年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性 |
2011年1月22日 |
【相談者】2011年1月22日 40代 男性 H
質問
1月程前から、特に痛みはありませんが舌に違和感があります。舌の歯の裏に接している部分が、歯にペタリと貼り付くのです。舌の位置を変えますが、1分もするとまた同じ状態になります。どういった原因が考えられますか?またどうすれば改善できますか?よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の先が歯の裏にペタリと張り付くことを気にされていますが、安静時には舌の先が上顎前歯の裏側に付くのが正しい状態です。従って、この状態をおかしいと考える必要はなく、「この状態が気になる」という点が問題なのです。
このような病気を「口腔異常感症」といい、気になることを気にしなくて済むようにする治療を行うことになります。抗うつ薬を用いた薬物療法が中心ですが、抗精神病薬が併用される場合もあります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2011年1月19日 |
【相談者】2011年1月19日 30代 女性 A
質問
私の小学6年生の娘についてのご相談です。私の娘は永久歯が上9本、下2本足りないということです。そのせいか前歯には隙間があり、噛み合わせも2~3箇所しかなく食べにくそうにしています。現在歯科にかかっていますが、これ程に足りないのは珍しいと…治療計画を模索しているような感じです。
将来的にはインプラントを考えてはいますが、今はどのようにしていけばいいでしょうか?また、このような症状があるという事は他にも何か病気が隠れているのでしょうか?歯科以外にも相談に行った方がいいのでしょうか?ご回答宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯の本数が足りない病気を「歯数不足症」といい、英語ではhypodondiaといいます。上顎の歯が9本も足りなければ物をかんで粉砕する(咀嚼する)効率が悪く、胃腸に負担がかかったり、発育に問題がでたりします。
よく咀嚼できるようにするためには入れ歯(義歯)を作ってもらうのがよいでしょう。子供は大人と比べて適応力に富んでいるため、義歯に対してもすぐに慣れて上手に使いこなせるようになります。将来はインプラントが有力な選択肢となりますが、顎が成長する10代の間は成長に応じてこまめに義歯を調整したり、作り換えたりすることが必要です。
この病気の原因として有名なのが「外胚葉異形成症」です。この病気は薄毛、爪の変形、汁が出ないなどの症状があり特徴的なのですぐ分かります。他にもさまざまな原因がありダウン症、口唇裂・口蓋裂などの病気でも起こります。妊娠中の異常も大きな要因で、はしかの感染、ダイオキシン、抗ガン剤、放射線治療が影響する場合もあります。
今まで説明した内容はどれも明瞭なものばかりなので関連があるかどうかはご自身でお分かりになると思います。ただし、これらの問題は過去に起こったことであり、病気が隠れていて今後注意しないといけないというものではありません。
唯一注意が必要なのは甲状腺機能の低下による歯数不足症の場合です。甲状腺の機能については一度検査を受けられた方がよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性
|
2011年1月18日 |
質問1
突然両頬と下顎にひきつるような痛みがおこり、しばらく口を開きにくくなりました。鏡で顔を見ましたが、際立って腫れてはおりませんでした。痛みを感じた時、柑橘系のジュースを飲んでおり、それが口内炎にしみて痛くなったのかと思いましたが、口内炎は唇の裏と舌先に出来ており、痛んだ場所がそことは関係ない部位に出来ております。以前から、頬骨の下のあたりが時々痛痒く、指などで押さえると更に痛痒さが増したりしておりました。(普通にしていれば気になりません)この様な症状は、何科に相談したらよいでしょうか?今度、歯医者さんに歯科検診に行く予定がありますが、歯科でも大丈夫でしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「両顎と下顎にひきつるような痛み」が生じたということから、顎関節やその周囲の筋肉に異状があるのではないかと推測します。顎関節の打撲や感染である可能性もありますが、最もよく見られるケースが「顎関節症」です。
顎関節症などの顎関節疾患は、歯科で取扱う病気です。従って、他の診療科は治療を行いませんので、歯科検診の際にご相談されることをお勧めします。
質問2
お忙しいところ、お返事ありがとうございました。初めての痛みでしたので、不安になって思わず相談してしまいました。相談コーナーのようなものは、とてもありがたいですね。早速、歯科検診の際、相談してみます。ありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性 |
2011年1月15日 |
【相談者】2011年1月15日 50代 女性 K
質問
