えられます。まずは痛みの原因が何であるのかを究明するため、歯科か口腔外科を受診されることをお勧めします。
www.koku-naika.com/p139TMJdisorders.htm
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 40代 |
女性 |
2009年9月5日 |
【相談者】2009年9月5日 40代 女性 A
先日、外出から帰りうがいをしたところ、突然、鮮血が出たので驚き、口の中を確認しました。すると、上あごに血豆のようなものがあったので、何かの原因で出来たものが潰れたのだろうと思い、痛みも無かったのでそのままにしておきました。(以前にも、舌の横に血豆が出来たのですが、やはり自然に破れて、その後、何事もなかったので)。
そのまま、収まったと思っていたのですが、翌日、また出血を感じ、確認すると小さなオデキのようになっており、舌でさわったりするとジクジクと出血します。止まっている時間の方が長いのですが、小さくなるわけでもなく、完全に出血が止まるわけでもないので心配です。ちなみに、痛みなどは全くありません。
これは何でしょうか? 気づいてから今日で3日目です。しばらく様子を見た方がいいのでしょうか?また、治療などには普通の歯科医ではなく、やはり口腔外科を訪れた方がいいのでしょうか?よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
いくつかの可能性が考えられますので、以下に列挙します。
- 血豆(血腫) 粘膜が傷ついて内出血を起こし、血液が溜まっている状態です。通常は一度潰れると平坦になり、治まることが多いものです。
- 粘膜下の膿瘍 粘膜に異物が入ったり深い傷によって細菌感染が生じたりすると、膿瘍ができる場合があります。この場合は、血うみ(血性膿汁)がだらだらと出続けることがあります。
- フィステル 虫歯が進行して神経にまで達した上、さらに進行すると周囲の顎の骨まで細菌感染が広がります。骨の中の膿が溜まって上顎の粘膜が破れ、膿が繰り返し出てくる部分を「フィステル」といいます。
- 血管腫などの良性腫瘍やガン 上顎に腫瘍がある場合、粘膜から出血する可能性があります。
1の血腫のケースが該当しない場合は、一度診察を受けられることをお勧めします。最初はお近くの歯科でもよいでしょう。もし必要なら口腔外科を紹介されるはずです。もちろん、初めから口腔外科を受診されてもOKです。
【相談者】2009年9月6日 40代 女性 A
早速に、ご丁寧なアドバイスをいただき、ありがとうございました。実は、昨夜もまた突然出血し、止まるまでにかなり時間がかかったので、不安でした。まずは、近くの歯科医を受診してみようと思います。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
女性 |
2009年8月31日 |
【相談者】2009年8月31日 30代 女性 M
下唇の裏側にのう胞が出来ています。最初は1週間に一度腫れてきて一日で破裂するというのを3ケ月繰り返しています。最近は3日に一度になってきました。それが一箇所なのか、近い場所にもう一箇所出来て3日に一度になってしまったのかはわかりません。腫れてくると結構痛いです。
治療は唾液腺を切除してしまうしか方法はないのでしょうか?切除した部分が引きつったままになるとか、せっかく切除したのに、また再発を繰り返す人もいると聞きました。かといってこの不快な状態でずっと過ごすのも辛いです。
切除のほかに良い方法はありませんか?教えてください。宜しくお願い致します。同じ症状をもつ方は、たいていどういう処置をしてらっしゃるのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
粘液のう胞は、小唾液腺から排泄される唾液が組織間隙に洩れ出して溜まることにより、口腔粘膜のさまざまな場所に生じますが、最もよくできる場所が下唇です。噛んだり押したり傷つけたりすると破裂して小さくなりますが、唾液の洩れが続いていると再び膨らんできます。
根本的な治療法は、小唾液腺を含めてのう胞を摘出することです。口唇の小唾液腺(口唇腺)は直径2~3ミリの小さな組織で、容易に摘出することができます。中には傷口が引きつけるケースもありますがしばらくすると元の状態に戻り、小唾液腺をしっかり取れば再発する可能性もなくなります。
摘出以外の方法としてはレーザー照射や電気メスによる焼灼、あるいはそのまま放置して治癒を待つなどの選択肢がありますが、いずれも摘出術と比較すると効果は不確定です。
一方、口底部に生じる大きな粘液のう胞(がつ腫)に対しては開窓療法、組織硬化剤やOK-432の注入、または凍結外科療法を行う場合もあります。
繰り返し再発し痛みが伴っているという現状から、小唾液腺を含めてのう胞を摘出する方法がよいと考えられます。ちなみに粘液のう胞に対しては、摘出するかそのまま放置するのが一般的な治療態度といえます。
www.koku-naika.com/p453mucocele1.htm
【相談者】2009年9月2日 30代 女性 M]
ご親切なご回答どうもありがとうございました。摘出することにします。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 20代 |
女性 |
2009年8月31日 |
【相談者】2009年8月31日 20代 女性 J
虫歯 → 抜髄治療から耐え難い発作的な疼痛があります。治療している患部とその周辺からも突然痛みが来て、時々反対側の歯にも痛みが走ります。歯医者で非定型形歯痛の疑いがあると言われました。しかし、非定型形歯痛ではジンジンやジーンやズキズキなど瞬間的に突然襲う痛みではなく持続性の疼痛が特徴だと書いてあり不安になっています。
私の痛みはその患部から始まり周辺にも全く違う歯にも症状は現れ、いつ襲うか分からない瞬間的な痛みなのです。チクっと来たりチクチクしたり、ピリピリ来たりキンキンと来たり辛い痛みです。ですが、三叉神経痛の特徴である顔面を触っても痛みはなく不安になっています。突然来る痛みから痛みの間には痛みはなく、本当に今度いつ来るか分からない1~2秒ぐらいの痛みに精神的にも体力的にもまいっています。
神経内科と脳神経外科のどちらに行けばいいのかも分からず、薬を飲む事によって症状が無くなるどころか激しくなったらどうしようと踏み出せません。私の様な症状をどう思われますか? 誤った診断をされて変な薬を飲まされて症状が悪化したら生きていけません。今が限界の状態です。助けて下さい。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
突然生じる痛みで、かつ1~2秒で消失するということから神経痛が疑われます。顔面に生じる神経痛の大部分が三叉神経痛ですが、よく知られている原因は脳幹部分が脳動脈で圧迫されて瞬間的にけいれんするというものです。他には顎の骨の中の炎症や腫瘍、ウイルス感染など、さまざまな理由により神経が圧迫されて痛みが生じます。
また、三叉神経痛の特徴として顔面の特定の部分を触ると痛みが誘発されることがあり、「バレーの圧痛点」や「パトリックの発痛帯」といいます。中には痛みが強発されないケースもありますが、痛みが生じないからといって三叉神経痛でないとはいえません。
三叉神経痛の治療を受けるに際しては、まず原因を詳しく調べる必要があります。顎の骨の中の異常の有無を調べるのは口腔外科や耳鼻咽喉科で、脳幹部の神経、血管の走行や腫瘍などを調べるには脳神経外科か神経内科を受診するのがよいでしょう。
原因が見当たらないことがはっきりすると、それに応じた治療を開始することになります。薬による治療以外にも、神経ブロックや脳の手術(微少血管圧術)などがあります。また、薬がよく効く場合と効かない場合がありますが、痛みが強くなることはありません。
痛みに対する専門的治療は、ペインクリニック(麻酔科)が担当しています。限界の状態であるなら、早期に原因の探索や治療を進めてもらうことをお勧めします。
【相談者】2009年9月1日 20代 女性 J
担当医の歯医者は、疼痛性障害・非定型形歯痛で第一選択は抗うつ薬というのです。 突然どの歯に来るか分からず、突然襲って来る痛みでもほぼ持続性と言えて、三叉神経痛や非定型形三叉神経痛は考え難いと。 幾つかの神経内科や中央病院にも電話したのですが、そういう病気の事を知らないみたいで対処してくれませんでした。
サイトに載ってある疼痛性障害・非定型形歯痛のページと自分の症状を説明すれば心療内科や神経内科で治療し治す事は出来そうでしょうか?