元々、上前歯にセラミックブリッジがあり特に問題もなかったので、半年前に下前歯123も同じブリッジ入れました。今は2度作り直して頂いてものを仮装着中です。初めの圧迫感は無くなったのですが、当初から、噛む度につるつる滑る感じがあり、頬内側に線が入っており、食事の度に噛んでしまいます。歯先端の分厚さや高さ調整をしていただいても、それは変わりません。
口の中がいつも変な味がする感じで、毎日夜になる頃には酷くなって、朝に少しリセットされている事の繰り返しです。私が気にし過ぎなのでしょうか?何度通院しても、先生も分からないなぁという感じで、毎日悩んでおります。何かアドバイスを頂ければ大変有り難く存じます。宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「食事の度に噛んでしまう」「頬内側に線が入っている」というお話から、ブリッジの形態や高さの問題が疑われます。しかし、2度も作り直したうえ、その後調整を受けたにもかかわらず症状が改善しないということから、ブリッジ自体の問題ではなさそうです。
ブリッジを入れることにより、噛み合わせの感覚が狂ってしまったのではないでしょうか。このような状態を「咬合異常感症」といい、歯の治療がきっかけとなって生じる病気です。食いしばりやストレス、不安が関係するケースが多く、味覚の異常を合併する場合もあります。
このような場合、ブリッジを直してもよい結果を得ることは難しいと考えられます。治療法としては食いしばりやストレスを緩和することを優先すべきで、ブリッジのことはできるだけ考えないようにした方がよいでしょう。感覚の異常を改善するには抗うつ剤が有効で、治療の中心となりますが、不安が強い場合は抗不安薬も役立ちます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性 |
2011年1月15日 |
【相談者】2011年1月15日 60代 女性 I
質問
2010年の3月に胃がんが見つかり3分の2を切り取り、抗癌剤治療で薬を服用していたのですが、舌全体が赤くなり抗癌剤の服用は9月いっぱいで止めました。右の舌は弱いながらも舌苔が出てきましたが左は赤っぽく粘膜がはがれたような唾液がうるおっていないような、口を閉じたまま口蓋から舌を離すと何かが放出されているような感じがあったり砂ぽいものが乗っているような感じがします。舌を出してみるとすこし唾液っぽい泡のような物も湧いてでて来てるようです。
今亜鉛のはいった胃に利く薬を出してくれていましすが全く舌には利いていません。精神的なものも関係すると聞いていましたが、確かに私の精神状態は最悪で少し前から不安にきくデパスという薬を服用しています。離婚しているので歳をとっていても働かなくてはいけないので、働いている間は薬を飲み続けるしかない、とは覚悟していますが、(睡眠導入剤も手放せませんが)舌の異状も非常にきになっています。ガン化しないかという事です。私の舌についてご意見をお伺いしたいのですが、宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
胃がんの切除後、抗がん剤を内服したことにより舌に異常が生じたということですね。抗がん剤を服用したら舌炎が生じたというケースが多いため、恐らく副作用による症状であると考えられます。同時に、ドライマウスや味覚障害も起こっているのでしょう。
しかし、抗がん剤を中止されたのであれば、時間の経過とともに症状は改善していくと予想されます。対策としては、舌炎用のうがい薬やドライマウス用のスプレー、マウスリンス、唾液腺のマッサージが有効です。
また、不安やストレスが症状を悪化させる可能性があるため、デパスなどの薬を増やしたり、心理療法などのケアも必要ではないでしょうか。
現在の舌の状態がガン化する心配は、ほとんどないと推測します。ただし、胃がんが転移したり、舌やのど、食道に別のがんが発生する可能性があるため、定期的に診察を受ける必要があります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性 |
2011年1月14日 |
【相談者】2011年1月14日 60代 女性 I K
質問
母は、執拗に歯の心配ばかりしており、ヒリヒリしたり、舌に歯があたると言っては、苦しんだりしています。歯医者さんに言っても解決策が分からず、ネットの検索から心療歯科に辿りつきました。精神的なものではないのかと言われ、少し心配になっております。本当に精神的なのか、それとも本当に歯によるものなのかを総合的に判断をお願いしたいのですが、出来ますでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯肉や舌がヒリヒリするということですね。片麻痺の影響で舌を噛みやすくなり、そのために傷つきやすくなっているのかもしれません。他にも舌痛症や歯周病、ドライマウス、口腔カンジダ症、口腔顔面痛などの病気が潜んでいる可能性も考えられます。
また、歯や舌のヒリヒリ感から舌ガンなどの重篤な病気を心配されるあまり、「心気症」の状態にあるのかもしれません。その場合は、心身両面の診察を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
男性 |
2011年1月12日 |
【相談者】2011年1月12日 10代 男性 K
質問