症状を両方とも見てみたのですが、三叉神経痛と非定型形歯痛が合わさってる感じが自分ではするのです。 この症状が無ければ、三叉神経痛もしくは非定型形三叉神経痛じゃないと言えますか? 前にも書きましたが、顔を触ったり歯磨きしたりするような行動で痛みが出た事はありません。 食事をしていたり何かに集中している時は症状が出難く、出てもちょっと痛い感じです。
ですが、痛みはいつ来るか分からない瞬間的なチクチク、ピリピリするような痛みで1日に5~6回ぐらいです。 痛い部分がしばしば飛び火して起こります。
改善はしなくても可能性から非定型形歯痛と考えられた場合、抗うつ剤を飲む事によって症状が悪化したり拡大する事はまず無いでしょうか?それが一番不安で踏み出せない原因でもあります。 宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
非定型歯痛の原因としてはストレス性と神経原性がありますが、いずれのケースに対しても抗うつ剤がよく効きます。また、抗うつ剤によって症状が悪化することはありません。
抗うつ剤の処方は心療内科や精神科が専門で、三叉神経痛の診断や治療は神経内科や脳神経外科が得意とするところです。ただし、いずれにしても現在治療を受けている歯科の担当医に紹介状を書いてもらい、専門医を推薦してもらうことをお勧めします。
www.koku-naika.com/p423orofacialpain10.htm
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 10歳未満 |
女性 |
2009年8月28日 |
【相談者】2009年8月28日 10歳未満 女性 RA
はじめまして。5歳の娘の症状についてご相談します。
初めて気がついたのは8月の初めだったと思います。上唇の中心から少し右側にこりこりしたしこりのようなものができていました。娘に言われて初めて気がついたのですが、痛みなどが無く、大きくなる様子もないので様子をみていましたが、なくならないのが気になり、別件で小児科にかかった時に相談しました。
その後医大病院を紹介され診察の結果、「はっきりとは分からないが粘膜腫のようなもので、見た感じでは悪いものではなさそう。ただしこのまま残しておいて必ずなくなるとは言えないし、大きくなる前に切除するケースが多い。」と言われました。
大きさは6ミリ弱ぐらいですが、切除して唇の形が変わったり、傷が残ったりしないか気になります。このようなケースはやはり手術で取り除くパターンが多いのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
大学病院では上唇の良性腫瘍、あるいはそれに類似する疾患(化膿性肉芽腫、粘液のう胞など)との見解で、悪性腫瘍(ガン)を疑わせる要素にも乏しく、すぐに切除して正体を調べるという必要もないようですね。
良性腫瘍であればどんどん大きくなることはなく、大きさが変化しないか、徐々に大きくなるかのいずれかで、通常は放置しておいて自然に小さくなることはありません。そのため、摘出して治してしまうのが基本的な考え方ですが、「手術が嫌だ」「こわい」ということであれば、そのまま様子を見ることも可能です。
ただし、その場合に留意すべき点が2つあります。1つは大きくなっていく場合に、どの時点で摘出するかという点です。そして、もう1つは小さくても見た目が悪かったり、食事や発音などの機能に障害が出る場合には、早めに摘出した方がよいという点です。ただ大きさが6mm弱ということから、機能的な問題が起こる可能性は低いといえます。
また、腫瘍があることによる見た目の問題や術後の変形、キズの問題については腫瘍が存在する位置によって異なります。つまり口唇の皮下、筋肉内、粘膜下のどの位置に腫瘍があるのかが問題です。皮下にある場合は唇が膨らんできて目立ち、皮膚を切開すると傷跡が見えます。一方、筋肉内や粘膜下に腫瘍がある場合は見た目の問題は生じにくいものです。
手術がためらわれるということなので、これらの点を念頭に置いて様子を見られてはいかがでしょうか。