上唇の噛み合わせが悪く、口内炎になることが多かったのですが、いつの間にか腫れがしこり状(色は赤)になってしまいました。痛みはないのですが、直径4-5mmで高さも2mm程度であります。出来てから1年以上経過し、時折噛むせいか一向に消失しません。治療法を教えて頂ければ有難いのですが。宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上唇の症状と経過から考えて粘液のう胞の可能性が高いと思います。これは口唇の唾液腺が傷ついて唾液が周囲に漏れ出して腫れる病気です。治療法はのう胞と傷ついた唾液腺を摘出することです。
粘液のう胞以外に良性腫瘍や口唇ガンの可能性も考えられます。口腔外科や耳鼻咽喉科で診てもらってください。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
男性 |
2011年1月10日 |
【相談者】2011年1月10日 10代 男性 K
質問
昼飯を食べた直後に上あごが赤くはれました。痛みはないのですが、まだ腫れています。何なのでしょうか?また、食べ物を食べて、上あごがただれたり、喉がかゆくなったり、腹痛を伴うことがしばしばあります。花粉症のアレルギー検査はしているのですが、食物アレルギーの検査も受けたほうがいいのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
食物によって口やのどの粘膜が赤くなったり、かゆくなったり、腫れたりする場合があります。これはアレルギー反応によるもので、上顎の軟骨蓋に症状が出るケースをよく見かけますが、この病気を「口腔アレルギー症候群」もしくは「口腔粘膜症候群」といいます。どの食物に反応するかはアレルギーの検査で調べることができ、治療法は抗アレルギー薬の内服や注射、漢方薬、減感作療法が中心となります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2011年1月8日 |
【相談者】2011年1月8日 50代 男性 T
質問1
2週間位前に舌に違和感を感じました。大した違和感でないため放置していましたが、5日位前から唾を嚥下しにくいように感じたため、12月16日、鏡で確認しました。すると、舌が白くなっていて、中央部分に幅1センチ位、長さ3センチ位の茶色の隆起部分がありました。痛み等はありません。どのような科目の診療科にかかるのが良いか、また、病気としての判断をお伺いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の後方の正中部分が、菱形や楕円形に膨らんだ状態であると推測します。舌の表面には舌乳頭という細かいヒダがあるのですが、この部分に舌乳頭がなく、色が白や赤に変わっているのでしょう。
このような症状を「正中菱形舌炎」といいますが、先天的にこのような状態であったはずです。これ自体は特に治療の必要がないのですが、時には細菌感染を起こす場合があるため、2週間前に何らかの理由によって炎症を起こし、違和感が生じたのでしょう。
本当に正中菱形舌炎なのか、あるいは別の病気であるのかについては、検査を受ける必要があります。従って歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。
【相談者】2011年1月12日 50代 男性 T
質問2
回答有難うございます。出張で不在であったため返信が遅くなりました。早急に受診したいと思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2011年1月6日 |
【相談者】2011年1月6日 30代 女性 S
質問
おとつい、右下の一番奥の半分生えかけの親知らずを抜いたのですが、神経を傷つけてしまい、麻痺が残る可能性があるので、大きい病院に紹介状を書くと言われてしまいました。
最初に説明もないまま、抜く事になりましたが、親知らずを抜くのに神経を傷つける事は多いのですか?それとも先生のミスなのでしょうか?抜いた後は、出血がひどく痛みもあり、ひきつった様な突っ張り感があります。
もし、麻痺が残った場合、治るのでしょうか?一応様子を見ることになりましたが、どのくらい様子を見るべきですか?不安なので、回答宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
下顎骨の中には、下歯槽神経や下歯槽動脈が通っているのですが、下顎親知らずの根の先端部分がこれらの神経や血管と近接しているケースがよくあります。そのため、親知らずの抜歯によってこれらの神経や血管が傷つき、結果として麻痺が生じたり、激しく出血する場合があるのです。しかしながら、損傷が生じるか否かを事前に的確に予想することは困難です。たとえ十分な注意を払っていたとしても、損傷が生じる可能性はゼロではありません。
また、下顎骨の骨折や腫瘍摘出術によって下歯槽神経が切断されてしまうと、麻痺が永続することになりますが、親知らずの抜歯で神経を切断するケースは考えにくいため、損傷があったとしても部分的なものでしょう。それなら徐々に麻痺は改善していくはずですが、早ければ数日、長ければ数ヶ月、もしくはそれ以上を要する場合もあります。
損傷した神経の回復を促す治療にはいくつかの方法があるため、その治療を行うために大学病院を紹介すると説明されたのではないでしょうか。