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 30代 |
男性 |
2009年8月22日 |
【相談者】2009年8月22日 30代 男性 O
数年前より悩んでる症状があり、困ってる順に言いますと次のようなものです。
- 左上の奥歯にほぼ毎日鈍痛がある(食事中に限らない)。日によっては右上の奥歯などにもある。また痛みが普段より増しているときは1週間ほど風邪のようなだるさを伴うときがある。
- アゴの噛み合わせに違和感がある。特に食事のときなど困る。子供のときより虫歯が多かったため、奥歯はほぼ全体的に詰め物をしてる状態です。
①について2件ほど歯科で診てもらいましたが(レントゲン、詰め物を取るなど)わからないと言われました。副鼻腔炎の可能性もあるから耳鼻科にいってみたらと言われいったのですが、異常はありませんでした。
今朝の新聞に「虫歯がないのに歯が痛いという症状は三叉神経痛の可能性がある。口腔外科か耳鼻科、場合によっては脳神経外科の受診をおすすめする。」と書かれてありました。
私の症状からして、原因・処置法などについてお考えになることがあるでしょうか。②のことも考えますと口腔外科を受診してみたほうがよいでしょうか(相手にしてもらえるのか心配です)。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
現在の症状である左上奥歯の鈍痛に対して歯科医院で検査を受けたところ、明らかな歯の原因を認めず、また耳鼻科での診察で近接する上顎洞(副鼻腔)にも疼痛の原因を見出せなかったということですね。そこで、三叉神経痛の可能性をお考えのようですが、痛みの性質からは三叉神経痛ではないような印象を受けます。
三叉神経痛の典型的な痛みは発作的に起こる激痛であり、現在の断続的鈍痛とは大きく異なります。また、三叉神経痛の診断は脳神経外科での画像診断も有効で、テグレトールという薬物がよく効くことから、試験的にテグレトールを内服して症状が緩和するのであれば、三叉神経痛を疑うという場合もあります。
一方、三叉神経痛以外の疼痛の原因となれば、噛み合わせや習癖による咬合力負担過大を考えるケースもあります。この場合にはマウスピースによる咬合力負担軽減、あるいは緊張緩和を目的とした薬物療法も有効です。まずはお近くの医療機関で相談されるとよいでしょう。
www.koku-naika.com/p477clenching1.htm
| 年齢 |
性別 |
相談日 |
| 60代 |
女性 |
2009年8月10日 |
【相談者】2009年8月10日 60代 女性 IO
口の中がネバネバする。歯から茶色いカスが出る。歯からネバネバしたものが出ているような気がする。
と言った症状が数ヶ月続いています。歯科医で接着剤のようなものを使用した治療を受けた後から、上記のような症状が現れてたのですが、これは何でしょうか?歯科医で相談したところ何もないとのことでしたが、口腔外科で診察を受けた方がいいでしょうか?また、診察を受ける場合【茶色いカス】を持って行ったほうがいいでしょうか?お手数ですが、ご回答お願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
様々な可能性が考えられますが、可能性の高い例についてお話しましょう。「歯科医で接着剤のようなものを使用した治療」を受けたあとからということですが、歯周病で歯が動いているときに歯と歯を接着剤のようなプラスチックで固定して、歯を揺れにくくする治療を行う場合があります。歯周病は口の中のネバネバ感が強く出現し、同時に歯茎からの出血が歯に付着して茶色く見えることから、今回の症状に当てはまります。
またネバネバ感はドライマウスなど、唾液が出にくくなる病気の場合でも起こるものです。
結論としては、口腔外科を受診されるのがよいでしょう。茶色いカスを持って行くなら、乾燥したり古くなると何の参考にもならないため当日のものに限りますが、もちろん持って行かなくても大丈夫です。